デビ高橋の「昼飲みでほろ酔い」【8】

昼下がりは小皿中華とワインでほろ酔い気分

公開日

ライターデビ高橋

カメラマンデビ高橋

自家製干し肉

今泉

中国菜 ジャッカル

デビ高橋

福岡グルメや福岡ランチを紹介しているブログ「デビログ」を運営。「お肉博士1級」の資格も持ち、グルメ関連のライターやキュレーター、講師、審査員を務めたり、福岡のテレビ・ラジオで活躍中。著書は「20年間ほぼ毎日外食して、1万5000軒を食べ歩いたデビ高橋が見つけた福岡グルメの答え新100店」(KADOKAWA)。インスタID:devi_takahashi

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「デビ高橋の昼飲みでほろ酔い」の昼飲みとは、明るいうちからお酒を飲むという事で、ここではランチタイムや夜より少し早めの15~16時くらいからお酒が飲める店舗を紹介します。

スタッフ

左から料理スタッフの小林さん、料理長の福田さん、店長の久保田さん、ソムリエの西原さん

今泉の路地裏に、「小皿中華とワイン」がコンセプトの店がある。ソムリエもいるので、中華料理とワインの両方が好きな人にはぴったりだ。ここ「中国菜 ジャッカル」は、2024年7月2日にオープンした中華料理店で、「博多松介」や「博多ほたる」などを運営しているO・B・U Companyの系列店だが、店はコンパクトでスタッフの対応もマニュアル的ではないためか、チェーン店のような印象はない。

店内1
店内2

まるでワインバーのようなL字カウンター11席とテーブル8席のコンパクトな店内は、おじさんが昼飲みするにはちょうどいい雰囲気だ。オープン当初は17時からの営業だったが、終電で帰宅する客が多かったため、2024年11月から営業時間を15時からに変更したようだ。

料理長の福田さん

料理長の福田稔さんは、高校1年生のときから中華料理店でアルバイトをしており、高校卒業後は台湾料理や四川料理の店で経験を積んだ。熊本や福岡・赤坂で人気だった「桃色大飯店」の立ち上げにも携わり、その後、この店で働くようになった。「小皿中華とワイン」がコンセプトのため、四川料理特有の辛さを抑え、中華ではあまり使われないハーブやチーズなどを取り入れ、ワインに合う中華料理を考案しているという。

ここはアラカルトでもOKだし、人気No.1の「ジャッカルコース」(7品・5,500円)を注文することもできる。とにかく自分のスタイルで楽しめるのが嬉しい。今回はアラカルトで3品お願いしたが、アラカルトでもソムリエの西原さんが料理に合うワインをペアリングしてくれるので、とても楽しい。しかも平日の15時から17時はハッピーアワーで、グラスワインが500円で飲めるのは嬉しすぎる。安いワインが500円で提供されるのではなく、メニューに載っているワインがそのまま500円で飲めてしまうのだ。

本日の酒のあて 5品
クレマン・ド・ブルゴーニュ

まずは「本日の酒のあて 5品」(1,500円)から。これは一皿に5種類の酒の肴が少しずつ盛られた一品だ。真鯛+パクチー醤油のせ、つぶ貝のディルネギソース、真蛸+たまり醤油かけ、ヤングコーン+サーチャージャンのせ、自家製干し肉+発酵白菜、四川漬物とインゲンの炒め物、よだれ鶏の7種類が並んでいたので、福田さんに聞いてみたところ、「いつも5種類以上になってしまうことが多いんです(笑)」とのこと。なかでも、自家製干し肉は皮付き豚バラを8日以上かけて作り込んだもので、熟成された旨みと凝縮された塩味が酒によく合う。
これに合わせてもらったのは、ピノ・ノワール100%のスパークリングワイン「クレマン・ド・ブルゴーニュ」。酸味があり、すっきりとしたタイプの泡が、熟成肉と抜群の相性だ。

アンチョビと空芯菜のガーリック炒め
タヴァイヨン・ブラン

続いて、「アンチョビと空芯菜のガーリック炒め」(980円)は、中華料理では珍しいアンチョビを使用している。
これに合わせてもらったのは、シャルドネ75%とミュスカデ25%のブレンドによる「タヴァイヨン・ブラン」。酸味が強めでフルーティな味わいが、ニンニクの香ばしさや油のこってり感を引き締め、口の中をリフレッシュしてくれる。また、フルーティな余韻がアンチョビの塩味をうまく包み込み、味に奥行きを与えてくれるよ。

ジャッカル式麻婆豆腐
ベッカー・リースリング

最後にいただいたのは、福田さんの得意料理「ジャッカル式麻婆豆腐(激辛対応可)」(980円)。赤センマイが入っており、独特の食感も楽しめる。中国産の花椒を使用しており、香りとシビれ具合が絶妙だ。
これに合わせてもらったのは白ワイン「ベッカー・リースリング」で、花椒による刺激を受けた舌に、リースリングのやさしい甘みがまろやかさを与えてくれる。ちなみに福田さんは、これにはハイボールを合わせるのが好みだそうだ。

メニュー1
メニュー2

なお、6月1日からは大幅にメニューが変更される予定。ただし、「本日の酒のあて 5品」や「ジャッカル式麻婆豆腐(激辛対応可)」はそのまま残るとのことで安心してほしい。また、初夏に向けては、四川省の漬物を使った「イーピンランメン」が新たに登場する予定。これは辛めで、汁なし担々麺のような一杯になるとのことなので、今から楽しみだ。

外観

店舗名

中国菜 ジャッカル(店舗写真

ジャンル

  • 中華料理

住所

福岡県福岡市中央区今泉1−17−14−1

電話番号

092-401-1928

営業時間

15:00~OS22:00・ドリンクOS22:30

定休日

なし

席数

  • カウンター11席
  • テーブル8席

メニュー

本日の酒のあて5品1500円、自家製干し肉680円、アンチョビと空芯菜のガーリック炒め980円、ジャッカル式麻婆豆腐980円、3年熟成豆板醤を使ったエビチリ1100円、自家製ラー油香る濃厚たんたん麺1000円、ワイン950円~、紹興酒700円~、ビール650円~、ハイボール600円~

喫煙について

喫煙可能スペース有り/屋外
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
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