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コース仕立てで一級の焼鳥を振る舞う「焼とり 鳥次」。その実力と評判は2007年のオープン以来揺るぎなく、隣に構えた姉妹店「博多水炊き専門店 橙」とともにミシュランのビブグルマンにも選ばれています。そんな焼鳥の名店の歩みに、一昨年、新たなページが加わりました。
それが2020年12月にデビューした「とりの名門」です。「鳥次」「橙」のDNAを継ぎながら、個性も楽しさも一味違った居酒屋。期待と興味に背中を押され、新旧の酒場が並ぶ渡辺通の路地裏を訪ねました。ポップなロゴをあしらったガラス戸から漏れる光が、早くも“良き酒場”との出合いを予感させます。
その予感をより高めたのが、店内の和やかな空気と快活なスタッフたち。こんな居心地良い店に大体ハズレはないものです。「ご年配からお子様まで愛される店づくりに努めています」と言うのは店長の橋本正太さん。奥にはテーブル席もありますが、今宵はカウンター席につきました。
ここの自慢は、当然メニューの大半を占める鶏料理。なにしろ「鳥次」「橙」と同じ、福岡近郊から届く朝引き丸鶏が素材ですから、その鮮度とうまさには一点の曇りもありません。
「調味料にマヨネーズやケチャップを使ったり、気分でレシピや食材に変化をつけたりといった、『鳥次』『橙』にはない自由度が僕らの強みだと思っています」。ヴァン・ナチュールのみで揃えたリストも充実し、こちらはワイン愛好家を喜ばせているそうです。
最初に出てきたのは人気料理の「とり焼き」(もも600円)。熱々のまま噛むと、皮目がパリッ! 続いてふっくらの身から肉汁がジュワッ!という鶏料理の理想形でした。塩胡椒だけのシンプルな味付けが、かえって豊かな風味を生むのも優れた素材の証しでしょう。
けれど、これで感激するのはまだ早計。この「鳥肝煮」(650円)も、品質の上質さを雄弁に物語る秀作です。注文ごとに炊くレバーは、下処理も万全で臭みがゼロ。余熱を計算した火入れも完璧で、生チョコのような口溶けにため息が漏れました。レバー好きなら、この一品のために訪問する価値あり!
ホルモン系なら「砂肝炒め」(550円)もぜひモノ。強火で引き出した軽快なコリコリ感はクセになりそう、というか、なりました。仕上げにウスターソースをたらし、香りをたたせる小技も効いてます。
そして看板料理の一つ、ラーメンの登場です。実はこの店、昼間の顔はラーメン専門店「中華そば 名門」であり、すでにその人気を知る人も多いでしょう。「開業当初はコロナ禍のピークで、お酒も出せない状況でした」と橋本さんが振り返ります。「そこでランチだけでも楽しんでほしいと、ラーメンを出すことにしたのです」。
そんなわけで、無類の麺好きでもある店主・小林龍治さんのもとで開発がスタート。やがて「橙」で培った鶏ガラ炊きの技と、糸島の「ミツル醤油」が特別に仕込んでくれた醤油が融合し、深い旨みの極上スープが完成します。
加えて、店内で製麺を行うこだわりにも驚きました。福岡産小麦を柱とした中太麺は、香りとコシを残しつつもしなやかな仕上がり。そんな精魂こめた労作は、夜も「本日のラーメン」(850円)として注文できます。いやぁ、これはうまい。なんとか胃袋を空けといて大正解!
ちなみにこれは、最初の方で頼んだ「ゆで鶏(冷菜)」(700円)。ラーメン用のスープで炊いた鶏肉を、さらにスープとゼラチンで冷やし固めたものです。これを食べ出すと、なぜかすぐ熱燗がなくなって困りました(笑)。
「まだコロナ終息が見えない中、賑やかに!とはいきませんが」と橋本さん。「いつかお客様と笑い合える日がきっと来る。それを信じて『名門』を盛りあげ続けたいですね」。愛すべき大衆の社交場=居酒屋への想いが、その言葉や表情の端々に浮かんでいました。
昼はラーメン店、夜は居酒屋という渡辺通の“二刀流”。そんな新たな挑戦を食べて、呑んで、応援したいと思いました!
店舗名
とりの名門
ジャンル
住所
福岡市中央区渡辺通5-14-21
電話番号
営業時間
11:30〜15:00(ラーメン)/17:00〜OS23:00
定休日
日曜
席数
個室
なし
メニュー
手羽唐揚げ650円、とり天700円、フライドチキン700円、マヨチキン750円、マーボー豆腐850円、ニラ玉550円
記事に関する諸注意
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