パン好きなら見逃せない。那珂川の名店が博多駅構内に？

今年4月、博多駅構内にあるショッピングモール「マイング」内に新たな食物販ゾーン「エキナカキッチン」が登場。全国の地酒などを扱う「日本選抜 マイング店」や、名古屋に本店を置く「うなぎ四代目菊川」のテイクアウト専門店店など、7店舗が並んでいるのですが……。

私が思わず二度見してしまったのがこちら「Pain du jour（パン ドゥ ジュール）マイング博多駅店」です。「Pain du jour」は那珂川市に本店を構え7年目となるブーランジェリーなのですが、支店が出来たとは知りませんでした。

オーナーシェフの柴山英樹さんは、結婚して間もなく奥様と共に渡仏し、パリの人気ベーカリー「Maison Landemaine（メゾン・ランドゥメンヌ）」で腕を磨いた実力派。全日本パン協同組合連合会主催の「2018パングランプリ東京」では、本場仕込みの「バケット トラディション」を出品し、「自家製発酵種を使ったフランスパン部門」にてグランプリを受賞するなど、腕の良さは折り紙付きです。

パン好きの間でも有名なお店で、かくいう私もここのバゲットとクロワッサンのファン。これからは那珂川まで行かずとも購入できるなんて、嬉しすぎます！　那珂川本店で焼き上げたものを1日数回運んできているそうですが、その数なんと約30〜40種類。

フランスとカナダの粉をブレンドし、低温長時間発酵させて作るトラディションに加え、玄米とほうじ茶を混ぜたものなど、バゲットだけでも数種類あるとはさすがです。

その他、セーグルなどのハード系、食パン、自家製スモークベーコンなどを使った食事系から、メロンパンなどの菓子パン、キッシュやサンドイッチ、スコーンまでありました。

もちろん、ヴィエノワズリーもそろっていますよ。写真奥の「クロワッサン」（220円）には、ミルクの甘味と風味がしっかり残る高千穂バターを使っています。表面はサクッと香ばしく、噛むほどに押し寄せるコクと豊かな香りがたまりません。

手前は、季節によってアレンジが変わる「パン オ ショコラ」（280円）。この日は生地にカカオ胚芽を混ぜ込み、間にチョコレートとラズベリージャムをサンドしたものでした。カカオのビターな風味とラズベリーの甘酢っぱさが絡み合います。ちなみに、現在は別バージョンが登場しているそうですよ。

また、こんなハイブリッドなパンも見つけました。バゲット生地でクロワッサンを包んで焼いたという「バゲット クロワッサン」（300円）です。表面はガリッと香ばしく、内側は高加水でもっちり、さらに中心部はしっとり口溶けよし！　豊かに広がる粉の風味にバターのコクと甘味が混ざり合い、これはヤミツキになります。

さらには、ブリオッシュ生地にきび砂糖で作る自家製カスタードを入れた「きび糖クリーム」（210円）もゲット。フワフワしっとりとしたリッチな生地に香り良いクリームがとろけます。

フランス語で「今日のパン」という意味をもつ「Pain du jour」には、“バゲッドを気軽に食べて欲しい” そんな思いも込められているそうです。博多駅に2号店が出来たことで、これからはもっと気軽に立ち寄れますね。
毎日でも食べたくなる、ここにはそんなパンが揃っています。