西山健太郎の福岡フルーツカクテル紀行【21】
「Bar Laffite」の「桃とベルガモットのカクテル〜サフランの香り〜」
中洲
Bar Laffite(バー・ラフィット)
西山健太郎
福岡市役所に勤務するかたわら、2017年2月に樋口一幸氏(Bar Higuchi 代表)と非営利団体「福博ツナグ文藝社」を設立。福岡・博多の地域文化の魅力について独自の切り口で発信している。
中洲の地下酒場で味わう世界水準のオリジナルカクテル
今回は、中洲の「Bar Laffite」を訪問。
人形小路のT字路がちょうど交わるあたりのビルの地下。店頭には入口も看板もなく、階段の先は壁で塞がれているが、その壁にはめ込まれた戸棚をゆっくり押すと、扉状に動いて中に入ることができる。
「薬屋」に見せかけた店内では洋酒のボトルは隠されており、取締に踏み込まれてもその目をごまかせるという、1920年から1933年までの禁酒法時代にアメリカで大流行したもぐり酒場 “スピークイージー” のコンセプトを踏襲した造りとなっている。
オーナーバーテンダーの齋藤功さんは、18歳のときに上京し、東京のウイスキーバーやカクテルバーに務めたのち、1年半にわたる世界一周の旅へ。世界各地のバーや蒸留所、醸造所を巡り、マレーシアのジャパニーズオーセンティックバーに5年あまりバーテンダーとして勤めたのちに、出身地である福岡に戻り、2020年12月、この「Bar Laffite」を開いた。
今回オーダーしたのは、オリジナルカクテル「桃とベルガモットのカクテル〜サフランの香り〜」。
カットした桃、グレープフルーツジュース、レモンジュース、ベルガモットと複数のスパイスを漬け込んだ特製リキュール、ラベンダーフレーバーのビターズ(苦味酒)をハンドブレンダーで撹拌し、氷を加えてシェイク。液面にサフランを添えて完成となる。
桃の質感を活かしたとろりとした舌触りが心地よく、グラスに口を運ぶたびに、清々しい花の香り、エレガントな香水の香り、瑞々しい果実の香りといった微妙に違ったニュアンスを感じることができる魅惑的な一杯だ。
店名は、1800年代初頭にカリブ海を舞台に暗躍し、その立ち居振る舞いから “紳士海賊” と呼ばれたフランス人船長「Jean Laffite」に由来。密貿易を通して大陸間の文化交流を促したラフィット船長に重なるように、齋藤マスターが営む地下酒場には世界中のバーと酒のエッセンスが詰まっており、その魅力に出逢える場所となっている。
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店舗名
Bar Laffite(バー・ラフィット)(店舗写真)
ジャンル
- バー
住所
福岡市博多区中洲4-1-13 第1きよたけビル B1F
電話番号
営業時間
19:00~翌3:00
定休日
日曜
席数
- カウンター8席
- テーブル25席
- スタンディング4名くらい
個室
なし
メニュー
チャージ500円、桃とベルガモットのカクテル〜サフランの香り〜1,600円、フルーツカクテル1,500円〜、カクテル1,200円~、ウイスキー1,100円〜
喫煙について
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
- ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
記事に関する諸注意
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