シニアソムリエのラーメンテイスティング

開店前から行列!飯塚の「武志」で未食の鶏醤油

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最終更新日

ライター黒木昭博

カメラマン黒木昭博

武志 特製鶏醤油

黒木昭博

福岡を代表するシニアソムリエ。日本ソムリエ協会福岡支部長、「レストラン花の木」支配人などを歴任し、ワイン教室講師としても活動。現在は東区香住ヶ丘のワインバー「天使の拍手」店主。
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久しぶりに、飯塚の「武志」さんにて、未食の鶏醤油を

少しや早く目が覚めて、思い立って武志に行こうと、家を飛び出る。
10時前に到着するも、すでに行列ができていた・・・。
ようやく店内に案内されて、店主に軽く会釈して着席。
メニューを見ると、鶏醤油という食べたことのないメニューがある。
今日は、中華そばと思っていたが、路線変更して特製鶏醤油でお願いする。

武志 外観

相変わらず手際よく、一杯づつ仕上げていってる。
運ばれてきた一杯は、鶏油がキラキラと輝く、透明感溢れる琥珀色のスープに、チャーシュー、玉子、ネギという潔いシンプルさ。
スープは香ばしい醤油の香りが、鼻腔にくる段階で虜にされる感覚です。鶏油の膜によって熱々のスープは、鶏の良い旨味と醤油の複雑な香りを纏っていてバランスが秀逸、中華そばの複雑なスープとは対照的にシンプルな美味しさが楽しめる。飲めば味わい深さが出てくる止まらないスープ。

武志 麺

細麺の平打ちの自家製麺は、中華そばでの麺とはまた違った良さ。いつもの麺のエロさがなく、こっちはストレートにスープのシンプルな美味しさを素直に引き立てている麺、艶々な麺に、小麦の香りがフワッと広がる良麺。
チャーシューは心地良いスモーク感がある、豚の美味しさが楽しめるし、ほのかなスモークフレーバーと醤油のロースティーな香りが共鳴してより美味しさを感じ取れる。
玉子は大分の蘭王で、半分に割るとオレンジ色の黄身がトロッと出てくる火入れ加減も良い。
いやいや相変わらず、店主のツボにハマってしまう味わい。食べ終わった後の口の中に心地良い余韻が、しばらくコーヒーなどを必要しない良さがここにある。また次いつ行こうかとワクワクさせられる。

創業の地、箱崎に戻ってきた「元祖赤のれん茂ちゃん」

「赤のれん」は戦後まもなく、箱崎で創業した福岡を代表する豚骨ラーメンで博龍軒、三馬路(現在のうま馬)と並んで語られる銘店。
その、赤のれんが箱崎に戻ってきました。それも創業者の津田茂さんの名前を意識したのかな?と思う名前で。
メニューはラーメンと餃子、白飯とシンプル、慣れたら焼飯とか出てきそうなメニュー表の空白が気になります。

元祖赤のれん茂ちゃん ワンタン麺

今日は、ワンタン麺をお願いしました。
外観はやや濃い茶褐色、ややコッテリに見えるのは脂も適度に浮いている。薄切りチャーシュー、ワンタン、薄切りメンマ、ネギとシンプル。

スープは羽釜で豚骨のさまざまな部位を時間をかけて旨みを抽出している、ややトロミを感じる豚骨の旨みがギュッと詰まっている、タレの醤油がバッチリ効いているのも赤のれんらしいスタイルで、後半は塩の効いたパンチのある味わいは、豚骨好きにはたまらない味。この暑い中で、良い塩分補給ができている錯覚を起こす。この詰まって塩の効いた味わいには白飯が欠かせず。

元祖赤のれん茂ちゃん 麺

麺は赤のれんの定番の平打ちの細麺は、スルリスルリと喉越しよく喉に入っていく、噛むと小麦の香りが広がる美味しいタイプは、麺からスープそして白飯とトライアングルに箸が進む。
チャーシューは適度に脂身と肉質があって、塩分強めたのスープに合い、ワンタンは、皮はトロトロ、餡は肉感があってパンチが効いている。
薄切りのメンマも、赤のれんらしくて、食感を加えて楽しませてくれます。

自分のタイプの豚骨ラーメンでは、ないが、なぜか時々食べたくなる中毒性のある味に、長年続いている店なんだろうと思う次第。
また福岡市東区にラーメン店ができて嬉しい限り。

7月29日オープン 中央区天神4丁目「中華そば かなで〜豚と節〜」

かなでブランドの4番目は、春日は豚骨、東比恵は鶏だし、多の津は煮干し、そして今回は、豚と節というまた違ったタイプで勝負してきました。

かなで〜豚と節〜 ワンタン醬油

今回はワンタンメンをチョイスしてみました。
外観はほのかに黒みがかった琥珀色は深みがあって、キラッと脂も光っている、チャーシュー3枚、メンマ、青菜、ナルト、海苔、ワンタンが添えられている。
スープはガツンと強いアタックは、魚介の風味が口いっぱいに広がってくる、そこから豚骨のパワフルなフレーバーで節の魚の風味と動物系の旨みが爆発しています、口内は豚のコラーゲンでやや膜を張る感覚が存在感を感じさせる。

かなで〜豚と節〜 麺

麺は平打ちの中細麺は、たおやかでモチモチとした存在感のある麺は、パワーのあるスープにも負けないバランス感は、かなりヴォリュームもあって食べ応え充分。
チャーシューは豚の角煮のごとく溶ろけるような柔らかさで、スープの香ばしい香りと一体感が感じられた。
メンマの下味は複雑さがあって深い味わいと食感がよく、ナルトも良いアクセントになっている。

そして面白いのが、ワンタンは見たことがない、ロングな皮はまるで燕尾服のように長い皮に驚きが、餡はとても優しい味わいで、噛みごたえがあってスープと一体感が感じられた。
とても満足感が高いいっぱいで、また行きたくなる。
限定メニューもいずれは出そうな雰囲気で、これにも期待したい。

黒木昭博さんのfacebook(https://www.facebook.com/chateau.akizou)からご本人の承諾を得て転載しています。

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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