リーズナブルな洋食系定食店は、多彩なトッピングで自由度満点

このご時世、リーズナブルな定食店は庶民にとってますます心強い味方。その中でも注目したいのが薬院にある「ボンバーキッチン」です。ガッツリ系メニューで間違いなく満足させてくれるお店ですが、料理のボリュームが選べ、トッピングも充実し、自分好みの定食にカスタマイズできちゃいます。

店はビジネスマンや学生、カップルなど幅広い世代の人でいつも大賑わい。店内は1人でも入りやすい、シンプルでカジュアルなインテリアになっています。おしゃれなイラストが飾られていたり、冷水のコップはIKEAのワイングラスを使っていたり、ちょっと「おっ」と思わせるポイントも。４人がけのテーブル席も２つあるので子ども連れも安心です。

店主の帆景直樹さんは、フランス料理店やイタリア料理店「マンジャーモ」、系列の「ファリーナ」、さらに「中田中」（現在は閉店）で腕を磨きました。そして、独立する時に「自分の得意とする洋食を、お箸で気軽に味わえる定食店にしよう」と考えたそうです。

そんな洋食メニューの代表格である「ポークソテー定食」（1,030円）を注文しました。しっかり効かせたブラックペッパーの香りが食欲を増進！　まずこの肉厚でボリューミーな姿に心奪われます。これでご飯とお味噌汁もついて1,030円は超お得。端をカリッとなるように焼き上げたポークソテーは、あらかじめカットされているのでお箸でバクバクかき込むように食べられます。分厚くカットした柔らかな豚肉をご飯にバウンドさせて口に放り込むと、バター醤油の風味が脳天を直撃して多幸感に包まれます。

また帆景さんは当時の「中田中」が料理の内容をカスタマイズできることに刺激をうけ、「本当に美味しいものを自由に食べてもらいたい」と、定食には「南蛮1個」（＋160円）、「チキンカツ」（2枚＋260円）、「紅ズワイカニクリームコロッケ1個）（＋320円）など、かゆいところに手が届くトッピングを16種も揃えています。これがあれもこれも食べたいという思いを叶えてくれるのです。

一番人気の「チキン南蛮定食」（4個1030円※ご飯と味噌汁付き）は、チキン南蛮の数を3個、4個、5個から選べるのが嬉しい！ 「最近はあまり量を食べない若い人が増えているし、健康に気を使っている方も多いですからね」と帆景さん。大きくてゴロゴロとした甘酢につけたチキンにマイルドな味わいのタルタルソースをたっぷりかけていただくとご飯が止まらなくなります。「ピリ辛サルサソース」（＋50円）も発見したので、次回はトッピングしてみたいなぁ。

洋食メインのお店ですが、和食の定食もあります。「焼魚定食 鮭」（1,080円※ご飯と味噌汁付き）は、ノルウェー産の脂がのった大きな鮭を存分に楽しめます。塩加減が控えめなのが高ポイント。ご玉子焼きやポテトサラダも付いています。また鮭だけでなく塩サバも選べますよ。

「うちは普通の料理を当たり前に作っているだけ。“こだわりがない”のがこだわりです」と笑う帆景さん。手間を惜しまない姿勢が、料理の味となってあらわれ多くの人を虜にし続けています。「選べるミックスフライ定食」（1,250円）や「チーズハムカツ定食」（980円）、「ミラノ風カツ丼」（980円）など、そそられるメニューを前にどれにしようか悩む楽しさをぜひ味わってください。