シニアソムリエのラーメンテイスティング

「本舗」がつく「一風堂」でしか食べられない、「一風堂」原点のラーメンを

公開日

ライター黒木昭博

カメラマン黒木昭博

一風堂本舗 ラーメン

黒木昭博

福岡を代表するシニアソムリエ。日本ソムリエ協会福岡支部長、「レストラン花の木」支配人などを歴任し、ワイン教室講師としても活動。
facebook https://www.facebook.com/chateau.akizou

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久しぶりに一風堂へ

南区の塩原にある一風堂本舗にて、現在限定麺が出ていると聞いて、妻の病院の受信中に食べてきました。
「一風堂」と言えば、白丸と赤丸の2枚看板ですが、この看板が出る前の一風堂の味が再現されている店舗仕込みの麺が、本舗とつく2店舗のみで作られています..
原点・極をいただくことに、注文が多かろうが、一杯一杯丁寧に作られている。

外観は見るからにクリーミーな乳白色のスープ、2種類のチャーシュー、煮玉子、キクラゲ、海苔、ネギがトッピングされている。
スープは運ばれてきた時から、心地良い豚骨フレーバーが感じられ食欲が増します。とてもマイルドでクリーミーな口当たりで、豚の頭のみで抽出したスープは臭みがなく、豚骨の旨みがマックスに表現されている、決して重たくないのにしっかりとした味わいは、レンゲが止まらない、今日は、替玉予定なのでセーブしながら飲み進める。

一風堂本舗 麺

26番という極細のストレート麺は、原点専用でスルスルと啜れ、豚骨の旨みを纏っていて美味しい、小麦の香りもしっかり感じられるし、細いのにしっかりコシもあってバランスが良い。普通でお願いしたがダレルこともなく最後までコシを残していた。
チャーシューはロースチャーシューは、ホロホロと溶けていくように口の中に広がってくれるスープの旨さと一緒に楽しみたい、もう一方の豚バラチャーシューは、厚切りで香ばしい香りがあり、肉肉しい食感が食べ応えを感じる。
煮玉子は良い塩梅の塩の味が豚骨スープの塩気と同じラインで感じられて良い感じであり、キクラゲも良い食感を出していた。

一風堂本舗  ポスター

チェーン店ながらこんなラーメン出せるところが、「一風堂」出身の方が、次々と独立しているんだろうなと感じる。出しているルイボスティーも、赤ワインとステーキのような関係で、間に飲むとラーメンが進むところもポイント。
あっ、あとサービスを担当しているマダムがテキパキとサービスを回しているところも心地良かったです。

福岡市東区JR九産大前駅近くに、あご出汁中華そば六味亭九産大前店オープン

志免町で人気の六味亭の暖簾分けのお店が10日にオープンしたということで早速伺ってみました。
2枚看板のあご出汁中華そばと魚介担々麺という、メニューは基本同じで、こちらは券売機でメニューを選びます。
暑い日で、スッキリした麺が食べたく、梅わかめそばを注文。

六味亭 中華そば

外観は透明感ある輝きのある琥珀色のスープに、わかめと茎わかめ、梅干し、ナルト、ネギ、チャーシューは脇役で、海苔に、鶏節がトップに乗せらている。
スープはアタックは焼きアゴの香ばしい優しい味わいが感じられる、魚介系と熟成醤油のタレの風味から始まる、鶏節をスープに溶かしていくうちに、動物系の鶏出汁の風味が広がって、さらに芳醇な味わいに変化が楽しめるのが、六味亭の中華そばの楽しみ方。複雑な風味でありながら決して重くなく旨味が広がるスープは飽きさせずに飲み干すことができる。

六味亭 麺

麺は製麺屋慶史の熟成中太ちぢれ麺は、密度が詰まったようにしっかりとしていて食感もあって、歯応えもあり食べ応えがある、小麦の風味もあってスルスルと啜れます。
わかめは食感があって、特に茎わかめのコリコリ感が良い。チャーシューは溶けるような食感であり、梅はスッキリしていて甘さがとても印象的な良い梅干し。

六味亭 唐揚げ

そして、ここの鶏モモ肉の唐揚げは、私にとっては懐かしい味がするカリッとした唐揚げ、ほのかにカレーの風味とスパイスの香りの唐揚げは、若い頃、賄いでキャトルエピスを下味に使って作った唐揚げを思い出させてくれる、揚げたてで白飯と一緒に食べるのがおすすめです。

しかしここのところ、東区にラーメン店の進出が多くなった。近くには「和の助」ができ、さらに東区がラーメン激戦区になってきて楽しみなエリアになってきましたね。次はどんな展開が待っているのだろう。

博多区住吉にある「入船食堂」で博多流家系ラーメンを

横浜家系ラーメンも福岡にも多くのお店が出てきて1つのジャンルができてきたという印象です。
以前から気になっていたのですが、なかなか伺ってなかった入船食堂さんにようやく食べることができました。
メニューも豊富でラーメンは、麺の種類、硬さ、味の濃さ、鶏油の量を選んで自分流にカスタマイズできます。
麺は細麺が選べるので博多流と私は勝手に思っています。しかし、家系ラーメンといえば、縮れ麺か太麺という感じなので、今回は太麺でお願いしまして、トッピングで海苔を追加しました。

入船食堂 ラーメン

外観はやや濃いめのベージュ色に鶏油が浮いている、チャーシューは大判で、ウズラの卵、ほうれん草、ネギ、そして海苔増量。
スープは、しっかりとした豚骨味に醤油ダレの効いた醤油豚骨スープは、滑らかで、ガツンとくる旨さで、良い塩梅で鶏油が効いている。

入船食堂 麺

麺は今回は太麺を、弾力があって、ツルツルした麺は、しっかりしたスープをも受け止める味わい深い麺は、リフトアップするとスープが絡んで美味しく食べることができる。
チャーシューは大判で厚みもあって柔らかく、スープの旨みと絡んで美味しい、ウズラの卵も良いアクセントになっている。
ほうれん草やネギは、濃くなる口中を一旦リセットしてくれて、食べ続けるにはマストアイテム。

増量した海苔で麺を絡めて食べると至福な感覚に。
あー、ご飯をお願いしておけば良かったと後悔、家系にはやはり白飯は必要だった。最後、スープにご飯を入れて雑炊のようにしたら美味しいだろうなと。次回は、絶対に白飯を一緒にと思っています。
つけ麺、油そばなどメニューも豊富で、違うタイプも試してみたくなる、少しはまってしまいそうなタイプのラーメンでした。

黒木昭博さんのfacebook(https://www.facebook.com/chateau.akizou)からご本人の承諾を得て転載しています。

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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