






〈Made in KYUSHU 物語〉できたてめんたいと釜炊きご飯。究極の博多ランチ見つけました
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「皿倉という屋号の天ぷら店が春吉にできたらしい」という噂を聞きつけ、アンテナにビビッときた。「皿倉山」といえば北九州市民なら知らぬものはいない地元のシンボル。北九州生まれとしてはチェックせずにはおられず、すぐに予約をとった。
那珂川沿いにある店は、揚げ場前のカウンターにわずか6席のみの潔いレイアウト。一見ならやや緊張する場面だが、笑顔で迎えてくれた店主の荒木大さんに店名の由来を尋ねると、「皿倉山のふもとで生まれ育ちました」とのこと。同郷のよしみで、すぐに打ち解けることができた。
黒崎で約15年間にわたって和食店などを営んでいたが、コロナ禍の影響もあって心機一転して福岡に進出。「長浜市場をはじめ、福岡には素晴らしい食材が集まります。その良さをストレートに味わってもらうために、天ぷらを選びました」と、専門店の『皿倉』をオープンした。
まだ花冷えの時期に「身体が温まりますから」と、コースの最初に差し出されたのはお通しの「焙じ茶粥」。茶葉の芳ばしい香りと昆布の塩味をまとった粥がスッと胃に収まり、食欲を促してくれる格好のアペタイザーだ。
前菜の後は、旬のサヨリと赤貝の造り。聞けば、祖父は魚屋、父親は寿司職人という家系に生まれ、小学生の頃から魚を捌いていたいう荒木さん。16歳から修業に入った和食の道は、まさに天職だったのだろう。
ここでおもむろに食材の詰まった木箱を取り出し、天ぷら種のプレゼンテーションが始まる。「天草の車エビ、五島のアワビ、鐘崎のアマダイとキス、北海道の活ホタテ・・・・・・」と、10種類以上の食材と産地の説明を聞いているうちに、期待度はマックスに高まっていく。
天ぷらの1品目はアワビから。一度酒蒸しにした身はふんわりと柔らかく、新鮮なキモは苦味がない。天つゆと大根おろしも用意されているが、宮古島の雪塩をパラリとまぶして食べるのがこの店のスタイルだ。パウダースノーのようなキメの細かい塩が、素材の旨味をより際だたせる。
車エビはカリッと素揚げにした頭と、甘みのある身のコントラストが楽しめる。3種類の胡麻油をブレンドした揚げ油の温度を微妙に調整しながら、素材ごとにジャストな火入れするのがプロの技だ。
ここからは野菜の揚げものがしばらく続く。今が旬の「タラの芽」はほろ苦さが持ち味で、まるで春を食べているような気分にしてくれる。北九州を代表する名産品・合馬の「タケノコ」は朝掘りで、驚くほどの瑞々しさ。「野菜は打ち粉で水分を中に閉じこめてサッと揚げます」と、ここにも職人技が光っていた。
天ぷら種に欠かせない「キス」は鐘崎産で、通常よりふたまわり程も大きい見事なサイズ。サクッと半分ほど塩で食べた後、もう半分は天つゆにたっぷりとくぐらせてみる。甘辛いつゆを吸ってしんなりとした衣が白身を包み、慣れ親しんだ天ぷらの味を彷彿とさせてくれる。
そして、ここのスペシャリテが北海道産のウニを有明海苔で巻いた天ぷら。新鮮な赤ウニは火を通すとより旨味が増し、海苔の風味と相まって強烈なインパクトを残してくれる逸品だ。
〆には天丼か天茶が選べ、今回は芝エビのかき揚げが乗った茶漬けをセレクト。添えられた赤出汁も八丁味噌に西京味噌がブレンドしてあり、これがまたうまい! 最後まで客を飽きさせないコースの組み立てと、食材の良さをシンプルに伝える確かな技術に脱帽した。
メニューは昼夜ともに天ぷらを中心にした「おまかせコース」のみ(※前日までに要予約)。福岡では数少ないカウンター天ぷらの店として、ひしひしとブレイクの予感がする。
店舗名
天富良 皿倉
ジャンル
住所
福岡市中央区春吉2-4-11 リヴィエールシャン1F
電話番号
092-751-5333(前日までに要予約)
営業時間
12:00〜OS14:30/17:00〜OS21:00
定休日
日曜
席数
個室
なし
メニュー
おまかせコース(ランチ)5,500円、(ディナー)13,200円
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