取り寄せラーメン専門へ舵を切った 「マメヤ中華そば」を実食

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ライター上村敏行

カメラマン上村敏行

マメヤ中華そば 取り寄せ麺

塩そば・醤油そば

マメヤ中華そば店

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福岡市・舞鶴に「マメヤ中華そば店」という穴場的名店があったのをご存知でしょうか? 
裏通りにあるビルの階段を上った2階で、ひっそりと営業していた小バコの店。
僕自身、そのツウ心をくすぐる立地と、丁寧な手仕事を感じる醤油、塩ラーメンが好きで2019年9月の開店から何度か足を運んでいました。
しかしながら昨年、突然閉店・・・・・・。
残念に思っていたところ、冷凍ラーメンの通販は継続して行っていることを知りました。このストレートスープタイプの冷凍ラーメンは、家庭で店そのままの味わいが再現できるのが魅力です。
もう食べられないと思っていただけにテンションが上がり、早速注文してみました。

今回、取り寄せた「マメヤ中華そば店」の「塩そば」(2食入り1760円+送料)の梱包内容がこちらです。「塩そば」「醤油そば」とも2食入りから注文することができます。

マメヤ中華そば 取り寄せ麺

カチンコチンに冷凍されたスープの袋の中にチャーシューとメンマが入っています。
冷蔵庫に入れ、少しずつ解凍しておくと湯煎時間が短くできます。

マメヤ中華そば 取り寄せ麺

スープと同じく冷凍されて届く麺は、関東の製麺所から仕入れる小麦の香りのいい中太麺。1玉はゆでる前で約200g(一般的な博多ラーメンは100〜120g)、ゆでた後は350gになります。自然解凍した後に好みで、ギュッと“手揉み”を入れて、強いウェーブを出すなど自由にできるのも“おうちラーメン”の醍醐味です。

さあ、作ってみましょう。

たっぷりのお湯を入れた麺ゆで用の鍋、スープを袋ごと湯煎する鍋。
コンロを2つ使って同時にグツグツとやった方がより熱々、美味しく食べられます。

そしてラーメン丼をマストで用意してください。
ラーメンもワインのグラスなどと同じように、絶対に“器”で味が変わります(気分的なものも含め)。僕は保温性に優れた有田焼丼を使っていますが、100均に売っているラーメン丼でも十分です。
さらに、調理している最中は、丼に熱湯を張っておくことがすごく大事ですね。
取り寄せラーメンは、基本スープを温め、麺をゆでるだけなので簡単ですが、
一番多い失敗が食べた時にスープが“ぬるい”ことです。
丼自体をできるだけ熱々にキープし、スープの袋全体を鍋に沈めてしっかりと湯煎することがポイントです。
スープを袋から出して手鍋で温めるとより短時間で熱々になりますが、スープが煮詰まって味が変わることがあるのであまりおすすめしません。袋のままの湯煎がベストです。

同封されている“作り方”にもあるように、スープの湯煎時間の目安は約20分。
麺のゆで方は好みによりますが、この麺は1分30秒ほど泳がせれば、ちょうど良い感じでした。スープがしっかりと温まってから麺を鍋に投入しましょう。

マメヤ中華そば 取り寄せ麺

麺をゆでる鍋は深めで、たっぷりとお湯を張れるものを選んでください。
好みの硬さにゆでたらザルに移し、しっかりと湯切りします。
僕は、より気分を盛り上げるた湯切り用のマイ平網を常備しています。まあ、一般的なザルで十分ですが……(笑)。

マメヤ中華そば 取り寄せ麺

完成品がこちら。スープ350g、麺200gと十分な量で、一般的な大きさのラーメン丼に入れると見た目もいい感じに。豚肩ロースのチャーシュー、メンマも入っています。

九州産「うまかハーブ鳥」の生ガラにモミジ(足)、豚骨、豚足などの肉系に、
煮干し、カツオ節、サバ節、昆布など魚介の旨味を一本炊きで詰めたスープ。
まずは煮干しの香りがふわりと鼻に抜け、幾重にもコクと旨味が広がります。
澄んだ清湯でなく茶濁系のスープですが、とても上品な味わいですね。

