新茶に茶そば、夏酒も！築100年・八女の古民家で新緑ランチ

新緑がまぶしい季節、GWや行楽シーズンのおでかけ予定はもうお決まりですか？　近場でどこか良い場所はないかなぁ〜という方へオススメしたいのが八女福島エリアです。今年5月5日（祝）には「第８回 八女新茶まつり」も開催予定。初夏の風物詩である新茶をたっぷりと満喫できますよ。

そしてもちろん、出かけるからには美味しいものを食べたいですよね。大正期に建てられた築100年の古民家を改装した食事処「酒邸 吟乃香」なら、ゆったりと八女の新茶や旬の味覚を味わえます。場所は八女の銘酒蔵「喜多屋」の斜め向かい。小道を進んだ先にある隠れ家で、新緑に囲まれた庭園も素敵です。

玄関で靴を脱いで上がった先には、古いガラスの建具が連なる廊下や庭園を望むお座敷が。都会の喧騒から離れ、しっとりと趣のある空間で食事を楽しめます。店内奥（写真）には２名から８名まで利用できる個室もありますよ。

料理を手掛けるのは、店主の木下雄一郎さん。子供の頃は実家の福島酒造(喜多屋の第二工場)で日本酒造りを手伝っていたのだそう。幼い頃から培ってきた日本酒の知識を活かし、喜多屋の日本酒や八女をはじめとした九州の旬食材を伝える店をやりたいと考え、料理の道に進んだと話します。

「天ぷらコース」（1,700円）や「吟乃香コース」（2,200円）などのランチコースもそそられますが、今回は新たに登場した「茶そば御膳」（2,000円）に決定！　御膳もコース仕立てとなっており、１品ずつ料理が運ばれてきます。

まずは食前のドリンクからスタート。５、６月は食前のドリンクとして水出しの八女新茶が供されます。スーッと広がる爽やかな香りとまろやかな旨味がたまりません。八女産の旬野菜を中心に盛る「彩りサラダ」もシャキッとみずみずしい！

３品目には、日替りの一品（写真左）が登場。この日は八女で採れたワラビのおひたしでした。柚子の風味が効いた自家製の酢味噌も上品です。
続く４品目は、八女の矢部川で穫れる川魚「ハヤ」の甘露煮や辛子明太子などを盛る「前菜３種盛り」。これは日本酒が進む〜！ということで、慌てて日本酒をお願いしました。「吟乃香」には「喜多屋」のお酒がズラリと並び、人気の「蒼田シリーズ」や「寒山水シリーズ」は全種類を揃えているそう。2023年度の「夏酒」もいち早く味わうことができましたよ。

さぁ、程なくして主役の茶そばも運ばれてきました。庭の青々とした新緑に、茶そばの緑色が生えますね。ツルッと爽快なのどごしで、初夏にぴったりの味わいです。

さらにはカラリと揚がった天ぷらの盛り合わせも登場。プリッとした海老やジューシーな旬野菜、軽やかな衣の食感が弾けます。大根おろしを添えた天つゆに加え、抹茶塩が添えてあるのも嬉しいですね。

料理の締めくくりに登場する季節のご飯と汁物も楽しみの一つです。この日は八女のタケノコがたっぷりと入った炊き込みご飯でした。茶葉を加えて炊く八女煎茶炊き込みご飯が登場することもあるそうですよ。シジミのお味噌汁もいい出汁が出ていて味わい深いです。コースの最後には旬の果物などを盛るデザートまで登場し、大満足の内容でした。

さらにゆったりと時間を過ごしたいという方には、追加注文できる「八女新茶セット」（600円）もオススメ。八女市星野村「星野製茶園」の一番新茶「星野はつつみ」と、香川県から取り寄せているという和三盆の干菓子がセットになっています。この清々しい香り、雑味のないまろやかな甘味は新茶ならではの美味しさですね。ほろりと口溶けの良い和三盆の上品な甘味もよく合います。

夜には新茶の季節ならではの料理と、料理に合う日本酒がセットになった「ペアリングコース」（8,000円・2名〜要予約）も用意されているので、気になる方はお問い合わせくださいね。

最後にもう一つ耳寄りな情報を。お出かけの帰り道、お土産を買って帰るなら「吟乃香」の近隣にある「坂口酒店」がオススメです。数量限定の「喜多屋　純米吟醸　夏酒」（写真）をはじめ、初夏にぴったりの爽快なお酒や八女の特産品が揃っていますよ。母の日や父の日のギフトにも良さそうですね。
＊「坂口酒店」オンラインショップは▶コチラ

また、6/10（土）・11（日）には「吟乃香」と「坂口酒店」主催のイベントも開催予定だそう。6月のお出かけも八女に決まりですね！