グランドメゾン presents 「ハレの日レストラン」【手みやげ編/第12回】
【福岡 手みやげ】新年を祝う伝統菓子。予約必至の「ガレット・デ・ロワ」
四季折々の特別な日に選びたい、大切な人へ心を込めて贈りたい――。それが「ハレの日の手みやげ」。こだわりのおいしさや作り手の思いが詰まった福岡の逸品を紹介していきます。
第12回目の手みやげは、新年を祝うフランスの伝統菓子。警固の人気店が手掛ける、予約必至の「ガレット・デ・ロワ」をご紹介します。
2022年5月のオープン以来、福岡は元より全国のスイーツラヴァーを虜にしているパティスリーといえばここ。けやき通りから一本入った閑静な路地に店を構える「Pâtisserie chez chichi」です。レンガ造りの外壁やテーマカラーのブルーを基調とした店内はノーブルな雰囲気で、オーナーパティシエの西嶋さん夫妻やスタッフが笑顔で迎えてくれます。
冷蔵のショーケースには、風格漂う美しきプティガトーが勢揃い。艶やかなメレンゲにキャラメルクリームやヘーゼルナッツのクリームをサンドした「ムラング・シャンティ」、キュンと酸味の効いたレモンクリームが決め手の「タルト・シトロン」、ヘーゼルナッツの豊かな香りが凝縮された「ノワゼッティーヌ」など、フランス菓子好きにとってはたまらないラインナップです。
さらにその横、常温のショーケース内もまた素晴らしく、「ここはフランスの街角にあるパティスリーなの!?」と大歓喜してしまうほどのセレクション。栗などの季節素材で作る焼き込みタルトに、リンゴとバナナの組み合わせが絶妙のパイ「ショーソンポムバナーヌ」も格別のおいしさです。日によってはクロワッサンやパンオショコラなどのヴィエノワズリーも並び、目移りどころではありません。
「パティシエとは本来、お菓子だけでなく“生地を扱う人”を指す言葉なんです。目指すのは、師匠である永井シェフやフランス最古のパティスリー『Stohrer(ストレー)』のように、ケーキやヴィエノワズリー、キッシュなどの惣菜も並ぶ、地域の食文化が豊かになるようなお店。すべてを揃えるには、まだまだ手が足りていませんが……」。そう笑顔で話すのは、オーナーパティシエの西嶋一力さん。
西嶋シェフは、東京都世田谷区にある「パティスリー・ノリエット」で8年に渡り修業を積んだ腕利きの職人です。「ノリエット」といえば、日本を代表するフランス菓子店「オーボンヴュータン」の流れを汲む名店。西嶋さんは「ノリエット」の永井紀之シェフや「オーボンヴュータン」の河田勝彦シェフの薫陶を受け、みるみるトラディショナルなフランス菓子の世界へ引き込まれていきました。
やがては「本場のお菓子作りや文化を体感して、経験を積んでおきたい」との思いも強くなり渡仏を決意。リヨンから少し東にある美しい中世の町・メクシミューのパティスリーで研鑽し、郷土菓子を学びました。途中からは妻の舞希さんも合流。現地のパティスリーを巡ったり、ブロカントでアンティーク雑貨を揃えたりと、“夫婦でお店を開く”という夢に向かって一歩ずつ進んでいったと話します。
さらに、帰国後は神戸「パティスリー グレゴリー・コレ」でシェフパティシエを務め、福岡での開業準備中は「green bean to bar CHOCOLATE」でショコラティエの技術も学んだそうです。
さて、そんな「Pâtisserie chez chichi」でおすすめしたい逸品は数えきれない程にありますが、中でもこれからの季節におさえるべきはこちら。新年を祝う期間に食べられるフランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」です。直訳すると「王様のお菓子」となり、「エピファニー」と呼ばれるキリスト教の公現祭(1月6日)を祝って食べられたのがその起源。近年は日本のパティスリーやブーランジュリーでも見かけるようになりましたね。
パイ生地に挟んだクレーム・ダマンド(アーモンドクリーム)の中には「フェーブ」と呼ばれる小さな陶磁人形が隠されていて、これを引き当てるのも楽しみの一つ。「フェーブ」が当たった人はその日1日王様になることができ、1年を幸福に過ごせるといわれています。
実は西嶋シェフは、日本におけるフランス伝統菓子の文化と魅力を発信する団体「クラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワ」主催の大会で2018年に準優勝を獲得した実力の持ち主。「Pâtisserie chez chichi」では、そんなスペシャリテの一つである「ガレット・デ・ロワ」を、年末から1月中旬にかけて販売しています。
「粉のうま味をしっかりと引き出す焼き込みのバランスが何より重要。クレーム・ダマンドにはシチリア産パルマギルジェンティ種のアーモンドプードルを使用し、3日間ほど寝かせて香りを際立たせるのもこだわりです」と西嶋シェフ。
美しい飾り包丁が施された「ガレット・デ・ロワ」にナイフを入れると、ザクッと軽快な音が響き、芳ばしい生地の香りが立ち込めます。バターをしっかりと織り込んだパイの食感や豊かな風味はもちろんのこと、しっとり口溶けの良いクレーム・ダマンドから漂う杏仁のような甘い香りにもうっとり。とにかくおいしすぎる〜!
今季の「ガレット・デ・ロワ」は1台3,700円で、12月1日(日)から電話と店頭にて予約受付をスタート。販売期間は12月30日(月)、31(火)、2025年1月2日(木)〜1月中旬ごろまでの営業日を予定しており、受け渡し時間は全日12時以降となっています。材料等がなくなり次第終了となるため、インスタグラムの最新情報もチェックして、忘れないように予約してくださいね。
また、年末年始のご挨拶や贈り物には、ブルーの缶箱が素敵な「プチフールセック」(4,600円)もおすすめ。サックリ、ほろりとした食感がたまらないクッキー「サンノン」をはじめとした10種類の小さな焼き菓子が詰め込まれています。
クリスマスに新年、バレンタインからホワイトデーまで、たくさんの限定商品も登場する楽しい季節が間もなく到来。「ガレット・デ・ロワ」をはじめとした「Pâtisserie chez chichi」のお菓子が、四季折々の記念日をより一層楽しく特別なものにしてくれるはずです。
この記事は積水ハウス グランドメゾンの提供でお届けしました。
*2024年12月、2025年1月の営業日や営業時間はイレギュラーに変動するため、インスタグラムを確認してお出かけください。
類似の記事
店舗名
Pâtisserie chez chichi(パティスリー・シェ・シシ)(店舗写真)
ジャンル
- スイーツ
住所
福岡市中央区警固2-16-20 朝日プラザ赤坂1F
電話番号
営業時間
10:00〜19:00(日曜〜15:00)
定休日
月曜、第2火曜、その他不定あり
メニュー
タルト・シトロン550円、ムラング・シャンティ500円、ノワゼッティーヌ600円、ショーソン・ポム・バナーヌ500円、焼き菓子1個260円〜、プチフールセック4,600円
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
- ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
記事に関する諸注意
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
- ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
人気記事ランキング
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月