接待、デート、大事な会食にお勧め。ハイクラスな焼肉店６選

大衆店の気取りのなさも良いけれど、食材・内装・サービスのすべてを一流で固めた高級店にはひと味違う魅惑が満ちています。とくに磨き抜かれた厳選肉の味わいは、これまで知らなかった愉悦の扉も開けてくれるはず。接待や記念日など大事なシーンにも使える、そんなとっておきの６軒を紹介しましょう。

2022年３月、西中洲の人気店「飯屋くーた」が近隣に「くーたとやきにく」をオープン。「くーた」得意の鮮魚料理や寿司・天ぷらなど選りすぐりの和食に加え、黒毛和牛の焼肉が味わえます。特筆すべきは肉の品質。専門職人の管理のもと、店内のセラーでじっくり熟成させた極上黒毛和牛ばかりなのです。もちろん単品でも頼めますが、「酒のアテになるように」と１枚単位でオーダーできるシステムもかなりユニーク。焼肉だけでも、和食だけでも良し。さらに両者を組み合わせたコースもありと、幅広いニーズをしっかり受け止める注目店です。並の焼肉屋にはない“規格外の楽しさ”があるんですよね。コスパ重視派には「くーたとやきにくコース」9,000円（全７品。注文２人前～）がお勧めです。また一軒家を美麗に改装し、温かみと品格を調和させた店内も快適そのもの。テーブル席と７部屋の個室、プライベート感のあるカウンター４席を完備しており、ハード面でも使い勝手の良さを見せてくれます。
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1964年創業の「利花苑」は、いまや福岡が誇る老舗焼肉ブランドの一軒。1980年代からアッパー路線に移行して、現在は大名本店・中洲店・中洲明治通り店・鉄板焼き専門店を展開中です。なかでも接待や記念日ニーズが高いのは、堂々たる風格の中州明治通り店。４階建てビルの１階にテーブル席、２階に掘りごたつの個室９部屋、３階にテーブル仕様の個室２部屋、４階には60名収容の大広間を備えています。多彩な単品やコースが揃うメニューのクオリティも文句なしで、“肉の大トロ”と呼ばれる前バラ、脂の甘みが濃いサーロインなどの名物も多々。牛を一頭買いすることから、マニア垂涎の希少部位も豊富です。常に満足保証付きの人気店ですが、これも初代社長から続く「最高の焼肉でお客様に幸せを」との想いあればこそ。福岡の焼肉店では珍しかった、食肉市場の買参権を取得したことでもその情熱は伝わるでしょう。「利花苑」が半世紀以上も愛され続ける理由を、その美味しさに感じてください。
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昨今のヘルシーブームで一躍注目を浴びた赤身肉。そのブームに先駆ける2010年、西中洲に現れたのが「力飯店」です。“赤身専門焼肉店”のコンセプト通り、メニューに載る肉は赤身のみ。「美味しく体に優しい赤身の魅力を伝えたい」という信念から始めた店だけに、その品質には一切の妥協がありません。一般的な赤身は黒毛和牛のモモや臀部が中心ですが、ここでは霜降りの出ない単角牛と褐毛和種を柱とした「正真正銘、本物の赤身」を使用。それも全国各地の「これぞ」という生産者の牛だけを厳選するため味も超一級です。部位ごとに最適な厚さと大きさでカットするなど、端々にまで行き届いた配慮や熱意にも感心します。これほど純粋な意味での“赤身専門焼肉店”は全国でも類がないでしょう。今や予約困難な店となりましたが、このプレミアムな至福は味わう価値アリですよ。柔らかな色調でまとめた数寄屋造ベースの内装も上質。メインの客席は６部屋の個室で、他にテーブル20席を完備しています。
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「ミシュランガイド2019」にも掲載された「すどう」のウリは、最上級の肉を「フルアテンド」──各テーブルにスタッフ１人が付き、すべての肉をベストな状態で焼いてくれるスタイル──で味わえることです。店主は熊本で高級焼肉店を営み、福岡進出後はカジュアル路線の「焼肉ヨーコ」（５月より高級路線に変更）、「焼肉 ニューヨーコ」、「焼肉 万万」を展開する須藤悦男さん。原点回帰となるこの店では、マニアも唸る“高級路線の魅惑”を披露し続けています。素材は自ら全国を巡って目利きした、雌牛の厳選黒毛和牛のみ。焼き方やタレ、創意を交えた提供法にも深くこだわり、肉のポテンシャルを限界まで高めるセンスはさすがです。通常の炭火焼きに加え、柔らかなステーキを挟むサンドイッチも好評だとか。半個室風にしつらえた店内の雰囲気も上々ですし、何より「フルアテンド」がリッチな気分を盛り上げてくれること間違いなし。「すどう」なら、きっと他店にはないワンランク上の体験が得られますよ。本当に特別な食事で使ってみたい一軒です。
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同業者も多く足を運ぶ西中洲の人気店。福岡の焼肉業界で、スタッフが１枚ずつ肉を焼く「フルアテンド」スタイルにいち早く取り組んだ店でもあります。オーナーの田村岳幸さんは、春吉で韓国料理店「田無羅」を営む父親とは別の道を歩むべく、大阪の老舗料亭などで研鑽。その後に「游來」を開業すると、日・中・韓のエッセンスを用いた美味な料理でグルマンの心を射止めます。看板メニューは、まるでオートクチュールを思わせる「おまかせコース」(8,800円〜)。事前に品数や内容を厳格に決めず、当日の肉や食材の状態、そして客の好みや気分を考慮して、味の調整と組み立てを自在に行うというから驚きです。名物「牛テールの塩焼き」や、希少部位を含む肉のうまさももちろん秀逸。月齢30ヵ月以上の成熟した肉質を持ち、「どのような育てられ方をしたか」を重視して仕入れた（田村さん曰く）“ドメーヌ牛”の実力は感動ものですよ。従来の焼肉店の常識を覆した名店で、忘れ難い特別なディナーを。
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「みすじ」「ざぶとん」「とうがらし」などを前面に打ち出し、焼肉業界に希少部位ブームを巻き起こした東京発の「焼肉チャンピオン」。ハイレベルな焼肉が楽しめると評判のこの店が、初めて東京以外に出店したのが福岡のこの店です。「厳選A5の黒毛和牛を使う」というコンセプトは全店共通ですが、実はこの博多店だけの徴徴が１つあります。それが畜産王国・九州にある立地を活かし、仕入れる肉を九州産に絞っていること。そして、宮崎・佐賀・鹿児島などの優れた産地から届いたフレッシュな肉は、さらに店でひと手間かけることで、感嘆やまぬ美味へと昇華します。４週間もエイジングをかけた「極上熟成タン塩」、肩ロースの最高部位＝ざぶとんを薄く広くスライスした店イチオシの「ざぶすき」、さらには「超ミノ」などのホルモン類も充実。コースでもアラカルトでも、連日うっとりするような悦楽が人々の舌を包んでいます。プライベートな集まりの際は、３つある半個室へどうぞ。
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