贅沢で破格！　あの高級焼肉店の特撰焼肉盛り合わせランチ

西中洲、しかも川沿いの場所にあり、水面に映えるネオンを目にしながら神戸牛や熟成肉を堪能できる老舗焼肉店「龍園」。記念日やお祝いのようなハレの日でないとそう気軽に行けるお店ではないと思われるでしょう。まさにそうなのですが、実は、昼はその間口が大きく広げられているのをご存知ですか？

夜は高級感あふれる雰囲気ですが、昼間は大きな窓から陽光がそそぎ、那珂川の水面がゆっくりと流れていく様子も望め、開放的で安らぎの空間になっています。

こちらは、川沿いの半個室です。半個室といっても入口部分しか開かれておらず、落ち着いて食事がいただけます。
そのほか、席はカウンター、個室、さらにはVIPルームもあり、シチュエーションによって使い分けができます。

「ランチではお客様に幅広くご利用していただけるように、また、当店を知っていただくきっかけになれば」と店長の藤原佑次さん。1,000円前後で楽しめるデイリーランチから、ゆっくりじっくり特撰焼肉を味わえるランチまで、充実のラインナップです。

今回は、「龍園」自慢の黒毛和牛や人気商品を盛り合わせた、つまり、「龍園」の焼肉の魅力をダイジェストで味わえる「龍園特撰焼肉花籠御膳」をいただくことにしました。「花籠御膳」は「華」（1,980円）、「雅」（2,780円）、「極」（3.880円）の3種類あり、私はサシの入り具合がほどよく、また熟成肉も味わえる「雅」を選びました。

「雅」では、定番4種類、日替わり3種類の特撰焼肉7種類が食べ比べできます。手前から右回りに上タン塩、日向鶏、本日のホルモン・丸腸、黒毛和牛中落ちカルビ、本日の熟成肉・上ロース、黒毛和牛上カルビ、そして中央は本日の希少部位・ウチヒラ。この花籠に、ご飯、サラダ、スープ、小鉢がセットになっています。

お肉は厚みがあり、そしてサシの入り具合の美しいこと！「赤身とサシのちょうどいいバランスでお肉を楽しんでいただけるのが、この『雅』です」と藤原店長も太鼓判を押します。

まずは、上タン塩と熟成の希少部位・ウチヒラをいただきました。お肉は自分のペースで好きな加減で焼いていきます。

上タン塩（右手前）は、ふんわりしている中にシャクっとした食感もあり、噛むほどに甘味が口に広がっていきます。上品なレモンだれが、肉の味をいっそうと引き立ててくれます。

熟成ウチヒラは、「氷点下エイジング」という独自開発の技術で熟成させたものです。最適なマイナス温度で保存し、72時間で肉の旨味を凝縮、熟成させることができ、カビの発生もなく安心して熟成肉が提供できる熟成法だそうです。果たして熟成の成果は……舌に吸い付くような滑らかさと柔らかさ、噛むと弾ける肉の旨み。絶品です。

ほかのお肉も文句なしの美味しさ！　でも、いくらランチとはいえこの値段で本当にいいのでしょうか？　「ランチはお客様へ歩み寄る店からのサービスだと思っています」と藤原店長。とはいえ、「この値段設定はやりすぎだったかなと、自分たちでも話しています（笑）」と本音を隠しきれません。しかもご飯はおかわり自由といいますから、もう、お客様に歩み寄りすぎじゃないですか？

実はもう一つ、注目したいランチがあります。6周年を記念して新しくメニューに加わった「熟成ハラミのめんたい重」（2,180円）です。

氷点下エイジングで熟成させたハラミを丁寧に焼き上げ、そこに自家製の「キムチ明太子」を丸ごと1本トッピング。山のものと海のもので喧嘩しないの？と思いきや、ハラミのしょうゆだれの甘味と炙り明太子のピリッとした辛味がとてもマッチしているんです。柔らかいお肉がたっぷりのお重に、牛骨スープ、サラダ、小鉢、香ものがセットで、こちらもお値打ちのランチ。1日○食の限定メニューなので、お早めに。

プライベートな空間で、きらめく水面を眺めながら、絶品焼肉に舌鼓……。夜の「龍園」をご存知の人なら信じがたいほど破格のこのランチ、時間の許す休日を狙ってゆっくりじっくりと味わってみてください。