ガツンと生姜！ 唐人町「とり万」の「鳥肝煮」

唐人町の鶏肉専門店といえば、以前UMAGAコラムでもご紹介した「佐藤鶏肉店」が有名ですが……。ご存知でしょうか？　唐人町にはもう1軒、惣菜が美味しい鶏肉専門店があることを。

場所は唐人町商店街アーケードの中程から、明治通りへ出る道沿い。気立てのいいお母さんと旦那さんが営む「鶏肉専門店 とり万」です。福岡県の銘柄鶏「はかた一番どり」をはじめとした新鮮な鶏肉に加え、店頭には鶏肉の惣菜もズラリ。

揚げた鶏皮や唐揚げに甘辛いタレを絡めた「ピリカラ」（100g200円〜）や、食べごたえのある「オイル焼もも」（1本200円）も捨てがたいですが……。無類のレバー好きである私のイチオシは「鳥肝煮」（100g160円〜）。購入の際は「鶏のキンカン」も含めるか聞いてくれます。

鳥肝は、左右の肝をバラさずハツもしっかりとついたままなので、かなり大ぶり。塊のままなのに臭みがないのは新鮮な証でしょう。そして、写真の肝の奥にもご注目を。

きんぴらゴボウのようにも見えるこちらの正体は、鳥肝とともに煮込まれた生姜です。やや厚めに細長くカットされており、食感はガリッ！爽快な辛味がピリッ！　しっとりねっとりとした鳥肝の旨味を堪能しながら、合間にこの生姜を挟めば……。もう、箸とビールは止まりません。甘ったるくないのが実にいい。生姜は量り売り分量外のサービス品で、購入の際に「生姜いる？」と聞いてくれます。なんて良心的なんでしょう。

また、冷蔵ショーケースの方に並ぶ「種鶏たたき」も大人気です。それに加えて、写真の「種鶏酢もの」（300円）もハズせません。ゴリッゴリッとした種鶏ならではの力強い食感、塩気が強く辛酸っぱい味付けで、これまたビールが進む進む。辛党さんは、ぜひ「とり万」へ。15：00頃からは焼鳥も登場しますよ。