海鮮と天ぷらを満喫できる、大人のための居酒屋が大名に誕生

昨年12月、大名に新しい居酒屋「晴れと日常」がオープンしました。店を切り盛りするのは、大名の「雄屋」や川端の「ほてい屋」など、大人に人気の居酒屋で修行した店主とのこと。その実力やいかに？　早速行ってみました！

店があるのは賑わいから少し離れた中央区役所そばの静かなエリア。ドアを開くと見事な一枚板のカウンターが目に飛び込んできます。ここならゆっくり食事を楽しめそう！　店名通り、非日常のハレと日常のケの中間にあるような、心地よい雰囲気に満ちています。奥にはテーブル席や小上がりが広がるうなぎの寝床のような空間です。

メニューを見ると海鮮の刺身と天ぷらが主軸のよう！　単品メニューも豊富でどれにしようか迷っていると、店主の原田孝一朗さんに小鉢５〜６種を楽しめる「前菜盛り合わせ」（2200円）をおすすめしてもらいました。今日は、葱鮪汁やアサリの紹興酒漬け、鶏肝山椒煮、小松菜のお浸し、沖縄産のもずく酢、自家製の柚子明太子をのせただし巻き卵がラインナップ。一品一品シンプルだけれど、丁寧に作られていることがしみじみと伝わってきます。1人で食べて良し、2人でシェアしても良し。少量で何品も楽しめるのが嬉しいですね〜！

魚料理のレベルが高い「雄屋」「ほてい屋」の出身とあれば、おのずと刺し盛りへの期待も高まるところ！　こちらの「刺身の盛り合わせ」（1人前1200円※写真は2人前）は、透きとおるような身のヒラメや脂のしっかりのったサワラ、弾けるようなプリプリ感の車海老など８〜９種を楽しめます。鮮度抜群の魚の仕入れは、原田さんが昔から付き合いがあり信頼を寄せる創業130余年の老舗「おぎはら鮮魚店」におまかせしているんだとか。

良質な魚のポテンシャルを最大限に引き出すため、原田さんは日によってアワビに肝をのせたり、アナゴを湯引きしたり、魚種に合わせて梅肉醤油や昆布醤油を作ったり……ひと手間を惜しみません。薄く一口で食べやすい大きさに引かれた上品な盛りつけも高ポイント。魚が美味しい冬のうちに、もう一度来ようと再訪を固く誓いました。

それからメニュー表の字面に心惹かれてどうしても気になってしまった「う煮たまご」（680円）も追加！　トロトロ食感の煮卵にウニとこぼれんばかりにイクラをのせた一品で、見た目も華やか〜！　濃厚でとろけるような味わいは悶絶級！　早くも店の名物となっているそうです。

「コロナ禍で外食しにくくなったことにより、質の高い魚やプロが揚げる天ぷらなど、店でしか味わえない料理で楽しんでもらいたいという思いがより強くなりました」と店のオープンにあたっての思いを語ってくれた店主の原田さん。今回は残念ながらお腹いっぱいになってしまい食べられなかった天ぷらですが……「今度は天ぷらもぜひ！　天然のアラを贅沢に使ってちょっぴりレアに仕上げて肝醤油を添えたりしていますよ」と、これまた美味しそう！　それから衝撃的だったのが15種ほど揃う日本酒がどれも１杯550円というお手頃価格であること！　「いろんなお酒を存分に楽しんでほしくて」と原田さん。太っ腹すぎます！　またリクエストに応えてもうすぐ「おまかせコース」（4500円）もスタートの予定なんだとか。器使いや接客も心地よい「晴れと日常」で、晴れの日と日常の間にある、ちょっといい時間を過ごしてみませんか？