平尾駅そばに人気居酒屋「いとおかし」の姉妹店がお目見え

今年4月、高宮通りに新しい海鮮居酒屋がオープンしました。平尾交差点そばにある「ツバメドーナツ」の脇から細い路地を進むと、ひっそりと佇む古民家にその店「酒場あらかぶ」はあります。こちらは三光橋交差点にある「博多華吉」や春吉「魚と肴 いとおかし」など、今話題の海鮮居酒屋の姉妹店です。新店はどんな店なのか気になって行ってきました。

ガラガラと古民家の扉を開くと、店内はおしゃれにリノベーションされたくつろげる雰囲気。カウンター席に囲まれたオープンキッチンでは、大きな鮮魚をどんどん捌いていく様子を間近に見ることができライブ感たっぷり！　元気のいいスタッフのもてなしに、料理への期待も高まっていきます。

2階にはテーブル席が4つあります。店の中央が吹き抜けになっているので、テーブル席から1階の調理場を見下ろすのもなかなか楽しそうです。

自慢の魚は、長浜市場はもちろん、佐賀や長崎、鹿児島など目利きの鮮魚店から届く、鮮度抜群の質の良い魚を味わえます。まずは７〜８種の魚を楽しめる「本日のお刺身盛り」（1人前1,500円）を注文しました。盛りといいつつ1人前ずつ２〜3種ごと小皿に盛り付け、順を追って提供するのが「酒場あらかぶ」スタイル！　店で食事をしていると会話が弾み、せっかくの料理にすぐ手がつけられない時がありますよね。スタッフが料理の進み具合を見ながら、絶妙なタイミングで出してくれるのは嬉しい限りです。魚を一番美味しいタイミングで味わってほしいという魚愛が感じられます。

姉妹店にはない「酒場あらかぶ」限定の魚串もぜひお試しを！　写真左から、藻塩で味わう「穴子白焼き」（380円）、日替わりの白身魚に味噌がよく合う「白身魚の葱味噌焼き」（280円）、ピリ辛の明太子をたっぷりのせた「焼きサバ明太」（280円）。どれも炭のいい香りをまとい、魚の旨味がグッと引き出されています。とくに好みだったのが炭火ではなく揚げた魚串「たるたるアジフライ」（250円）。アジフライをサクッとかじるとアツアツの身と自家製のタルタルソースのとろけるようなマリアージュが最高でした。

また姉妹店で人気のおつまみ「鯖節らっきょう」（550円）もぜひ。屋久島で一本釣りした首折れ鯖を生節にして、刻んだらっきょうとマヨネーズを合わせた一品です。燻した鯖の香りとシャキシャキ食感のらっきょうは、やや甘めの味つけでこれが焼酎に合うこと！　大将が屋久島出身、店長が奄美大島出身とのことで「大自然林」や「長雲」など島の焼酎も揃っているので、一緒にいただくのがおすすめです。気の利くおつまみがあるっていうのも嬉しいですね。

そして絶対にいただきたいのが「あらかぶ煮付」（1,280円）。甘辛の煮汁で丁寧に煮た唐津産あらかぶは、脂がのったふっくらとした身で口いっぱいに口福が広がります。あらかぶは海底の岩場などに棲みつく根魚。店名にこの魚の名前を掲げたのは、この地に根付いて愛される店になりたいという思いが込められているのだとか。

すでに連日多くの人で賑わっている「酒場あらかぶ」。これからも魚愛あふれるこの味で人々を魅了し続けていくことでしょう。