サクサクのとり天、豊後水道の海鮮、とろけるような旨味の豊後牛……美味しいものがいっぱいの大分。祇園にある大分の郷土料理店「大玖」は、“大”分・“玖”珠出身の吉光洋介さんが営むお店です。吉光さんはかつて春吉にあった名居酒屋「たらふくまんま」の出身で、独立して店を開いて15年。大分出身者に支持されつつ、食通にも愛されている店で、覚えておくとちょっと自慢になりますよ。
店は祇園駅から徒歩5分、博多警察署の向かいにあります。戸を開けると細長く伸びる店内にカウンター席があり、奥には掘りごたつ席が2つ。誰を連れてきても安心な、落ち着いた和める雰囲気です。
夏バテ気味なのでさっぱりしたものを食べたくて、吉光さんにおすすめをお願いしたところ、出てきたのは「原農園の野菜サラダ」(935円)。みずみずしいオクラ、トマト、パプリカなどの野菜が目にも鮮やか! 玖珠町にある、吉光さんのご実家「原農園」の野菜を盛り付けた一皿で、減農薬農法で育てた野菜がもつ力強さを楽しめます。玖珠は夏でも昼と夜の気温差が10℃あり、甘みたっぷりの野菜が育つのだそう。ニンニクを効かせたツナのディップもニクいほど美味。旬をたっぷり満喫できるご馳走サラダです。
次にいただいたのは、刺身を漬けにした大分の郷土料理「りゅうきゅう」(825円)。漁師料理なので、魚は小さな切れ端を集めたものをイメージしていましたが、こちらでは厚めにカットされていて食べ応えがあります。漬けにするとどうしても塩分で身が固くなってしまうので、「大玖」では提供する直前に濃いめのタレと合わせて漬け風にしているがポイント。甘辛のタレが絡まるやわらかな身を堪能できます。魚はカンパチやヤズ、サバなど時期によって美味しい魚を使い分けています。
大分といえばとり天も外せません。「大玖」ではとり天をむね、もも、ハラミ、砂ずりと部位ごとに注文できるのが面白いところ。今回は一番人気の部位「もも」(605円)をいただきました。サクッと小気味いい音を立てる、芳しい香りの衣。そしてしっとりとしたやわらかなももに鶏の旨味が閉じ込められています。カツオが香る自家製ポン酢はしっかり酸味が効いていて、とり天にちょっとつけていただくと、さらに箸が進む進む! 猛烈にビールを欲してしまう味わいです。
料理を引き立てる皿も、小鹿田焼など大分の器ばかり。新米の時期になったら、とり天定食やだご汁定食などのランチも再開予定だそう。お米はもちろん「原農園」のものです。次はランチで行こうかな〜。大分の美味に感謝しつつ幸せな気分で帰路につきました。
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店舗名
大玖(店舗写真)
ジャンル
- 居酒屋
住所
福岡市博多区祇園町4-10
電話番号
営業時間
18:00〜OS23:00
定休日
不定
席数
- カウンター9席
- 掘りごたつ12席
個室
なし
メニュー
りゅうきゅう825円、刺盛2人前1,815円、大分九重産しいたけ748円、原農園の野菜サラダ935円、とり天もも605円、豊後牛と椎茸の朴葉焼き1,980円、だんご汁990円、ごまだしうどん770円、おまかせコース100分飲み放題つき5,000円
喫煙について
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
- ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
記事に関する諸注意
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