程よい緊張感と安心感が魅力。久留米の老舗寿司店

Audiで行く週末グルメドライブシリーズ。今回は久留米で50年ほどの歴史を持つ老舗寿司店「通町 甚六鮨」にお邪魔しました。JR久留米駅と西鉄久留米駅のちょうど中間、県道46号（昭和通り）と国道209号の交差点そばにあります。
賑やかな通りから一歩足を踏み入れると落ち着いた和の空間が広がっていて、入った瞬間の澄んだ空気感や緊張感からもお店の意識の高さが感じられ、お料理への期待が高まります。

最初に先付が運ばれてきました。栗に銀杏、むかご、里芋と、目でも舌でも秋の味覚を楽しませてくれます。左上は珍しい穴子の背越し。この日は対馬の穴子だそうで、身が締っていて皮のプリッとした食感もよく、ポン酢でさっぱりといただきました。手前左はスパイスの効いたヤリイカのゲソ。ソムリエの方におすすめしていただいた辛口のノンアルコールスパークリングともよく合います。このノンアルとリンクのスパークリングがなかなか美味しくて、ノンアルも日々進化していのだなと感心しました。

そして「まずはお名刺代わりに」と出された握りがヤリイカ。とても細かい仕事が施されていて、店主の技と美意識、きめ細やかさ、根気強さまでも（⁉）感じさせる一貫です。
中央の切れ目から覗いているのは大好きなウニ！　あまりに美しいので口に入れるのを一瞬ためらいますが、ん～口の中でとろけます。

次に目の前に現れたのはご主人の後ろにさりげなく置かれた生簀から取り出された車海老。「生かゆでか、霜降りかをお選びください」と言われ、少し火を入れただけの霜降りをセレクト。プリッとした食感もありつつ、トロリとした甘味もあります。塩とゆずでいただきました。
こちらのお店は創業50年近い久留米の老舗で、現在は2代目店主の中島寿治さんが腕を振るっています。「父の時は創作寿司が多かったのですが、それも受け継ぎつつ、江戸前のスタンダードなものと組み合わせています」と中島さん。2貫いただいただけでも並々ならぬこだわりが感じられ、次は何？とワクワクします。

お次は「チーズの茶碗蒸し」。先代のときからの人気メニューだそうで、ここで一旦ガラリと流れが変わる印象です。
その後、シマアジやマグロ、赤貝などのオーソドックスな握りをいただきました。

赤だしもいただき、そろそろシメに近づいてきたのかな……と寂しい気持ちになっていたところ、海老セロリやイカ納豆、マグロたくあんなど、すべて違うネタの細巻が出てきてテンションが再びアップ。手間がかかるのに、粋な計らいですね。さらに南関揚げのいなりと玉子が出てきてお料理は終了です。
握りはもちろん、細巻やいなりは持ち帰りもできます。

最後にデザートの抹茶アイスクリームの最中まで。別腹でいただきます！
今日いただいたのは6,600円の昼のおまかせコース。こんなに楽しませていただいてこの価格は、お寿司屋さんの値段が高騰する福岡において、かなり貴重な存在。車を走らせてぜひまた行きたいお店です。

この記事はAudi正規ディーラーAudi久留米の提供でお届けしました。

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