







〈Made in KYUSHU 物語〉できたてめんたいと釜炊きご飯。究極の博多ランチ見つけました
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1年間になんと1,000種以上も日本酒を扱う居酒屋があると聞き、久々に賑やかな藤崎商店街にやってきました。1店舗でそれだけの銘柄を背負うとは、どれだけ気概のある店か……などと期待を膨らませ、一路「日本酒と旨味 吟乃灯」を目指します。
「サニー高取店」近くの角を曲がり、60mほど先で「吟乃灯」を発見。ここにはたしか、角打ちスタイルの大衆酒場「高取酒匠」があったはず。そんなことを思い出しつつドアを開けました。
出迎えてくれたのは、やはり当時も店長だった石井宏明さんでした。コロナ禍をきっかけに、2021年4月、より上質な酒と料理で客をもてなす「大人の居酒屋」にアップグレードしたのだそう。「『高取酒匠』では日本酒が大人気で、そこから興味を持って勉強を始めました。すると、たちまちその面白さに目覚めてしまって」。いつしか“日本酒沼”にハマった石井さんは、唎酒師の資格を取り、各地からあらゆる日本酒を集めるようになります。
その数いまや通年1,000種! 毎日書き換える酒リストのほか、常時50種以上は用意しているというから頼もしいかぎりです。僕が選んだ酒も初めて見るものばかりでした。まずは左から、千葉の純米吟醸酒「不動」(660円)。フルーティーな吟醸香と優しい甘みが特徴で、無濾過生原酒ならではのオリから生まれる微炭酸も楽しめます。
「最近見つけた珍しい銘柄です」と勧められ、熱燗でいただいたのは長野の本醸造「寒竹」(660円)。辛味は強めですが確かな旨味があり、後味にもキレを感じます。
島根の「死神」(660円)は名前がインパクト抜群の1本。恐る恐る呑むと(笑)、これはうまい。スモーキーな甘さが口の中で独自の世界をつむぎます。「様々な純米酒をブレンドした熟成酒で、ワインでいうアッサンブラージュですね」と石井さん。コロナ禍で大量の在庫を抱え、昨年からこのタイプの酒に挑戦する蔵元も多いそうです。
こちらも興味津々な名前の「三百年の掟やぶり」(880円)は山形の酒。うまさと甘さが芳醇で、爽やかなのに最後はしっかり満足感があります。「300年以上も門外不出だった無濾過原酒」というストーリーも良いスパイスでした。
それぞれの銘柄を、いかにも楽しげに解説する石井さん。こうした知識を1,000銘柄も……と驚いていたら、「7,000種は頭にデータが入ってます」と言われ絶句しました。そんな無尽蔵の日本酒愛は、オリジナル銘柄を造るまでに拡大。それが佐賀の蔵元と一緒に完成させた「基峰鶴 高取の醸し」(各660円)です。ランク外の山田錦を使うため普通酒扱いですが、45%まで磨くことで純米大吟醸に劣らぬ品質になったそうです。これで1杯660円は安い!
一方、料理のテーマは店名にも掲げた「旨味」。枕崎産鰹節と利尻産昆布の出汁を使った料理が柱で、「牛すじ大根」(880円)はその代表格です。別々の出汁で牛すじと大根に味を入れ、最後はまた別の出汁でまとめるというこだわりの一品。澄んだ美味しさの中で素材の持ち味が引き立っていました。
目にも楽しい日替わりの「アテ盛り」(1,100円)は、ナスの揚げびたし、セロリの土佐酢漬け、手羽の山椒唐揚げ、タラ白子の燻製、吊るし芋のマスカルポーネとバラエティ感満載。いろいろな日本酒を試すなら、こんな料理が一つあると良いですよね。
西京味噌・糸島の卵・京都の酢と、旬の素材で作る「ぬた」も大人気。この日は伊万里焼に乗った「さばと九条ねぎのぬた」(750円)です。甘さとピリ辛さとコクが実に絶品。いずれも日本酒の味を高め合う、ハズレなしのアテ揃いでした。
「今後も若い蔵の酒や珍しい銘柄をどんどん仕入れていきます。この店だけの新しい発見を楽しんでいただけたら」と抱負を語る石井さん。そう、果てしない日本酒探求の旅は、僕ら客たちの愉しみでもあるのです。初心者もベテランもとことん遊べる“左党のためのテーマパーク”へようこそ!
店舗名
日本酒と旨味 吟乃灯(ぎんのともし)
ジャンル
住所
福岡市早良区高取1-28-6
電話番号
営業時間
16:00~フードOS23:00、ドリンクOS23:30
定休日
日曜
席数
個室
なし
メニュー
刺身盛り合わせ1,180円、大根の唐揚げ480円、自家製だしいなり250円(1個)、醤油だれのポテサラ480円、地鶏と白ねぎのグラタン880円
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