博多牛もつ鍋 なの川(平尾)
もつ料理 幸 大名店(大名)
赤坂なが沼(赤坂)
味鍋 味味(今泉)
もつ鍋 六花舎(博多駅前)
冬は体を温める鍋料理として、夏は滋養あるスタミナ食として。県外にも熱烈なファンの多いもつ鍋は、まぎれもなく福岡自慢のソウルフードです。もちろん個性も多種多様。伝統の味を守る老舗があれば、創意を加えた“進化形”を供する店もあり、今なおもつ鍋界の成熟は止まることを知りません。そんな層の厚さを実感させる、UMAGA厳選の5軒を紹介! ※鍋の値段はすべて1人前、写真は2人前。
プロアスリートにも愛される、醤油ベースのさっぱり味
【博多牛もつ鍋 なの川】
店内にはプロスポーツ選手や有名人のサインがズラリ。かつての地元球団・ダイエーの選手がクチコミで広めた「なの川」は、今や全球団の選手たちが足を運ぶほどの人気店となりました。あの人気漫画「クッキングパパ」に登場したこともあるのだそう。
そんな寵愛を集める「牛もつ鍋」(1,300円)には黒毛和牛の小腸とハツを使用。とくに、丁寧な下処理で脂のプリプリ感を際立たせた小腸のうまさといったらありません。ハツも噛むほどに深い旨味が広がって、さっぱりした醤油味のスープと絶妙なハーモニーを見せてくれます。「仕込みに手間ひまはかかりますが、小さな店だからできることだと思います」と言うのは、親子2代で店を営む店主の座親さん。このほか、福岡で加工した馬肉を使う艶やかな「馬刺し3種盛り」(3,500円)や、「九州産和牛レバーステーキ」(1,200円)などの一品料理も絶品でした。
ちなみに今年の2月には、東京・恵比寿にも2号店を出店予定。真心こもったもつ鍋で、またもや多くの人々を虜にしそうですね。
醤油味のもつ鍋一本で勝負する、創業36年の老舗
【もつ料理 幸(さち) 大名店】
1986年に創業した「もつ料理 幸」は、醤油スープを用いたもつ鍋が自慢の老舗です。薬院にも本店がありますが、今回は掘りごたつ席でゆっくりできる大名店を訪ねました。さて、店名に「もつ料理」と掲げるように、メニューには刺身や焼物などのモツ料理が充実。レアな仕上がりの「焼きさがり」(1,800円)はとくに印象に残る一品でした。
そして軽く腹ごしらえを済ませたら、いよいよ「和牛もつ鍋」(1,300円)の登場です。山盛りのキャベツやニラをかき混ぜると、鹿児島や宮崎産の黒毛和牛の小腸がゴロリ。店内でカットした後に水洗いし、さらに湯通しして旨味を閉じ込めるというモツの味は、なるほど見事なものでした。余分な脂が落ち、上質な甘みだけが噛むたびに押し寄せるのです。これが創業以来守り続けるスープの味と相性抜群。辛めの醤油ダレを合わせた「コクがありつつあっさりした味」には、何度食べても飽きない吸引力がありました。その勢いで、シメも「チャンポン玉」と「ぞうすい」を立て続けに注文。どちらも少量なので、2〜3口ずつシェアすればペロリと完食できますよ。
リピート確実の傑作!和食の気品漂う「カレーもつ鍋」
【赤坂なが沼】
昭和のなごやかなムードが包む「赤坂なが沼」は、界隈の会社員に愛される大人の和食店。今回のまとめ記事では唯一の非・専門店ながら、そのクオリティは保証つきです。メニューは一品料理から鍋物まで豊富ですが、もちろん注目は2種類のフレーバーから選べる「特選和牛もつ鍋」。一番人気は“あっさりしょうゆ味”(1人前1,000円)ですが、UMAGA的には最近あまり見かけない“ピリ辛カレー味”(1,300円)に注目してみました。
「一度食べたらリピート確実」とも噂のその味は、熟練料理人の店主が編み出した自信作。とくに独自調合のスパイスに鰹出汁をあわせたスープが秀逸で、香り高さとじんわり広がる辛味がたまりません。食べ応えがあるのに後味がサッパリしているのも、どこか“和食”的な気品を感じさせます。ニンニク不使用なので、翌日匂いが残らないのも嬉しいですね。なおメニューには載っていませんが、シメには「チーズリゾット」(600円)をぜひ! 野菜の旨味を吸ったスープと、チーズの濃厚なコクをダブルで満喫できる逸品です。
7種のホルモンが奏でる、この店ならではの楽しい食感
【味鍋 味味(みんみん)】
「味味」と聞いて、ふと昔を懐かしむ熟年の方も多いでしょう。今年で40年目を迎える「味味」は、博多もつ鍋指折りの老舗。創業当初は大名にありましたが、6年前に移転し、現在は今泉の商業施設「季離宮(ときりきゅう)」の一画で営業しています。
こちらの主役である「味鍋“もつ鍋”」(1,650円)は、先代創業者が考案した味を娘さんとその旦那さんが受け継ぎ、長年守り続ける味。福岡産の2種類の醤油に、昆布と鰹の出汁を加えたスープのうまさは昔と少しも変わりません。スープが煮詰まりだすと、ご夫婦がこまめに火加減調節する姿にも、伝統の味を大切にする気持ちが見えました。また、具材にミックスホルモンを使うのも「味味」の大きな特徴。最近は小腸だけを使う店が主流ですが、ミノ、センマイ、ハチノスなど7種のモツが生みだす楽しい歯応えは、ここならではの魅力となっています。ホルモンは九州産黒毛和牛の上質なものだけを仕入れており、「センマイとミノを多めに」といったリクエストもOK。2〜3日前に予約すれば冷凍もつ鍋の購入もできます。
博多駅そばの人気店で味わう、4種類の個性派もつ鍋!
