大きな木の扉をゆっくり開くと、オープンキッチンを囲む、コの字型のカウンターが広がっています。天井が高く開放感があり、スタイリッシュだけれど木の温もりを感じる、心落ち着く空間です。
カウンターの端は、向かい合わせに座れるテーブルスタイルの席もあります。また、2階には4人用の個室が2つあり、2部屋を繋げて10名利用も可。
店主の舩津佑介さんは、同じ通り沿いにあるイタリア料理&日本酒の店「KOTOBUKI」の立ち上げメンバーでもある、イタリア料理歴15年のシェフ。もともとエスニック料理を出すイタリア料理店など、ジャンルにとらわれない店で修行していたそうです。
一見、アパレルショップ!?と思わせるユニークな店名の由来を聞いたところ、「漢字の“洋”品店から、和と洋を融合させた料理であることを感じとってもらえたら」とのこと。ちなみに“舩橋”は、舩津さんの“舩”、そして「舩橋洋品店」を運営する会社の社長・橋本さんの“橋”を組み合わせたそう。
そんな店名にもこだわりが光る「舩橋洋品店」でまずいただいたのは、「鮭白子の湯引きといくら大葉のソース」(980円)。「白子は北海道産の鮭のものを使用しています。白子の中でも、鮭の白子ってとってもクリーミーなんですよ」と舩津さん。タラやフグの白子はよく見かけますが鮭の白子は初体験! 舩津さんの言葉通り、クリーミーで濃厚。そして後味はさっぱりしていてなんとも美味! またお馴染みのポン酢ではなく、大葉のソースで味わうスタイルも珍しいところ。白子と爽やかな大葉のハーモニーがたまりません!
2品目をオーダーすると、ガラスカバーをかけた器が登場! ゆっくりカバーを外すと……?
ほんのり甘く薫るスモークの中からあらわれたのは「糸島美豚のグリル」(1,480円)。「糸島の豚の、柔らかさと脂身の味わいを存分に楽しんでください」と舩津さん。低温でじっくり火を通して旨みを閉じ込め、表面を香ばしく焼いた豚肉はとってもジューシー!
肉に添えられたソースがこれまた絶品! 万願寺とうがらしと味噌で作ったスパイシーで甘みのあるソース。そして王室御用達というイギリスの海塩は、塩辛さがなく豚肉そのものの旨みをさらに引き立ててくれます。
またリピーター続出という大人気メニューがこちら! 土鍋で炊いた炊き込みご飯「フォアグラと和牛クリミと木の子」(1合2,080円)は、ポワレしたフォアグラと、仕上げに和牛の希少部位・クリミを使ったローストビーフをのせた華やかなメニューです。
ポルチーニ茸とトリュフで作ったソースを一緒に混ぜ込むと、贅沢素材が一体となった至福の味が口いっぱいに広がります。さらに! お好みで醤油バターのソースを追加することができます。食欲を増進しまくりのこの味わい……。一口ですっかりファンになってしまいました。
炊き込みご飯は、プラス500円で北海道産いくらをトッピングできます。また半合でもオーダーできるので、「お腹いっぱいだけどあとちょっとだけ食べたい!」という気分の時にも嬉しいですね。
もう一つオススメしたいのが、季節のフルーツを店で漬け込んだ、クラフトビネガーサワー(各650円)! 「キウイとミント」「柚子とオレンジ」など、心そそられる組み合わせばかりですが、迷った挙句、しっかり生姜をきかせた「林檎と生姜」(写真左)とピオーネの甘みと酸味のバランスが絶妙な「岡山県産ピオーネ」(写真右)をオーダー。さっぱりしていて、肉料理にもよく合います。
そしてシメのスイーツが充実しているのも女性には嬉しい限り。フランス料理店で腕を振るっていたパティシエが、手間ひまかけて作る本格的なスイーツを味わえます。写真の「マロングラッセのタルト」(600円)は、外側のタルト生地はサクサク、中はしっとり! 栗の風味をとことん堪能できます。
ほかにも「ゴルゴンゾーラチーズケーキ」や「種子島産安納芋のシブースト」があり、ウイスキーと一緒に味わうお客さんも多いとか。スイーツはテイクアウトもできるので、新しいおもたせとして人気が出そうな予感……。
メニューは「セロリのピクルスと釜揚げシラス」(320円)、「秋月の里芋 揚げ春巻き」(780円)、「マダイの昆布締め 五島産生からすみ」(780円)など、九州の和牛や近隣の市場で仕入れた海鮮を中心に約30種ほどを展開。日本酒や焼酎、ワイン、ウイスキーなど酒類は、「住吉酒販」によるセレクト。居酒屋感覚で、料理と酒を1人5,000円ほどで楽しめます。
取材時、「僕、この食材が大好きで」というコメントが何度も繰り返し出るほど、食材への愛に溢れた舩津さん(中央)。とくに大の大葉好きとのことで、紹介した白子のソースをはじめ、パスタなどにも大葉を使ったメニューがラインナップ。舩津さんが考える「これ美味しいから食べてみて!」が詰まっている、あれもこれも食べたくなるメニューばかりです。
スタッフのみなさんも料理愛たっぷりの気さくな方ばかり。明るく元気な接客も魅力なので、カウンター席でおすすめの料理やお酒を聞きながら、楽しい時間を過ごしてみては?
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店舗名
舩橋洋品店(店舗写真)
住所
福岡市中央区警固1-5−23
電話番号
営業時間
17:00〜翌1:00
定休日
日曜
席数
- カウンター16席
- テーブル6席
- 掘りごたつ8席
個室
4~10名
喫煙について
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