八百屋 ✕ 鎌倉発の塩バターパン！　おいしいコラボショップ、市場の側にできました

博多の台所「柳橋連合市場」の入口側。前を通りかかって、思わず足を止めてしまいました。海外の食料品店を思わせる可愛らしい外観。店頭には野菜が並び、焼けたパンの甘い香りまで漂っているではありませんか。

気になるお店の正体は、10/16オープンの「YAOMITU × 鎌倉Roti girl（ロティガール）」でした。手掛けるのは、柳橋連合市場内にある創業1946（昭和21）年の老舗青果店「八百光（やおみつ）」。向かって右側が八百光による野菜のセレクトショップで、左側が、鎌倉発の塩バターパン専門店「鎌倉Roti girl」となっています。
なぜ福岡の八百屋さんと鎌倉のパン屋さんがコラボすることに？ ロティってなに？ そう思っていたら、スタッフの本田さんが教えてくれました。

「『ロティ』はマレーシアの塩バターパンで、それをヒントに生まれたのが『鎌倉Roti girl』のロティです。マネージャーの河野は大の鎌倉好きで。鎌倉で初めてロティを食べたときの感動が忘れられず “いつか福岡にもこの味を届けたい”という夢を叶え、出店する運びとなりました」

九州初上陸であると同時に、鎌倉市以外では初の出店となるそう。看板は国産小麦粉などで作る塩バターパンを、コーヒークリームのクッキー生地で包んだ「ロティ」（270円）。外はサクッ、中はふわふわ、真ん中からジュワッと塩バターがあふれる自慢の一品です。
生地にふすまを練り込んだ「ブランぱん」（220円）や、明太子をトッピングした福岡店限定の「めんたいロティ」（250円）も、サクッジュワッとした食べ心地がクセになります。

店頭のショーケースには、彩り鮮やかなデリサラダも用意。
「ベジフルサラダ」（800円・右）は、野菜やキヌアなど20種以上の食材が盛り込まれておりボリューム満点。紅芯大根をはじめとした旬の珍しい野菜は、生のまま、焼き、蒸しなど、野菜の特徴に合わせて調理されています。低温調理で仕上げた鶏ムネ肉はしっとり。スパイスが香る豆のサラダやキャロットラペも美味しい！　野菜の下にパリパリの揚げ麺が入った「クリスピーサラダ」（650円・左）も食感よく、食べ応えのある一品です。

ドレッシングを手掛けるのは、春吉にある野菜料理が自慢の和食店「蓮-Ren-」。サラダにはミニサイズの「たまねぎマスタード」が付いていますが、別売りのドレッシング（各200円）を追加して“味変”するのもオススメ。人参とトマト、ごま豆乳など5種類がそろいます。

朝食やランチは「鎌倉Roti girl」のパンやサラダ、夕飯の食材は店舗右側の「YAOMITU」で。店内には、九州をはじめ全国各地から選りすぐった旬の野菜が並んでいます。品質が良く、珍しい野菜も多彩にそろうのは、75年間卸専門として営んできた強みです。

プロ御用達の野菜を気軽に購入でき、美味しい食べ方なども教えてもらえますよ。また、こちら店舗には飲食店の方へ向けた“野菜のショールーム”としての役割も。今が旬の野菜、出荷時期や商品価格、調理方法などの相談も受け付けているそうなので、気になる方は問い合わせてみてください。

3種のパンと2種のサラダ、ドリンク、セットメニューが基本のテイクアウトメニュー。しかし今後はパンのバリエーションをさらに増やし、焼き芋や旬野菜のスープなども販売予定なのだとか。パンの焼き上がり目安は朝・昼・夕の3回。5個以上など複数購入の場合は、あらかじめ予約しておくのが確実です。