創業40周年を迎える「一風堂」がますますおもしろい。「ラーメン滑走路」でしか食べられない豪華ラーメンが話題沸騰

公開日

ライター上村敏行

カメラマン上村敏行

一風堂 福岡空港店(大名本店別館)糸島ラーメン

博多区下臼井

一風堂 福岡空港店(大名本店別館)

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およそ60,000人。
これは国内と海外15カ国で共に130店舗以上を展開する「一風堂」のラーメンを食べている世界での“1日”の客数。あなたの身近にもきっとある“いつもの一風堂”のラーメンをこれだけ多くの人が味わっているとは、福岡のラーメンファンの一人として勝手ながら誇らしくなってきます。まさに世界が恋をするIPPUDO。
今回は、2025年が40周年のアニバーサリーイヤーとなり、ますます勢いが加速する「一風堂」の最新情報、中でも福岡空港のラーメンパーク「ラーメン滑走路」に昨年12月デビューした「一風堂 福岡空港店(大名本店別館)」をメインに紹介します。

ラーメン滑走路エントランス

言わずと知れた超名店の「一風堂」ですが、まずは40年の歩みを簡単におさらいしておきます。1985年に福岡市大名で創業。女性を意識したラーメン店のパイオニアであり、業界を牽引し続けるラーメンの巨匠・河原成美さんは「TVチャンピオンラーメン職人選手権」(テレビ東京)」で前人未到の3連覇を達成。1996年に発売した、お馴染みの「白丸元味」「赤丸新味」はラーメンを“色”で分けるという当時革新的なものでした。さらに海外1号店であるN.Y.を起点に始まった、啜る喜びを伝える「ZUZUTTO(ズズット)プロジェクト」はワールドワイドに派生。経済産業省のクールジャパン戦略を通じた各国でのイベントほか、米映画会社「MARVEL」、フランスでは自動車メーカー「RENAULT」とのコラボレーションなど、筆者が記憶しているだけでも「一風堂」の世界での活躍は枚挙にいとまがありません。言うならば、先陣を切って世界に飛び込み「ラーメンはかっこいい!」を印象付けてきたんですよね。
いつの時代も心に刺さる「変わらないために変わり続ける」をモットーに、昨今も国内、海外ともオープンラッシュ。ナショナルブランドとなるべくまい進する一風堂ですが、新店「一風堂 福岡空港店(大名本店別館)」は他系列とは何かが違います。
そう。「大名本店別館」と掲げているんですね。
創業の地、福岡市「大名本店」は世界の「一風堂」の中でもいわば聖地。その名を冠した「大名本店別館」には開業40周年の感謝と決意が表れているともいえます。現地を訪れてみると、“ココでしか食べられない”特別なラーメンが待っていました。

一風堂大名本店別館外観

「『一風堂』原点の地である博多への玄関口、福岡空港店は、“ようこそ福岡へ”あるいは“おかえりなさい”とお客様を真っ先にお迎えする重要な店舗です。そして40周年へのカウントダウンが始まるタイミングでの出店でもあったことから『原点回帰と革新』をコンセプトに、何よりお客様への感謝を込めて『大名本店別館』と名付けました」と店長の落合将汰さん(下写真)。ちなみに落合さんは「大名本店」「大名本店別館」の店長を兼任。聖地である本店の麺場、店長を若くしてまかされた凄腕の職人です。

一風堂大名本店別館店長、落合さん

落合さんの話す「原点回帰と革新」とは具体的に、「一風堂」創業当初の製法を再現した豚骨ラーメンで“原点回帰”を。一方、九州、博多らしさを組み込んだ新作、シーズナルラーメンで“革新”を表現しています。
今回はせっかくなので、ここだけでしか食べられないラーメンの中でも特にゴージャスな「糸島ラーメン」(1,900円)を注文しました。

一風堂大名本店別館 糸島ラーメン

ほうじ茶にも漬け込んだ糸島産燻製バラ肉1枚、「北伊醤油」などで煮込んだまた異なるバラ肉2枚、さらには糸島産肩ロースが2枚とチャーシューは計5枚! 糸島豚のワンタン、糸島メンマ、糸島玉子、糸島ネギも脇を固めるなど、メイドイン糸島オールスターズの迫力です。ベースとなるシルキーな「白丸」のスープも他店とまた異なる製法なのだそう。にぎやかな具一つ一つに丁寧な手仕事を感じ食感も楽しく飽きがこないですね。それらをまろやかなスープが見事にまとめしみじみとおいしい。
「一風堂」定番の無料総菜「ホットもやし」も入れながらラーメンを楽しんでいる途中、卓上調味料に他の系列店にはない「胡麻ニンニク」を見つけました。こちらも味変の際に試してみてください。

博多まつり重

サイドメニューには、これまた当店限定の「博多まつり重」(980円)を注文。辛子明太子や高菜などが端正に盛り付けられていて、観光客にも喜ばれそうです。
店内は一風堂らしくスタイリッシュなデザインで、奥の壁一面には「ZUZUTTO(ズズット)プロジェクト」の象徴でもある浮世絵のグラフィックが描かれています。

一風堂大名本店別館 壁画

また、「この店は特別だ」と実感するのは限定メニューやおシャレなしつらえだけではありません。テーブルやカウンターにさりげなくスタッフ手書きの博多弁のメッセージが置かれているんです。それらを見てクスリと笑いながら、温かい気持ちでラーメンを啜ることができ、きっと旅の思い出にもなるでしょう。このような絶妙なホスピタリティも「一風堂」の真骨頂です。

一風堂大名本店別館 手書きメッセージ

「一風堂」は今年1月31日(金)に最新店「一風堂 浅草雷門通り店」もオープンするなど、創業月である10月にかけてさまざまなニュース、仕掛けを用意しているそうです。ラーメンファンとして楽しみでしょうがありません。

店舗名

一風堂 福岡空港店(大名本店別館)(店舗写真

ジャンル

  • ラーメン

住所

福岡市博多区下臼井778-1 福岡空港国内線ターミナル3階 ラーメン滑走路内

電話番号

092-292-9207

営業時間

10:00〜21:00

定休日

なし

席数

  • カウンター10席
  • テーブル20席

個室

なし

メニュー

本店白丸900円、玉子白丸1,050円、特製白丸1,450円、本店赤丸980円、玉子赤丸1,130円、特製赤丸1,530円、糸島ラーメン1,900円、博多ひとくち餃子470円、博多まつり重980円、博多まつりめし390円

喫煙について

禁煙
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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