人気中華店が西中洲から白金に移り、より心地良い食の時間を提供

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ライター木下貴子

カメラマン木下貴子

星期菜内観

白金

白金中華 星期菜(セイケイツァイ)

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西中洲の水上公園にあった中華レストラン「星期菜 西中洲店」が白金へと移転、店名も「白金中華 星期菜」に改め、新たなるステージの幕を開きました。

もとを辿ると2014年に、博多区須崎町にある「星期菜」の流れを汲んで白金と西中洲に2店舗がオープン。西中洲の方は西洋から見た中華を表現するシノワズリスタイルを確立していきました。それから10年経った節目の今年、「食の時間をより良いものに昇華させたい」との想いによって今回の移転リニューアルとなりました。

星期菜外観

お店は、同系列店「白金茶房」の敷地左奥にあります。間違って手前の「白金茶房」に入ってしまうお客も少なくないとのことなのでご注意を。ここは2019年まで「星期菜 白金店」を営んでいた場所であり、その後は和食店になっていました。白金に「星期菜」が戻ってきたと喜ぶ近所の方々も多いそうです。

星期菜内観
星期菜内観

お店はまるで隠れ家のよう。扉を開けると、吹き抜けで解放感ある空間が現れます。「西中洲は街中にあり、また団体でもご利用できるような広い空間でした。ここではプライベート感を重視し、より居心地良く落ち着いて食事を楽しんでいただければと思います」と料理長の平田公貴シェフ。以前はカウンター席だけでしたが、グループや家族連れも利用しやすいようにと奥をテーブル席に改装し、最大8名までの半個室対応もしています。

2014年から「星期菜」の総料理長を勤めてきた平田シェフ。今回の移転リニューアルでの変化を聞くと、「お客様との距離感が大きく変わりましたね」と話します。

星期菜シェフ

西中洲の店舗はホールとキッチンが離れていたため、基本的にお客の表情を見ることはなく、席数も多かったので黙々と料理を作り続けているといる状況でした。「今はカウンター越しに会話もできますし、テーブル席もキッチンから見えるので、お客様の反応をダイレクトに感じられます。また席数が減った分、やれる範囲で個別対応もできるようになったのは料理人として嬉しいところです」。

メニューは昼はランチセットとコース、夜はアラカルトとコースという構成です。ランチのセットメニューは9種類の中から選べるメイン、点心2種、デザートor中国茶という内容で1,980円です。「場所的にも空間的にも初めてだと入りづらい店なので、まずはお昼に気軽に来ていただければと思っています」と平田シェフ。コースは旬の食材を主体に基本日替わりで、昼は3,300円から、夜は6,600円から用意されています。

この日は、アラカルトで楽しむことにしました。

星期菜前菜

まずは前菜から「中華前菜5種盛」(1,320円)です。地産地消と旬の食材を大切にする平田シェフの精神が表れる一皿で、この日は豚スネ肉の煮こごり、蒸し博多地鶏のネギソース、糸島豚のチャーシュー、有明クラゲの和え物、ホタルイカの紹興酒漬けという内容でした。
「素材の味を感じてほしい」と味付けはやさしく、中華系スパイスはほんのり感じられる程度に使われています。また蒸し鶏はふんわり、クラゲはプチッと弾けるような瑞々しさというように、それぞれ絶妙な火加減により見事な食感が生まれています。

星期菜黄金麻婆

次は「黄金麻婆豆腐」(2,090円)です。須崎のお店の流れを汲んで上海カニの味噌をベースにしています。麻婆豆腐といえばミンチ肉が定番ですが、こちらはカニ味噌の風味を邪魔しないよう具材はエビやイカなどの海鮮を使用。また、豆板醤は使わずに一味と山椒で辛味を出しています。味わいはとってもあっさりしていて一口目はもの足りなさを感じる方もいるかもしれません。でも、食べ続けるほどに深みが増していき、食べ終えたときにはちょうどいい塩梅の味のバランスに。火をさっとだけ通し、運ばれる間に熱が回るよう工夫された海鮮のぷりぷり具合も感嘆ものです。

星期菜麺

そして最後に「糸島韮翡翠麺」(1,540円)をいただきました。スープの全面が細かく刻んだニラに青々と覆われていて、まさに翡翠のように美しい一品です。

星期菜麺

これもまたあっさり上品な味の鶏ガラスープにもっちり麺、ニラの下にはしょうゆベースのタレで炊いた糸島豚のスライスも潜んでいます。ニラは生に熱いスープをかけただけの状態なので、シャキっとした食感と新鮮で豊かな香りが楽しめました。ちなみに、糸島産のニラを一把丸ごと使っているそうです。

アラカルトメニューは、前菜、点心、海鮮、肉、飯、麺、デザートとひととおり、定番からオリジナルまで豊富に揃っています。北京ダックやフカヒレなどの高級食材を使った料理もありますが、1,000円台の料理が多く1,000円以下のものもあります。これならハレの日はもちろん、普段使いのお店としても重宝しますね。

さらに居心地が良くなった空間と、シェフが見渡せる距離感の近いおもてなし。新しくなった「星¬期菜」で、より良い食の時間が過ごしてみてください。

星期菜メニュー
星期菜メニュー

店舗名

白金中華 星期菜(セイケイツァイ)(店舗写真

ジャンル

  • 中華料理

住所

福岡市中央区白金1-11-7白金茶房敷地内

電話番号

092-791-3210

営業時間

11:30〜OS14:00/17:30〜OS21:00

定休日

なし

席数

  • カウンター5席
  • テーブル12席

個室

なし

メニュー

ランチセット1,980円、ランチコース4,400円・6,600円、8,800円、ヤムチャランチ3,300円、ディナーコース6,600円・8,800円・11,000円・16,500円、飴炊胡桃550円、中華前菜5種盛1,320円、星期菜春巻770円、北京ダック4,400円〜、醤油風味フカヒレの姿煮込み11,000円〜、博多地鶏油淋鶏1,650円、黄金麻婆豆腐2,090円、糸島韮翡翠麺1,540円

喫煙について

禁煙
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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