西山健太郎の福岡フルーツカクテル紀行【9】
「BAR秋吉」の「クランベリーとルバーブのミリオネア」
薬院大通
BAR秋吉
西山健太郎
福岡市役所に勤務するかたわら、2017年2月に樋口一幸氏(Bar Higuchi 代表)と非営利団体「福博ツナグ文藝社」を設立。福岡・博多の地域文化の魅力について独自の切り口で発信している。
フレッシュクランベリーを使ったリッチでトロピカルな一杯
今回訪れたのは、薬院の「BAR秋吉」。
オーナーバーテンダーの阿部岳祐さんは、小倉の「Bar薮」、平尾の「シナモンガール」(現在は閉店)を経て、2011年10月、この場所に「BAR秋吉」をオープン。
店内に入ってまず目を奪われるのが、バックバー(酒棚)を半ば覆う形となっている格子状の引き戸だ。
「ボトルが見え隠れすることで、お客様の想像と期待を引き立てることができたら」と語る阿部マスター。
店名の「秋吉」は、幼い頃よく可愛がってもらった母方の祖父母の名字だそうで、「なんとなく店を守ってくれているような安心感がありますね」と笑みを浮かべるマスターの、遊び心と優しさにあふれた人柄に触れ、ご近所の馴染客が多いというのも頷ける。
今回オーダーしたのは「クランベリーとルバーブのミリオネア」。
「ミリオネア」は本来、ラムをベースに、スロー・ジン(スローベリーのリキュール)とアプリコット・ブランデー、レモン・ジュース、グレナデン・シロップ(ザクロのシロップ)をアレンジしたカクテル。
今回いただいた一杯は、生のクランベリー、独特な風味と酸味が特徴的なタデ科の野菜・ルバーブ、そしてパイナップルジュースを使った、「ミリオネア」のアレンジ版で、近年ではこうした独創的なカクテルのアレンジを指す「ツイスト」という言葉も一般的になりつつある。
クランベリーとルバーブが織りなす甘酸っぱさをパイナップルが包み込み、トロピカルな風景がグラスの中に広がる。まさに「大富豪」という名に相応しい、それぞれの要素が重なり合うリッチな味わいだ。
ストレーナー(漉し器)を使わずにグラスに注がれているため、飲み進めていくと、素材の粒感や繊維感が楽しめ、栄養の塊が体内に吸い込まれていくような充足感がある。
カウンター席に加えて、個室も完備。季節ごとに「ツイスト」が効いたフルーツカクテルをを楽しみたいBARである。
類似の記事
店舗名
BAR秋吉(店舗写真)
ジャンル
- バー
住所
福岡市中央区薬院4-2-13 メゾン薬院 2F
電話番号
営業時間
20:00~翌3:00
定休日
不定
席数
- カウンター7席
個室
4~10名
メニュー
チャージ300円、クランベリーとルバーブのミリオネア1,000円、ウイスキー800円~、カクテル900円~
喫煙について
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
- ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
記事に関する諸注意
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
- ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
人気記事ランキング
- 24時間
- 1週間
- 1ヶ月