大名散策がさらに楽しく！　注目の“和カフェ＆バル”がオープン

モダンな雰囲気も好評だった大名の和食ダイニング「BASSIN（バサン）」が、７年目にして業態を一新。10月１日より「サカバモニカ」として営業をスタートしています。“和カフェ＆バル”として生まれ変わった注目店を訪ねました。

最初に驚かされたのはその外観。「BASSIN」時代の分厚い壁が取り払われ、オープンカフェのような開放感あふれるデザインになっていたのです。あまりの印象の違いに一度ならず素通りしてしまいました。涼やかなテラス席も設けられ、気候のいい日は争奪戦になること確実！

まず、12時から17時まではカフェタイム。老舗日本茶専門店が営む「田頭茶舗」とコラボした、抹茶や和菓子などの和カフェメニューが揃います（テイクアウトOK）。写真右は８種の茶葉を日替わりで提供する「日本茶（冷）」（210円）。品質の良さが伝わる澄んだ喉ごしでした。左の「抹茶シェイク」（530円）も甘さ控えめで後味すっきり。砂糖を使わず、素材の甘みだけを活かした自然な風味です。

夕方５時からはバル営業がスタート。高い天井や前述の開放感のおかげで、店内は実にリラックスした雰囲気です。「店のコンセプトは“サンタモニカの海辺の酒場”。窓の外に西海岸を想像してもらえると嬉しいですね（笑）」と言うのはマネージャーの土居清一さん。
店名も「サンタモニカ」→「酒場モニカ」というジョークから付いたものですが、フレンチの料理人が監修し、食材と手作りにこだわる料理はどれも丹念に作られたものばかり。なかでもオススメは、看板料理の一つ「アヒージョ」（600円～）です。

アヒージョの具材は、季節ものを含む約20種類と豊富です。しかも明太子などの各種トッピングや、締めのパスタ、スパイスといった味変アイテムまで用意され、ここまでアヒージョで“遊べる”店は初めてかも。写真は具材が選べる「３種盛り」（900円）に「薄切りもち」（200円）をトッピングしたもので、グツグツ煮えた具材から漂う香りにテンション急上昇！　オイルに加えた塩麹効果で、素材それぞれの味にもひときわのコクが感じられました。

また、常時10種類前後が揃う「フルーツサワー」（580円～）もかなりキャラ立ちしたドリンクです。旬の生フルーツ果肉たっぷりのサワーですが、なんといっても果実本体を丸ごとグラスに乗せたビジュアルが楽し過ぎ！　全種類並べて極彩色の写真を撮ってみたいものです（笑）。

続いて運ばれたのはガラス製の犬。「これ頼んだっけ？　というかこれ何？」と思いながらガラスを持ちあげると──。

白煙とともに「うにく♡」（880円）が現れるアイデアにびっくり！　馬肉とウニとうずらの卵を瞬間燻製したユッケ風の定番料理で、素材の持ち味を引き立てる燻製の香りがたまりません。アテにもぴったりで、これ１皿でワイン３杯はいけるかも？

「貝を味わうパスタ」（980円）は、貝好きなら感涙間違いなしの一品です。３種の貝のエキスをたっぷり吸い、旨味の塊になった生パスタはまさにヤミツキものの味。複雑濃厚な潮の香りに酔いしれました。

さらに「ビフテキ」（1480円）も追加注文。３種のソースからレモンガーリックを選び、熱々の鉄板にかけてもらいます。快く弾む肉質はさすがアンガスビーフ。ふいに“肉気分”になった時、こうして気軽に頼めるステーキがあると頼もしいですよね。

「女子会などはもちろん、お一人様でアヒージョとフルーツサワー１杯だけといったライトな使い方も大歓迎です」という土居さんの言葉どおり、「サカバモニカ」は前にも増して開かれたグルメスポットになっていました。大名を活気づける起爆剤になりそうな、期待のニューカマーの誕生です。