【もつ鍋 六花舎】
博多駅から徒歩5分の好立地もあって、2017年のオープン以来、県内外から多くの客を集める「六花舎」。もつ鍋専門店にしてはモダンな店構えが“只者じゃない感”を窺わせますが、その期待は決して裏切られません。経営元が炉端焼きで大人気の「鎮座 タキビヤ。」と聞けば、それだけで全幅の信頼を寄せるグルマンも多いのでは?
ここで味わえるもつ鍋は、九州しょうゆ味・胡麻みそ味・芳醇辛味噌味・麻辣辛味噌味という個性派揃いの4種類(各1,620円)。どれも華味鳥のガラ&アゴ出汁のダブルスープをベースにしており、和の要素をうまく配合することで、パンチのある風味の中にもスッキリした綺麗さを表現しています。なかでもとびきりの印象を残すのが写真の「麻辣辛味噌味」で、韓国産辛味噌や鶏油(チーユ)で炒めた特製の“六花唐”が、甘味と酸味のバランスを調和させた極上のスパイシーさを楽しませてくれます。オーナーが南九州を駆け巡って探したという高級モツのうまさや、スープに深いコクを与える揚げゴボウの存在にも注目を!
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このまとめ記事は各店記事の公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
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店舗名
博多牛もつ鍋 なの川(店舗写真)
ジャンル
- もつ鍋
住所
福岡市中央区那の川2-5-12 サニーハイム平尾1F
電話番号
営業時間
17:30~翌1:00(日・祝日は~24:00)
定休日
不定休
席数
- カウンター8席
- 掘りごたつ20席
メニュー
牛もつ鍋1人前1,300円、ちゃんぽん麺250円、雑炊500円、馬刺し3種盛り3,500円、九州産和牛レバーステーキ1,200円、炙り牛ほっぺ1,000円、旨辛もつ炒め1,000円、地鶏のたたき1,000円、ニラ玉450円、なの川特製辛子明太子800円、ポパイサラダ600円
喫煙について
店舗名
もつ料理幸 大名店(店舗写真)
ジャンル
- もつ鍋
住所
福岡市中央区大名1-8-34 ARTK’S 2F
電話番号
営業時間
17:00~OS23:30(日・祝日17:00~OS22:30)
定休日
月曜、第3火曜
席数
- カウンター6席
- テーブル12席
- 掘りごたつ20席
メニュー
和牛もつ鍋1人前1,300円、ぞうすい450円、チャンポン玉300円、焼きさがり1,800円、ロシア漬け550円、牛タン刺1,300円、アゴすじ800円、タンテキ1,800円
喫煙について
店舗名
赤坂 なが沼(店舗写真)
ジャンル
- 日本料理
- 居酒屋
住所
福岡市中央区赤坂1-9-1フドウ赤坂B1F
電話番号
営業時間
17:00〜23:00頃
定休日
日曜
席数
- カウンター12席
- 掘りごたつ20席
個室
2〜20名
メニュー
特選和牛もつ鍋・ピリ辛カレー味1人前1,300円、博多水炊き1人前1,800円(要予約)、黄金穴子刺身1人前1,400円前後、金目鯛煮付け1,800円前後、出し巻たまご600円、銀ダラミリン800円、鶏のあっさり蒸し900円
喫煙について
店舗名
味鍋 味味(みんみん)(店舗写真)
ジャンル
- もつ鍋
住所
福岡市中央区今泉1-18-24季離宮1F
電話番号
営業時間
17:30~OS23:30
定休日
水曜
席数
- カウンター6席
- 掘りごたつ12席
個室
なし
メニュー
味鍋「もつ鍋」1人前1,650円、牛酢もつ660円、にらとじ550円、大手羽先唐揚げ2本770円、なんこつ塩焼き660円、黒毛和牛タン刺し3,630円
喫煙について
店舗名
もつ鍋 六花舎(店舗写真)
ジャンル
- もつ鍋
住所
福岡市博多区博多駅前4-13-27グランドハイツ博多1F
電話番号
営業時間
12:00~OS14:00/17:00~OS21:30(金・土曜は0S22:30、日・祝日は夜営業のみ)
定休日
不定
席数
- カウンター2席
- テーブル22席
個室
3〜5名
メニュー
もつ鍋(九州しょうゆ味、胡麻みそ味、芳醇辛味噌味、麻辣辛味噌味)1人前1,628円、和牛たたきポン酢1,430円、自家製明太子880円、胡麻かんぱち935円、手作りチーズ豆腐638円 ランチ/スパイシーチキンキーマカレー、スパイスチキンカレー各900円(※平日のみ。土・日・祝はもつ鍋を提供)
喫煙について
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
- ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
記事に関する諸注意
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