八女の茶師と公邸料理人のコラボによる「一期一会」の茶懐石コース

江戸時代から商工業の中心地として栄えた八女には、旧家、商家などの歴史的な建造物が残っています。そんな八女・福島の白壁の町並みの中にある旧い造り酒屋を改装した宿泊施設が「NIPPONIA HOTEL 八女福島 商家町」。八女の特産品である日本茶の世界観を表現した「TEA HOTEL」をコンセプトに、上質な空間と時間を提案しています。

このホテルを舞台に、日本茶の中でも最高品質の玉露生産量日本一を誇る八女に息づく伝統文化を発信する「食」のイベントが開催されます。14人限定というゲストを迎えるのは、茶師・木屋康彦さんと和食料理人・秋吉雄一朗さん。2人のコラボレーションによる特別イベントは、昨年に続き今年で2回目の開催となります。

木屋さんは八女・星野村で創業90年の茶舗「木屋芳友園」の三代目。全国で39人しかいないという日本茶鑑定士の資格を持ち、八女茶の魅力を広く発信している第一人者です。
かたや秋吉さんは日本を代表する料亭「瓢亭」で修業し、別館料理長まで務めた料理人。その後OECDパリ日本政府代表部公邸料理長に就任するなどグローバルに活動しながら博多駅にラーメン店「明鏡志水」を出店するなど、国内外から大きな注目を集めています。

秋吉さんが作る11品からなる茶懐石コースに合わせて、木屋さんがペアリングするのは9種類の八女茶。「料理に添わせるのが茶師の仕事です」といいながら茶葉の品種を厳選し、それぞれの香りと旨味を最大限に引き出す温度、抽出時間によって冷たいお茶、温かいお茶、時には炭酸水などを加えて、料理とのマリアージュを提案してくれます。

一方の秋吉さんは茶事から発展した茶懐石料理の基本を押さえながらも、食中茶として飲む八女茶の個性を生かす献立を組み立てています。「料理そのものが美味しいのはもちろんですが、八女茶と合わせた時に『なるほど！』と思われるような料理を考えています」と、新しい美食の形に意欲的です。「日本料理と日本茶をほぼフルペアリングで楽しめる機会は滅多にないと思いますので、この日限りの”一期一会”の出会いをぜひ体験してほしいですね」。

八女の伝統文化である日本茶の可能性をさらに広げるため、最近は熟成させた茶葉と新茶のブレンドに取り組んでいるという木屋さん。また、秋吉さんはこの9月に博多駅に開店して連日行列ができるほどの人気を呼んでいる「明鏡志水」のラーメンを献立に取り入れるなど、話題性も抜群。2人のコラボによって、昨年よりもさらにアップデートした茶懐石コースが楽しめるのは、間違いありません。

今回ご紹介する「TEA HOTELでの茶懐石特別コース」は、ホテルの宿泊が付いた「ディナー付宿泊プラン」と宿泊なしの「特別ディナーコース」の2種類があります。この日、この場所でしか味わうことができない、まさに「一期一会」の体験となるでしょう。

この記事は八女商工会議所の提供でお届けしました。