フレンチシェフお手製の“ごちそうキッシュ”専門店が住吉に

「らぁ麺 稲田」や「市 sushi」「吟麦製麺」など、注目の店が増えている住吉・美野島エリアに、またしても気になる新店を発見！　昨年12月4日、精華女子高等学校の側にオープンしたテイクアウトキッシュの専門店「キッシュとパンのジョー」です。

店内へ入り、目に飛び込んできたのはキッシュがズラリと並ぶショーケース。ドライフラワーやアンティーク調の家具を配する店の奥には、自家製パンのサンドイッチや焼き菓子も並んでいます。

店を手掛けるのはフレンチ歴18年のオーナーシェフ・城村翔吾さん。
「フランスの代表的な郷土料理キッシュは、僕の得意メニューなんです。通常のキッシュはアパレイユ※に具材を混ぜ込んで作りますが、当店では中に混ぜ込むだけでなく上にも具材や料理をトッピング。生地から手作りするごちそう感のあるキッシュが自慢です」

※アパレイユ=卵や生クリーム、チーズなどを混ぜ合わせたクリーム状の生地

ホールで焼き上げてカットした分厚いキッシュは、1ピース538円から販売。定番ものと月替りの味を合わせ、常時7種類をそろえます。何層にも織り込んだ自家製の生地はサクッホロッとした食感で、リッチなバターの香りがふわり。要となるアパレイユには糸島「板垣ファーム」の新鮮な地卵を使い、1つ1つ混ぜ込む具材や味付けも異なります。

8種のスパイスを調合するところから作る「スパイスキーマカレーとローストビーフのキッシュ」(左)や、オマールエビの半身をのせた「仏産オマールエビとブロッコリーのキッシュ」(右)は、見た目にも華やかな一品。柔らかなローストビーフや自家製アメリケーヌソースなど、フランス料理の技が光ります。

城村さんはフレンチだけでなくイタリアンの経験もあり、イタリア料理をテーマにしたキッシュも人気です。

「イカスミと木の子のキッシュ ラタトュイユのせ」(左) はイカスミのコクとトマトの風味がよく合い、思わずワインが欲しくなりました。「キッシュカルボナーラ」(右)には、半熟卵と特製カルボナーラソースをトッピング。しっとりとしたアパレイユに濃厚な黄身とチーズの旨味が絡みます。

さらには、もう一つの看板メニュー「サンドイッチ」も忘れてはいけません。フォカッチャやベーグルといったパンもすべて自家製。「ローストビーフとカマンベールのフォカッチャサンド」(258円)や、「ベーコンとアンチョビキャベツのグラハムサンド」(389円)など、3、4種類が並んでいます。

食後のデザートには、クーベルチュールチョコレートとベリーソースがとろける「タルトショコラ」(420円)やパウンドケーキ、フィナンシェなどの焼き菓子もおすすめです。

ブランチや休日のランチ、家飲みのお供や手みやげにも重宝しそうな“ごちそうキッシュ”。月替りメニューや新作は、随時インスタグラムで紹介されているので、ぜひチェックして出かけてみてください。