NYブルックリンスタイルのバーガーとBBQを古民家の2階で

「炉端 雷橋」や「殻の三光橋」などを展開する雷橋グループが、古民家一棟をフルリノベーションした飲食スポット、佐竹会館。2022年末の開業後しばらくは系列店の「鍋ばた 新川橋」のみがひっそりと営業していましたが、今年の３月新たに２店舗がお目見えしました。そのうちの１軒が、やはり系列店の「GOODTIME SOMＭOKES」。以前は薬院新川沿いで６年ほど営業していましたが、このたび「新川橋」の２階に移転オープンしました。

佐竹会館があるのは、狭い路地が縦横斜めに走る渡辺通５丁目界隈の中でも、車はおろか自転車がすれ違うのにも難儀しそうなほど極狭な１本。日が暮れた後に足を向けると、サントリーオールドのボトルが描かれた電照看板と、ハンバーガーを模した緑色のネオン管が目印です。「新川橋」の左手にあるドアを開け、薄暗い階段を上って店を目指しました。

店内の造りは、古木の梁がむき出しになった純和風建築に、古き良き時代を彷彿とさせるアーリーアメリカンな内装とインテリア。なんともミスマッチな組み合わせながら、ちょっと他では見ることのできない独特の雰囲気を醸し出しています。
キッチンの奥には、移転を機に新調したというアメリカ製のスモークグリル”OKLAHOMA JOE’S”がドーンと鎮座しています。店のコンセプトは薬院で2018年にオープンした時から変わらず、NYはブルックリンスタイルのスモークバーベキューレストラン。樫や櫟の薪と備長炭を熱源にして、店長の森田史昭さんが豚肉や牛肉をじっくり香ばしく焼き上げています。

今回のお目当ては二大名物のハンバーガーとBBQですが、どちらもオーダーしてから焼き上がるまで時間がかかるため、まずはビールと「スモーキーポテチ」（300円）を注文。ビールはアメリカ製を中心に15種類以上のラインナップで、グラスに注がずボトルから直接飲むのが気分です。スモーキーなポテトチップスをつまみながら、ビールを片手に肉が焼けるのを待つことにしました。

ビールを飲み終える頃に、いよいよお待ちかねの「グッドタイムバーガー」（1,400円）が登場。牛肉100パーセントのパテを中心に、とろけるチェダーチーズ、トマト、アボカド、自家製ベーコン、レタスなどを「いとだパン」のバンズで挟んだバーガーはボリューム満点で、添えられたクラフト紙に包んで豪快にかぶりつきます。

そして本日のメインが、名物の「BBQプレート」です。スモークグリルで焼いたソーセージ、自家製ベーコン、ブリスケット（牛の肩バラ）、ベイビーバックリブ（豚スペアリブの背中側）に、付け合わせの豆のトマト煮、マッシュポテト、コールスローサラダ、トルティーヤが付いた豪華版。この内容で1人前2,800円、写真の2人前4,800円というのは、超お値打ち価格といえます。ウイスキーもバーボンをメインにジャパニーズやシングルモルトまで20種類以上揃っているので、最後は肉をウイスキーで流し込むワイルドなスタイルで堪能できます。

ランチタイムには、お得なドリンクセットや「ハラミステーキバーガー」（2,500円）などの数量限定メニューもあるので、そちらもオススメです。肉をガッツリ食べたいと思った時には、焼肉店以外の選択肢としてぜひ覚えておいてください。