この冬、蕎麦屋で鴨鍋を楽しみたい!【3】

こだわりの味を激安価格で! 鴨のすき焼き2人前2,900円の衝撃

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最終更新日

ライター鹿毛望

カメラマン鹿毛望

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六本松

蕎麦 和

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六本松の複合商業施設「六本松421」からすぐそばの「和」。大通りから1本入った、静かな通りにある、隠れ家的なお店です。レンガ造りの外観を目印に向かい、のれんをくぐると、店内は和の情緒漂う落ち着いた雰囲気。初めての訪問でもほっと“和”める、店名の通りの空間が広がっています。

店内修正

「和」は、打ちたてのそばとアテ、日本酒を小粋に楽しめ、蕎麦好きにも日本酒好きにも厚く支持されています。
今回いただく鴨鍋はコースではなく単品なので、一品メニューと日本酒をいただきながら、鍋を待つことにしました。

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最初にいただいたのは「焼き海苔」(550円)。海苔箱の底に炭火を置いて温めた海苔は、風味もパリッと感も増して美味! 海苔に少しずつワサビをつけながら、店主の宮崎茂豊さんにオススメしてもらった久留米「山口酒造」の「庭のうぐいす」をちびちび…。これぞ“蕎麦前”の楽しみ方! 成人して随分経ちますが、こんな楽しみ方ができるようになったとは、自分も“大人”になったな〜と悦に入ってしまいます。脂がしっかりのった「〆鯖の炙り刺し」(600円)も、ぜひ味わって欲しい人気メニューです。
さて、いよいよ「鴨のすき焼き」(2人前2,900円/写真は2人前)が登場! もともと鴨鍋はしゃぶしゃぶスタイルで提供していたのですが、去年の冬から新しくメニューにラインナップ。驚きなのが2人前2,900円というリーズナブルな価格! 単品で気軽に注文でき、1人当たり1,450円というお値段はちょっと衝撃的です。

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驚きの安さですが、素材にも味にも妥協しません! 鴨は宮崎さんが“天下一品”と称賛する鴨肉の専門店「博多鴨工房」より仕入れたもの。主にハンガリーやカナダ産の鴨を使用していて、柔らかでくさみのない肉質は、蕎麦のつゆとよく合うんだそう。手前はぶつ切りしたもも肉、奥は薄切りにしたロースと、2つの部位を味わえるのが嬉しいところ。見るからに美味しそうな鴨にテンションが上がります!

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野菜は長ネギにシメジ、白菜、春菊とシンプル。さぁ、鍋に投入していきます。

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「和」の蕎麦つゆは、本枯れ鰹節や九州のサバ、そして屋久島のサバで毎朝丁寧にとった出汁に、甘みとコクのある日田の醤油を使ったかえしを合わせています。江戸前のキリッとした辛さを目指しつつも、地元の人の口になじむようやや甘辛の味わいに仕上げているのが特徴です。この出汁とかえしをベースに、酒やみりん、バターで炒めた玉ねぎを加えた鍋の出汁が、南部鉄器の鍋でグツグツ煮立ちはじめると、風味豊かな香りがふわ〜っと広がり、それだけで幸せな気分に!

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鴨は軽く火が通ったかな?くらいのとこころで、生卵を溶いた取り皿にイン! 毎朝届く島産の新鮮卵をたっぷり潜らせて〜♪ 

柔らかな鴨肉に丁寧にとった出汁の旨みが染み染み! さらに新鮮で濃厚な卵と一体となって悶絶級の美味しさです。ロースはさっぱりとした味わいで、もも肉はとってもジューシー。部位による旨みの違いをしっかり楽しめて贅沢な気分を満喫できます。どちらの部位もくさみがなく食べやすいけれど、鴨ならではの風味も感じられる上品な味わいです。

この鍋に合うお酒を聞いたところ「福井の日本酒『花垣』ですね!」と宮崎さん。鴨の風味を合うスッキリとした辛めの名酒で、熱燗やぬる燗で楽しむのがおすすめだそう。

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シメの蕎麦は「もりそば」(770円)。「和」では喉ごしと香りのバランスにこだわり、二八そばを提供しています。蕎麦は、北海道の沼田産や幌加内産を使用。毎朝、蕎麦粉の表情の違いを見極めながら、水分調整しつつ打った蕎麦は、鼻に抜ける香りと風味が抜群! 打ちたてのつやつやの蕎麦に、鴨鍋の後の場合は、特別に鍋のだしを蕎麦ちょこに入れて提供。鴨や野菜の旨みがたっぷり溶け込んだ甘辛の出汁がよく絡み……箸が止まりません! あっという間に完食してしまいました。

宮崎さんは、そば一筋22年のベテラン。18歳から蕎麦店でアルバイトをはじめ、荒戸の名店「木曽路」で8年修行。独立してオープンした「和」は、地元客に親しまれ、今年12年目を迎えました。

宮崎さんは、そば一筋22年のベテラン。18歳から蕎麦店でアルバイトをはじめ、荒戸の名店「木曽路」で8年修行。独立してオープンした「和」は、地元客に親しまれ、今年12年目を迎えました。

これから冬本番。新酒が続々と入荷してくるので、「和」への訪問がますます楽しみに! 宮崎さんのイチオシ、福岡「三井の寿」によるワインの製法を使った日本酒「バトナージュ」ももうすぐ入荷予定だそう! 粋な蕎麦の楽しみ方を教えてくれる、気さくなお兄さんのような人柄の宮崎さん。“蕎麦前”初心者の方にも心強いお店です。

店舗名

蕎麦 和(なごみ)(店舗写真

ジャンル

  • 蕎麦
  • 日本酒

住所

福岡市中央区六本松4丁目9−25 六本松ハウス1F

電話番号

092-771-6116

営業時間

11:00〜OS14:15 /17:00〜OS20:45

定休日

水曜

席数

  • カウンター8席
  • テーブル8席

個室

なし

メニュー

もりそば780円、鴨セイロそば1,450円、かけそば780円、カレー南蛮そば1,150円、天ぷらそば1,650円、蕎麦味噌150円、蛍イカ沖漬け550円、秋刀魚とキノコのマリネ580円、ちょい呑みセット1,250円、鴨鍋4,300円、コース4,300円

喫煙について

喫煙可能スペース有り/屋外
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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