これぞ中華料理店のラーメン

南区中尾で長年営業されていたが、3年前に南区若久の、おそらく実家の一階通り側を改装して移転。テイクアウトをメインに、水曜日から土曜日の昼のみ店内飲食営業。
なので店内は至って手狭。入って左側七割ほどが厨房で、右側残り三割が飲食スペース。人ひとりがどうにか通れる通路と、通路に並行して６人ほどが横並びで座れるほどのカウンター席。厨房を背に座り、ゴォ〜〜ゴォ〜〜と唸る高火力バーナーの重低音と、ジンジンと背に感じるその熱気に、料理の旨さを確信。

私の記憶が確かなら、その昔、中国・福建省から多くの料理人が長崎市に渡り中華街を形成、福建中華は甘めの味わいが特徴とか。そして、豊かに湯気を上げつつ運ばれてきた「中華そば」は、ふわり広がる甘めの醤油味とニンニク風味。ふんわり中細麺と丁寧に調理されたチャーシュー含めて、コレぞ「中華料理屋のラーメン」。「五目そば」や「ダールー麺」など、いわゆる中華麺料理で、リッチな具と共にに食べてみたい。

ラーメン店を開業するには、何れかのラーメン店で働らき研鑽を積まなければならないイメージを持っていたが、特にここ数年は和食やフレンチ、焼鳥、居酒屋など様々な飲食業種店が、それぞれ独自の発想で個性的なラーメン作りに取り組んでいる。
　早良区昭代「友池」も然り。6〜7年前、創作料理コースと仕出し弁当を提供する和食店として創業するも、昨年1月に「豚白湯創作麺処 友池」としてリニューアル。

　豚足と香味野菜のみで取るというスープを、注文が入ってから泡立て器で仕上げているのだろうか？細かな泡の真っ白カプチーノはフワフワと優しい口当たりとあま味と、クイっとフック感ある豚ダシのコク。

　麺はてっきり中細麺かと思いきや、想定外の平打ち麺。小麦の表皮や胚芽を取り除くことなく挽かれた全粒粉で打たれており、なんとも風味豊か。具もチャーシューの赤にスダチ？の黄緑と三つ葉の緑と、見た目も味わいもおご馳走。チャーシューは豚バラ肉に加えて豚足をカリカリに焼き付けたものも入っており、口にするたび都度都度変わる味わいが楽し旨し。

中央区薬院「鍋と酒菜はま岡」のランチはラーメン店営業。塩や醤油、担々麺などのレギュラーメニューに加えて、折々の期間限定麺が楽しめる。
　この秋の限定は「特製煮干しらぁめん」。煮干しダシのみの「塩」は売り切れていたので、煮干しに少量鶏ガラを合わせた「しょう油」を頂く。気持ち甘めの醤油味×煮干しダシの旨みと仄かな苦味で、奥行き感ある豊かな味わい。

　サクッと小気味良い食感の細麺に、シャキッと小松菜？コリっとシナチク。チャーシューも、モチっと豚にしっとり鶏ムネ低音調理と、いろんな食感＆味わいがナントモおご馳走。この一杯は、芋のお湯割りちびちび舐めつつ頂きたいなぁ。