旅気分でモーニング。大手門で本場台湾の朝ごはんを

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ライター森絵里花

カメラマン森絵里花

大手門 台湾倉商店

大手門

台湾倉商店

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2018年に台湾スイーツカフェとしてオープンした「台湾倉商店」。大豆を搾るところから手作りする本場の「豆花(トウファ)」が評判のお店ですが、今年4月よりメニューを一新。「台湾朝ごはん」営業をスタートしたとの噂を聞きつけ、早速出かけてきました。

大手門 台湾倉商店

大手門の路地先に「昼もやってる台湾朝ごはん 土日のみ9時〜14時」という赤い看板を発見。「豆花」の提供は一旦終了し、メニューは朝ごはんセットとドリンクに。日によっては仙草ゼリーや台湾カステラも登場します。テラス席で食べれば、より旅気分に浸れそうですね。

大手門 台湾倉商店

台湾出身のオーナーシェフ・謝逢城(シャ・フォンチォン)さんが笑顔で迎えてくれました。店名の「倉商店」は、謝さんの愛称である「KURA」からとっているそう。KURAさんは台湾でシステムエンジニアとして働く傍ら、趣味で始めたパン・菓子作りにのめり込み、遂には製菓・パン作りの国家資格まで取得したという異色の経歴の持ち主なんです。

「このご時世、まだまだ自由に台湾旅行には行きづらいですよね。“台湾のご飯が恋しい!また食べたい!”そんな声をお客様にもいただいていて……。そこで、少しでも台湾旅行気分を味わってもらえたらと、これまで不定期で提供していた朝ごはんをレギュラー化することにしたんです」

大手門 台湾倉商店

研究熱心で何事にも妥協しないKURAさんが作る朝ごはんメニューはまさに本場そのもの。無添加の素材を選び、一つひとつ自家製にこだわります。

席に置いてある注文書に自ら記入してスタッフさん手渡し、注文完了。ちなみにメニューはすべてテイクアウトもできますよ。「Aセット」(990円)のメインとなるのは「豆漿(トウジャン)」。これはスープのように食べる豆乳のことで、台湾では砂糖を入れ甘くして味わうのが一般的だそう。

大手門 台湾倉商店

私は「Bセット」(1,200円)を注文しました。メインとなる「鹹豆漿(シェントウジャン)」の「鹹(シェン)」は「塩」という意味で、甘くない食事系の豆漿ということです。いずれも台湾朝ごはんの定番メニューで、台湾の街角には豆漿の専門店がいくつも軒を連ねているのだとか。オプションメニューの「ハーフ蛋餅(ダンピン)」も追加して、いただきま〜す!

大手門 台湾倉商店

北海道産の大豆を一晩水に浸け、台湾から輸入した石臼のような専用の機械で大豆をすり潰して豆乳を搾り、それを温めて「豆漿」が完成。そこへさらに、酢やラー油、小ネギ、小エビ、揚げパンのような「油條(ヨウティアオ)」、自家製の味付け干し大根「菜脯(ツァイプー)」をトッピングすれば「鹹豆漿」になるそうです。

「鹹豆漿」はじんわりと温かく、酢や塩分によって所々フルフルと固まっていて、トロトロの茶碗蒸しを食べているような口溶け。何と言っても、大豆の豊かな香りとコク深くまろやかな味わいがたまりません! 茹でた大豆を搾るのでは、この風味はでないそう。酸味や香味も合わさって、食欲と胃がぐんぐん活発になっていく感覚を覚えました。

大手門 台湾倉商店

続いて「鹹豆漿」の横に添えられた白い包みを開いてみると……黒紫色の塊「紫米飯糰(ズーミーファントァン)」が! いわゆる台湾式おにぎりで、こちらも台湾朝ごはんの定番です。

「紫米」はもち米の一種で、皮が付いたまま(玄米)なのでこのような黒紫色をしているのだとか。アントシアニンなど、女性に嬉しい栄養素がたくさん含まれていて、あの楊貴妃も愛したお米だそうですよ。プチッモチッとした独特の食感がクセになります。

大手門 台湾倉商店

紫米の中は具だくさんで食べごたえ満点。味玉子・高菜・油條・菜脯・ピーナッツ粉、そしてこの「肉鬆(ロウソン)」(写真)が詰め込まれています。日本では魚肉で「桜でんぶ」を作りますが、そのお肉版のようなもの。「鬆」には「ふわふわ」という意味があるそうで、見た目の通りふわふわとしたお肉です。豚肉に味を付け、鍋を弱火にかけて肉の繊維が解けるまで何時間もひたすら炒め続けて作るそう。個人的に「肉鬆」を食べてみたいと憧れていたのですが、まさか大手門で本物に出会えるとは! とっても美味しくて感激しました。

大手門 台湾倉商店

オプションで追加した「ハーフ蛋餅(ダンピン)」(220円)も美味し〜。モチモチ生地に卵を重ねて焼いたクレープのような料理で、これも台湾の朝食を出す店には必ずと言っていいほど置いてある朝メニューだとか。みたらしのような甘じょっぱい台湾ソースをかけて味わうのが定番で、「台湾倉商店」では写真のようにチーズやベーコンのトッピング(各110円)もできます。

大手門 台湾倉商店

台湾の人は朝食と一緒にミルクティーを飲むのが定番だそう。私もそれに習って「仙草ミルクティー」(600円)を注文しました。茶葉の良い香りと仙草ゼリーのフルフルとした口溶けが優しく広がります。仙草とは水溶性食物繊維が豊富なシソ科植物の一種で、デトックス効果もあるそう。

“医食同源”を大切にする台湾の食文化を伝えてくれる「台湾倉商店」の朝ごはん。美味しく、体に優しく、旅気分まで満喫できるなんて! 何でもない土曜日の朝が、ちょっと特別な時間になりました。

店舗名

台湾倉商店

ジャンル

  • アジア料理

住所

福岡市中央区大手門3-3-24 小金丸ビル 1F

電話番号

092-791-8093

営業時間

土・日曜の9:00〜14:00、イートインのOS13:30(売り切れ次第閉店)

定休日

月〜金曜

席数

  • カウンター2席
  • テーブル8席
  • テラス2席

個室

なし

メニュー

台湾早餐Aセット(豆漿+紫米飯糰)990円、Bセット(鹹豆漿+紫米飯糰)1,200円、ハーフ蛋餅セットに+220円、自家製レモネード500円、豆漿330円(単品注文はテイクアウトのみ)

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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