塩ダレには瀬戸内の藻塩や沖縄の天然塩を使っていて、こちらにもホタテやエビなどの魚介乾物の旨味を生かしているそう。さらに、スープに溶け込ませている華味鳥の黄金の鶏油&煮干し油が全体をまろやかにまとめてくれています。

うんうん、うまい。

まるみのある塩気なので飲みやすく、後味もいいですね。
家庭で一緒に食べた息子も、スープまで飲み干していました。
醤油ラーメンも試してみましたが、魚介の主張具合が絶妙でうまかったです。

ゆでもやし、ゆで玉子、キヌサヤを用意してのせてみました。
柚子胡椒やブラックペッパーも合いますよ。

お店の味と比べると……といっても既に店舗はないのでこれから確かめることはできませんが、僕自身がかつての実店舗で経験したものより、スープ濃度は明らかに上がっていると感じました。店主の山本正勝さんに聞くと「チャーシューとメンマをスープの袋に同封する取り寄せ麺の特性上、甘さがスープに染み出しすぎないようそれぞれの味付けを変えるなどブラッシュアップを重ねている」とのこと。

とにかく、以前の「マメヤ」を知る人にも、そうでない人にも、
単純に「うまい取り寄せラーメン」としてプッシュできるものです。

ちなみに、「マメヤ中華そば店」の山本さんは、福岡のカレー界で有名な「ダメヤ」を立ち上げた方で、現在は博多駅前のカレー店で取り寄せラーメンを仕込んでいます。
あの名作カレーを生み出した達人が作る、魚介系塩ラーメン&醤油ラーメン。
それだけでも食べてみたいと思いませんか?

最後に、昨今需要が高まっているいわゆる“おうちラーメン”にはどのような種類があるかを参考までに記しておきます。

●ストレートスープ
店そのままのスープと麺を冷凍または冷蔵しています。スープの袋を湯煎し、麺を茹でると完成。多くがチャーシューも入っています。今回の「マメヤ中華そば店」もこのタイプ。
最近では冷凍ラーメンを販売する「ラーメン自販機」も少しずつ増えてきています。

●液体濃縮スープ
濃縮スープを熱湯で薄めるタイプ。食品メーカーが名店とコラボして開発しているものが多く、常温保存ができ、賞味期限が長いのが利点。店そのままの味とはいきませんが、パッケージのご当地感もあり土産として重宝します。土産コーナーの“箱ラーメン”がコレです。

●レンチンタイプ
コンビニでも見かけますね。フィルムにのった具材一式を外してから、電子レンジにかけるだけで完成。手軽だし、味も本格的です。「RAMEN EX」もこのレンチンタイプです。

●宅配、テイクアウトラーメン
油そばなどスープOFF系が主流でしたが、麺とスープが分かれた器で、また麺も伸びにくいよう改良され、ラーメンにも対応する店が増えてきました。昔ながらの出前ラーメンと同じく、宅配エリアは店舗近隣に限られます。

それに、お馴染みの
●カップラーメン、袋ラーメン

家庭で楽しめるラーメンは、およそこういったところです。
中でも人気が高まっているのはやはり「ストレートスープタイプ」。
クール便の送料も含め、割高になってはしまいますが、
なんてったって、全国の有名店そのままの味が楽しめるんですから。

せっかくなので、より美味しい状態で食べてみてください。

価格

塩そば 2食1760円・3食2600円・4食3460円(いずれも送料別)

醤油そば 2食1760円・3食2600円・4食3460円(いずれも送料別)

製造・販売

マメヤ中華そば店 https://mameya.raku-uru.jp/

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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