週末限定の間借り蕎麦屋で、関東風そばをツルリとお試し

公開日

ライター江月義憲

カメラマン江月義憲

いすず庵

六本松

鯨家 いすず庵

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うどん、ラーメン文化が圧倒的な福岡において、関東風のそばを食べさせる店はまだまだ少ない。

出汁のとり方や醤油の甘さなど食文化の違いといってしまえばそれまでだが、たまにはキリッとしたツユで、ツルっと喉ごしのいい関東風のそばが食べたい。そんな思いに応えてくれるのが、『鯨家 いすず庵』だ。

店主の會田健一郎さんは関東の出身で大学卒業後は一般企業に就職し、10年前に転勤で福岡にやってきた。「学生の頃からずっと飲食店をやりたいという思いがあり、福岡に来てからそれが一層強くなりました」と、36歳の時に会社を退職。第二の人生として選んだのが、蕎麦屋の主人だった。

3年間、東区の名店「不老庵」で修業した後、現在は独立開業に向けて準備中。縁あって六本松の「清喜ひとしな」を週末の夜だけ間借りし、期間限定で営業している。

いすず庵

會田さんが打つそばは、二八と十割の2種類。現在はお試し期間ということもあって、粉の組み合わせや配合を試行錯誤しているところ。

この日の十割そばは北海道産と山形産の粉をブレンドし、もっちりとした歯応えのある食感。そばつゆには千葉県銚子の老舗・ヒゲタ醤油の超特選醤油と国産の古式みりんを使い、辛すぎず、ほんのり甘みのある味に仕上げている。

いすず庵

山形県産の蕎麦粉を使った二八そばは味と香りのバランスがよく、ツルリとした喉ごしの良さが特徴で、會田さんが子どもの頃から食べてきたそばに近いという。

いすず庵

粘りが強い埼玉県産の大和芋を摺りおろして出汁と合わせたつけだしで食べる「つけとろそば」(1,000円)。ブクブクと泡立つとろろ汁がそばによく絡み、有明海産の焼き海苔がアクセントだ。

種類は少ないが、一品料理も用意されている。本来なら「蕎麦前」として日本酒と一緒に楽しみたいところだが、残念ながら取材時は緊急事態宣言下で酒類の提供はなかった。

いすず庵

“ザ・蕎麦屋の玉子焼き”ともいうべきルックスの「玉子焼き」(500円)は、パクリと一口食べると意外にも甘めの味つけ。種子島産の島ザラメを使い、料理に合わせて食材や調味料も厳選している。

いすず庵

宮島のしゃもじに乗せられた「焼き味噌」(400円)は、西京味噌に蕎麦の実や大葉、ネギなどを混ぜて炙り焼きに。蕎麦前に飲む酒のつまみの定番だが、そばに付けて食べてもうまいのは新たな発見だった。

今はまだ間借りの店舗なのでいろいろと制約があるが、準備中の店舗には石臼機を設置し、蕎麦の実から挽く自家製粉を予定している。また、「鴨ざる」や「カレー南蛮」、「冷やしたぬき」などのメニューも増やしていきたいという。

いすず庵

新店舗は久山町で11月から12月頃にオープンの予定。フルスペックの関東風そばを食べられるようになるのが、今から待ち遠しい。

※予約はInstagramから受付中。

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店舗名

鯨家 いすず庵

ジャンル

  • 蕎麦

住所

福岡市中央区六本松4-5-39ピア21-1F

電話番号

なし

営業時間

17:30〜21:00(金・土・日曜のみ)

定休日

月〜木曜

座席

  • カウンター4席
  • テーブル2席
  • 小上がり8席

個室

なし

メニュー

ざるそば(二八・十割)700円、納豆そば1,000円、海老天ざる1,250円、板わさ450円

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

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