福岡の絶品ちゃんぽん探訪【18】
明治時代に創業した伝統の味を受け継ぐ濃厚ちゃんぽん
「ちゃんぽん」は明治時代に中国福建省から長崎に移り住んだ華僑の手によって生まれたといわれ、その歴史は以前、博多の老舗「福新楼」の記事でも紹介しました。「福新楼」と同じく、明治後期には北部九州一円に「ちゃんぽん」を提供する店が広まり、久留米で創業した「博多屋」もそのうちの一軒といわれています。同店はその後寿司屋に業態を変えて「ちゃんぽん」の歴史は一旦途絶えますが、創業者の孫にあたる店主の勝野宜明さんが老舗の味を再現して復活させたのが、ちゃんぽんと唐揚げ専門店の「さゆりばぁば亭」です。

場所は歴史ある寺社仏閣が残る”博多旧市街”エリアの「東長寺」近くにあり、店を訪ねた日も数多くの外国人観光客が周辺を歩いていました。店内はカウンター9席のみで平日の昼時には行列ができる人気店なので、ゆっくり味わいたければランチタイムを外した2時過ぎ頃が狙い目です。

“ちゃんぽんと唐揚げの専門店”と銘打つだけに、提供する料理はそのバリエーションとセットメニューのみ。今回は2大看板メニューの「ちゃんぽん」と「唐揚げ」を券売機で購入し、カウンターでしばし待つことにしました。

もうもうと湯気を上げながら登場した「ちゃんぽん」は、黒い丼にキヌサヤの緑、人参の赤が映える彩りの良いルックス。その他にもキャベツ、玉ネギ、モヤシのたっぷり野菜に、豚肉、天ぷら、カマボコ、キクラゲといった具だくさんなラインアップです。

豚骨100%を長時間かけて焚くというスープは、博多ちゃんぽんの中でも濃厚さはトップクラス。レンゲで一口すするとねっとりとした口当たりながらも豚骨特有の臭みはまったく感じられず、スッと喉を通っていきます。

もっちりとした中太麺は、やはり明治創業の老舗製麺所「青木食産」に特注したオリジナル麺で、濃厚なスープとの絡み具合もバツグン! カウンター上に置かれた調味料はシンプルにコショウと酢のみで、後半は辛味と酸味を加えながら、ピリサッパリとした味変を楽しむことができます。

鶏唐揚げは、「さゆりばぁば亭」の店名の由来でもある勝野さんの母親が考案したという秘伝の味付けで、外側の衣はカラッと、中身はジューシーな仕上がりです。唐揚げごとちゃんぽんに投入して、濃厚な豚骨スープと馴染ませながら食べるのも大アリですね。

セットメニューは、ちゃんぽんと鶏唐揚げに明太高菜巻麺が付いた「さゆりセット」(1,250円)や、鶏唐揚げの代わりに黒豚豚骨唐揚げが付いた「コラーゲンセット」(1,250円)などがあり、ボリュームも満点。単品、セットともにシンプルなメニュー構成ながら、何を食べても満足できること請けあいです。
店舗名
さゆりばぁば亭 博多上呉服町店(店舗写真)
ジャンル
- 麺
住所
福岡市博多区上呉服町1-34
電話番号
営業時間
11:00〜17:00
定休日
日祝日
席数
- カウンター9席
個室
なし
メニュー
ちゃんぽん900円、焼ちゃんぽん900円、辛味噌ちゃんぽん1,000円、辛味噌焼ちゃんぽん1,000円、鶏唐揚げ(3個)240円、黒豚豚足唐揚げ(3個)240円、さゆりセット1,250円、コラーゲンセット1,250円
喫煙について
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
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