五島産でオールスター級の魚が味わえる、高宮駅近の超人気居酒屋

年間250種類もの魚種が水揚げされるといわれる水産王国・長崎県の中でも、特に豊かな漁場として知られている五島列島。周囲を五島灘と東シナ海に囲まれ、対馬海流に乗った魚が回遊する海の幸の宝庫です。島育ちの大将・鳥羽邦一さんが地元の漁師から直接仕入れる旬の魚を思う存分楽しめるのが、その名もズバリ「五島丸」。五島市公認の応援飲食店でもあり、福岡における五島ブランド食材のアンテナショップ的な存在です。

まず、メニューを見て驚いたのが料理のバリエーションです。写真はその一部ですがざっと数えただけでも50種類以上あり、さらにホワイトボードには店内の生け簀で活かした鮮魚や季節限定メニューがズラリ。しかも「他店では絶対出せない値段です」と豪語する激安価格に感激です。1度や2度ではとうてい食べ尽くせないので、リピーターが続出というのもうなずけます。

何はともあれこの店で刺身を頼まないことには始まりません。この日の「刺身7点盛り」は、活きサザエ、ゴン鯖、鯨の鹿の子、本カワハギ、地ダコ、ヤイトカツオの炙り、キビナゴと、鯨以外はすべて五島産というオールスター級のラインナップ！　鯖やカワハギは活きたものを直前に神経抜きをし、コリコリとしたサザエ、脂の乗りきったヤイトカツオ、シャキッとしたキビナゴなど、それぞれの異なる食感と持ち味が楽しめるのは何という贅沢でしょうか。
1人前1,100円、写真の2人前で1,870円、3人前だと2,530円という値段ですから、魚好きにとってはパラダイスのような店です。一年を通じて旬の魚にこだわり、季節によって食べられる魚が違うので、予約時に電話で確認するのがオススメです。

五島らしい料理といえば、「ハコフグの味噌焼き」（1,100円〜）もその代表格。ハコフグを手開きにして身をほぐし、麦味噌に酒やみりん、小ネギなどを練って焼いた島の郷土料理です。地元ではいくらでもご飯が食べられるといわれている漁師料理で、酒のツマミとしても最高。箸の先でちょこっとつまむだけでも、思わずグイグイと酒が進んで仕方ありません！

そして、五島ブランドの食材といえば魚だけでなく、どうしても見逃せないのが五島牛です。黒毛和牛A5ランクの中でも最上級の肉質を超破格で食べられると聞けば、その誘惑に抗うことはできませんでした（笑）。美しいサシが入った「五島牛の溶岩焼き」（1,078円）は、まさに舌の上でとろけます。炙りタタキやユッケなどもすべて1,078円均一という値段は、どんな焼肉店よりもリーズナブルです。

日本酒の銘柄もいろいろと揃っていますが、他の店ではなかなか飲むことができない希少な地焼酎が「五島灘」。島で栽培するサツマイモから醸したキレのいい飲み口は、五島の魚や肉と相性がバツグンです！

場所は西鉄高宮駅から徒歩5分ほどの野間四角にあり、わざわざ行く価値は充分にある海鮮居酒屋です。魚好きには知られた超人気店で食材が売り切れになることあるので、早めの予約がオススメです。