グランドメゾン presents 「ハレの日レストラン」【第13回】

和食の魅力を世界に発信。そんな夢を込めた、心ぬくもる日本料理

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最終更新日

ライター葉山巧

カメラマン平川雄一朗

ながおか

西中洲

日本料理 ながおか

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言葉に言霊が宿るように、料理にも料理人の魂が宿るもの。「日本料理 ながおか」の場合、それは「和食の素晴らしさを世界に発信したい」という店主・長岡周吾さんの情熱です。氏が慈しみを込めた約12品16,500円のコースは、それだけの価値がある和食にはあると証明したパスポート。もちろん僕らにとっても、この美味を愉しむことは“日本に生まれた幸せ”を再確認する旅でもあるのです。

ながおか

青年時代はバックパッカーとして何年も海外を放浪。その行く先々で和食に出会いますが、ほとんど天ぷらや寿司ばかりなのを残念に思った長岡さんは、「ならば自分が料理人になって和食の魅力を広めよう」と決意します。
帰国後は東京やオランダのホテルオークラなど様々な店で技を磨き、2010年「大人のごちそう 周」を薬院にオープン。野菜を主役に据えたコース料理は早々とファンを掴み、実は僕もその一人でした。「お久しぶりですね」と笑顔で出迎えた長岡さんの表情には、以前にも増して充実感が浮かんでいました。

ながおか

2016年に移転し、西中洲に構えたこの素敵な店舗も意欲を支える一つでしょう。メインは広々としたカウンター席で、全体が洗練された舞台のような艶やかさです。

ながおか

2部屋ある個室も雰囲気抜群(室料無料)。仕切りを外せば10名まで利用できる上質な空間です。

ながおか

過去に海外で結んだ縁もあり、コロナ禍以前は外国人の客も多かったそう。そんな国内外の人々を魅了する「ながおか」のコースは、月替わりで振る舞われます。

3月のこの夜は、生カラスミとおこわで始まりました。口に運ぶや「あぁ、美味しい」。米に移した桜の香りがパッと広がり、カラフルな“日本の春”が鼻腔を吹き抜けます。それを包みこむ、塩分を抑えたカラスミの柔らかな食感も口福そのもの。和食ならではの優美さが鮮烈な1品目です。

ながおか

お椀は千葉産ハマグリと菜の花のアオサ汁。これまたふくよかな香りと風味が舌に沁みます。千葉産だけでは出汁が甘くなるため、加布里産ハマグリを(出汁のためだけに)取り寄せ微調整するというこだわりに舌を巻きます。
お造りはヨコワマグロのトロ、タイの昆布締め、ウニの3点盛り。吟味し尽くした魚介のうまみは、食べ終えるのが惜しまれるほどでした

ながおか

雛祭りをイメージし、桃の枝とぼんぼりを添えた八寸も旬の滋味が凝縮していました(写真は2人前)。ふきのとうとホタルイカの天ぷら、車海老のしゃぶしゃぶ、イイダコの桜煮、赤貝の酢の物、糸島・持田農園のトマト、えんどう豆のカステラという内容で、その味はどこまでも心を奪います。何より秀逸なのが、最高のポテンシャルを引き出した食材自体のうまさ。「火加減や蒸し加減一つで、食材は想像を超えた美味しさになります」と長岡さん。「そのための仕込みも試行錯誤の連続ですが、そこにたどり着けた時の喜びは何ものにも変え難いですね」。

ながおか

続いては、信楽焼で供された胡麻豆腐と和牛ロースの吟醸煮。長岡さんの考案だという吟醸煮は、酒蔵からもらった酒粕と味噌で軽くロースをしゃぶしゃぶしたものです。これが煮物とは面白い発想ですが、うまさもかなりのもの。発酵食のふくよかな香りととろみが和牛を包み、うっとりするような贅沢感で味蕾を刺激します。

ながおか

そして意外にも、クライマックスは締めの土鍋ご飯で訪れました。三潴郡大木町で作られる合鴨農法の無農薬米を、強火で炊きあげた銀シャリはふっくら艶やか。これほど甘く、凛とした米があるのかと夢中でかきこみました。一緒に出されたご飯のお供も、それだけで晩酌セットになる充実ぶりです。

すると長岡さんが「いまご飯をよそってくれたのが、この米を作った農家さんですよ」と驚きの一言。「前に『ウチの米はお客さんに喜ばれてるかな』と聞かれ、『では現場を見られます?』と答えたことから、週に2~3度手伝いにみえるようになったんです」。長年“作り手の顔が見える料理”を目指す長岡さんにとって、農家さんと客を引き合わせ、誰もが笑顔になるこの場面はまさに会心の一瞬でしょう。それはなんとも心ぬくもる光景でした。

ながおか

そして食後に残るのは、和食ならではの穏やかで快い余韻。これを世界に伝えんとする長岡さんの夢は、もちろん今でも続いています。「この店から発信するのも良いけれど、いつかは各国で料理を作れたら」とにっこり。「だって、一度限りの人生ですから」。

この記事は積水ハウス グランドメゾンの提供でお届けしました。

店舗名

日本料理 ながおか

ジャンル

  • 日本料理

住所

福岡市中央区西中洲3-20 LANEラウンドビル1F

電話番号

092-406-9181完全予約制

営業時間

17:30~OS21:30

定休日

日祝日

席数

  • カウンター11席
  • テーブル10席

個室

2〜10名

メニュー

季節のおまかせコース16,500円

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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