デビ高橋の「昼飲みでほろ酔い」【23】

古民家「うなぎのなか尾」で昼飲み。酒とアテを楽しんで、ひつまぶしで〆る

公開日

ライターデビ高橋

カメラマンデビ高橋

鰻ひつまぶし

警固

うなぎのなか尾

デビ高橋

福岡グルメ専門フードライター。
福岡を拠点にグルメブログ「デビログ」を運営。
「お肉博士1級」の資格を持ち、グルメ関連のライター、キュレーター、講師、審査員として活動し、福岡のテレビやラジオにたまに出演。
著書は「20年間ほぼ毎日外食して、1万5000軒を食べ歩いたデビ高橋が見つけた福岡グルメの答え新100店」(KADOKAWA)。インスタID:devi_takahashi

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デビ高橋の昼飲みでほろ酔い」では、明るいうちからお酒を楽しめる店を紹介します。

外観

警固の住宅街に、築100年を超える古民家を活かしたうなぎの店がある。2023年7月9日にオープンした「うなぎのなか尾」だ。
周囲には飲食店がほとんどなく、「こんなところにうなぎの店が?」と思うような場所にある。その隠れ家的な雰囲気も、この店の魅力のひとつだ。

うなぎの店と聞くと、うな重やせいろ蒸しを食べて帰る店を想像するかもしれない。しかし「うなぎのなか尾」はちょっと違う。
昼は酒のアテになる一品料理が約35種類も揃っていて、まずは酒とアテを楽しみ、最後にうなぎで〆る。そんな昼飲みができる店なのだ。

個室

店内には個室が2室あるほか、20席のテーブル席があり、仕切りを使うことで3つの半個室として利用することもできる。さらにカウンター席や、2階には24名まで利用できる大きな部屋もあり、少人数から団体まで幅広く対応している。
ちなみにカウンターは目の前で調理しているところを見るタイプではないので、個人的には2~4名なら個室を利用して、ゆっくり昼飲みを楽しむのがおすすめだ。

中尾さん兄弟

兄の中尾慎一郎さん(左)と弟の賢次郎さん

ここは、中尾さん兄弟が経営する「博多もつ鍋一慶」や「西中洲なか尾」の姉妹店。
実は中尾さんたちは、約40年前にも天神で「うなぎのぼり」といううなぎの店を営んでいたことがあるという。途中で業態を変更したため、営業したのは半年ほどだったそうだが、いつかもう一度挑戦したいという思いがあった。
そして、この築100年を超える古民家との出会いをきっかけに、長年の思いが実現したというわけだ。

酒のアテ3点盛り

昼に提供される一品料理は、うなぎ料理以外に約35種類ある。ただし、炭火焼き料理は17時からなので昼には注文できない。

まずは「酒のアテ3点盛り」(1,100円)から。
この日は、辛子明太子、ホタテオイル、いぶりがっこクリームチーズの磯辺巻きの3種類だった。

なかでも気に入ったのが、手作りのホタテオイル。ホタテと干しエビをサラダ油とごま油に漬け込んだもので、口に入れると干しエビの香りが広がり、後からホタテの旨みがやってくる。
最低でも2日ほど漬け込み、長くても1週間程度。それ以上になるとホタテの味が抜けてしまうらしい。シンプルに見えるが、手間のかかった酒のアテだ。

いぶりがっこクリームチーズの磯辺巻きも面白い。
燻製香の効いた、いぶりがっことクリームチーズという相性の良い組み合わせに、さらに干し柿を加えている。クリームチーズと干し柿も相性が良いので、「それなら全部合わせてみよう」と生まれた料理らしい。
佐賀・有明海産の海苔で巻いて食べると、酒が進む。

じゃこ薬味やっこ

続いて「じゃこ薬味やっこ」(660円)。
豆腐の上には、みょうが、小ねぎ、大葉、スプラウトなどの薬味がたっぷり。山椒を効かせたじゃこがアクセントになっていて、出汁醤油をかけていただく。さっぱりしているので昼飲みにはちょうどいい。

