寿司、天ぷら、しゃぶしゃぶも！年末年始にも重宝する天神の日本料理店

「天神へ買い物に来たついでに、美味しいものを食べて帰りたいな〜」。
今回はそんな時にぴったりの一軒をご紹介したいと思います。年末年始のお買い物途中や、昼間のプチ忘年会・新年会にも最適なお膳やコースがそろっているので、この時期はとくに重宝しますよ。

訪れたのは、福岡三越の8階にある「日本料理 喜水亭 三越店」です。ここは飲食街ではなく、8階フロアにあるレストランは「喜水亭」一軒だけなので、意外に穴場かもしれません。店内にはしっとりと落ち着いた雰囲気が漂っており、大きな窓からは天神の街を一望できます。半個室席もあり、お子様膳も用意されているので子供連れでも立ち寄りやすいのが嬉しいですね。

腕を振るうのは、日本料理歴27年以上の料理長・木場達夫さん。19歳で京都に修業に出て、この道一筋に腕を磨いてきた生粋の板前です。
「『喜水亭』は昭和32年創業の鮮魚店から始まった料理店なので、魚の仕入れにはかなり力を入れています。「寿司彩膳」(2,970円)や「海鮮丼膳」(2,200円)などのお膳メニューはもちろんですが、この季節は旬魚もお肉料理もお楽しみいただける『喜水会席』が特に人気ですね」と、木場料理長。

それでは早速、木場料理長にオススメいただいた「喜水会席」(4,400円)をいただきましょう。昼夜問わず注文でき、プラス1,980円で2時間飲み放題を付けることもできるそうなので、お昼のプチ忘年会やちょっとしたお祝いの席などにも良さそうですね。

最初に供されたのは、コクのある「南瓜とうふ」が入った小鉢と、長浜鮮魚市場や大分・豊後水道から仕入れる鮮魚の「お造り」です。九州産の本生マグロの中トロは、赤身の爽やかさと脂身のとろける甘味が格別。身が締まって上品な味わいの鯛、脂ののったシマアジも質がいいですね。

続いての「茶碗蒸し」は滑らかな舌触りで、上品な出汁の香りがふわり。添えられたイクラの塩気と甘味もよく合います。焼き物は「カマスの柚庵焼き」が登場。特製の調味液に漬けて焼いた身はしっとり風味よく、これはお酒も進む〜。

次に供された揚げ物は「海老の蓑揚げと旬野菜の天ぷら」でした。蓑揚げとは、“みの”をまとったように衣をつけて揚げた揚げ物のこと。サツマイモ、ニンジン、キヌサヤの千切りをまとった海老は、サクッ！プリッ！と美味。軽やかで繊細な衣や香り高い天だしからも、料理長の腕の良さを感じます。

さらには「霧島豚ロースと秋野菜のしゃぶしゃぶ」も運ばれてきました。霧島豚ロースは想像以上に大判で、美しいピンク色に艶めいています。出汁にサッとくぐらせて口へ運べば、柔らかな身から甘味と旨味がじゅわり。カツオ、昆布、シイタケ、サバ節、ウルメイワシなどからとった深みある出汁が、肉の美味しさをさらに引き立ててくれます。

食事の締めには、「握り寿司」まで登場します。ネタは仕入れによって変わり、この日は本マグロの大トロに、ふっくらと炊いた穴子、豊後水道のサバでした。どれも質がいいですね〜。一緒に出された味噌汁に使う味噌は、粒味噌と白味噌を合わせているそうで、こちらも風味良く美味でした。

料理をすべて並べるとご覧の通り。写真には写っていませんが、デザートの「季節のアイスとフルーツ盛り」も付きますよ。お造り、寿司、天ぷら、しゃぶしゃぶまで付いて4,400円とは、かなりお得だと思います。

また、「コース料理を味わう時間はないけど、いろんな料理を少しずつ食べたい」という方には、「箱遊膳」(3,300円)がオススメです。会席料理を気軽なお膳スタイルで味わえる三越店限定のメニューで、料理内容は月替り。「旬魚の刺身3点盛り」や「炙り帆立と冬野菜のサラダ仕立て」「秋刀魚の磯辺揚げ」、茶碗蒸しにご飯、お味噌汁など盛りだくさんの内容です。

向かって奥側の木箱には前菜と炊合せが盛り込まれていました。写真右側の前菜は、金目鯛西京焼き、和牛イチボのローストビーフ、湯葉、玉子焼き、ズワイガニ真丈、金柑甘露煮、焼栗、揚げ銀杏。左側の炊合せはサーモン真丈にカボチャ、里いも、赤コンニャク、ナスなど。どれも一つずつ丁寧に作られており、味加減も濃すぎず薄すぎず、ちょうど良い塩梅です。

ちなみに三越店は「和食の料理人が作る和スイーツ」も評判で、喫茶・甘味処としても利用できます。写真の「抹茶クリームあんみつ」(1,320円)は、熊本にあるアイスクリーム専門店に特注する八女抹茶アイスや自家製の抹茶ババロア、カボチャのカステラ、小豆などが合わさる贅沢な美味しさ。イチゴや巨峰、シャインマスカット、栗、柿といった旬の果物も多彩に詰め込まれていました。

天神でランチや会食、買い物途中にひと休みする場所をお探しの方は、ぜひ「日本料理 喜水亭 三越店」へ出かけてみてください。

この記事は「喜水亭グループ」の提供でお届けしました。