白焼き ハーフサイズ

ここで、ちょっとした裏技を。
「白焼き」(4,290円)は昼のメニューにも載っているが、今回はメニューにはない「ハーフサイズ」(2,200円)を用意してもらった。
一品料理をいろいろ楽しんだ後なので、このくらいのサイズが昼飲みにはちょうどいい。

うなぎは鹿児島産・三河産を中心に仕入れているそうで、表面はパリッと香ばしく、中はふわふわ。タレを使わない白焼きだからこそ、うなぎそのものの味がよくわかる。
薬味は沖縄の塩、唐辛子の醤油漬け、山葵。
まずは角のないまろやかな沖縄の塩でシンプルに。途中から山葵や唐辛子の醤油漬けを合わせれば、酒のアテとしても楽しめる。

さらに、夜メニューの中には、事前に相談すれば昼でも用意してもらえる料理がある。
うなぎではなく鶏を使った「鶏せいろ蒸し」をはじめ、定番の「うざく」(880円)や「う巻き」(1,100円)、「肝串焼き」(660円/本)なども対象になる場合があるそうなので、予約するときに聞いてみるのもいい。

料理に合わせるなら日本酒がおすすめ。
日本酒は5種類あり、「田中六十五」(グラス770円)や「鍋島」(グラス880円)が人気。辛口が好きなら「万齢」(グラス770円)がおすすめとのことなので、好みに合わせて選びたい。
また、年に一度、土用の丑の日の時期には、うなぎ料理に合わせて造られた「石鎚(いしづち)純米 土用酒」が数量限定で入荷するという。タイミングが合えば飲むことができるので、ぜひスタッフに尋ねてみてほしい。

鰻ひつまぶし

そして昼飲みの〆に選んだのは、うな重でも鰻せいろ蒸しでもなく、「鰻ひつまぶし」(5,280円)。肝吸いと香の物も付いており、鰻は贅沢に一尾分使われている。

食べ方はまず、ひつまぶしを4等分にする。
一膳目は、そのまま。
二膳目は薬味をのせて味を変える。
三膳目は出汁をかけて、うな茶漬けに。
そして最後の一膳は、その中で一番気に入った食べ方でいただく。

鰻ひつまぶし

出汁は鰹と昆布をベースに、少量のお茶を加えて香りをつけているそうだ。
昼から酒とアテをいろいろ楽しんだ後だけに、最後に熱い出汁をかけてサラサラといただくうな茶漬けがいい。

付け合わせにも手を抜いていない。
もっちりとした食感となめらかな口当たりの「嶺岡(みねおか)豆腐」は、生クリームと牛乳を使って店で手作りしたもの。香の物も自家製だ。

昼は古民家の個室でゆっくり酒とアテを楽しみ、最後はひつまぶしで〆る。
うなぎの店というと食事だけのイメージが強いが、「うなぎのなか尾」は昼飲みという使い方を知っておくと、楽しみ方がぐっと広がる。

ちなみに17時になると暖簾が替わり、「炭焼酒場なか尾」として居酒屋営業が始まる。夜はうなぎだけでなく、炭火焼きやコース料理などを楽しめるので、昼とはまた違った顔を見せてくれる。

グランドメニュー
季節のメニュー

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店舗名

うなぎのなか尾(店舗写真

ジャンル

  • うなぎ

住所

福岡県福岡市中央区警固1−3−17

電話番号

092-753-7524

営業時間

11:30~OS14:00/17:00~OS21:30

定休日

水曜

席数

  • カウンター7席
  • テーブル20席

個室

8名

メニュー

酒のアテ3点盛り1100円、じゃこ薬味やっこ660円、うなぎ白焼き4290円、うざく880円、う巻き1100円、肝串焼き660円/本、鰻ひつまぶし5280円、鰻せいろ蒸し上3080円、うな重上3960円、うなぎ鍋コース11000円、土鍋コース7700円、鶏すき鍋コース4950円、生ビール660円、ハイボール660円、酎ハイ660円、日本酒770円~、焼酎660円~

喫煙について

禁煙
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。

記事に関する諸注意

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