西山健太郎の福岡フルーツカクテル紀行【25】
「にのじ」の「柿とダークラムのカクテル」
西中洲
にのじ西中洲
西山健太郎
福岡市役所に勤務するかたわら、2017年2月に樋口一幸氏(Bar Higuchi 代表)と非営利団体「福博ツナグ文藝社」を設立。福岡・博多の地域文化の魅力について独自の切り口で発信している。
樽熟成のラムに導かれ、柿と和三盆が織りなす “和” の世界へ
今回は、西中洲の「にのじ」を訪問。
「にのじ」は、北九州市小倉北区鍛冶町にて1996年に創業したオーセンティックバー「GINO」(現「BAR CIDERHOUSE」)の2号店として、1998年同じ鍛治町に創業。その店名は「GINO2」の逆さ読みからつけられた。
一枚板のカウンターと障子を組み合わせた「にのじ小倉」の特徴的な内装は2012年3月にオープンしたこの西中洲店にも取り入れられており、上質な木がふんだんに使われた “和モダン” の空間で、洋酒を愉しむことができる。
店長の御手洗友亮さんがおもむろに障子を引き開けると、ウイスキーの限定ボトルやオールドボトルがずらりとならんだバックバーが現れた。その鮮やかな場面転換に、今宵の一杯への期待がふくらむ。
今回オーダーしたのは「柿とダークラムのカクテル」。
グラスを口元に近づけると、樽熟成されたラムの風味が鼻先に漂い、洋菓子の印象が浮かぶ。そして口をつけると柿の濃密な風味と味わいが広がり、和三盆とシュガーシロップの2種類の砂糖で引き立てられられた甘味も相まって、まさに “飲む和菓子” といった格調高い一杯に仕上がっている。
「BAR CIDERHOUSE」「にのじ小倉」「にのじ西中洲」はいずれも福岡の設計デザイン会社「吉造建築デザイン」の経営。建築デザイナーであり、かつてはバーテンダーとしても腕を振るっていたオーナー・合田吉裕さんの品質・素材へのこだわりと大人の遊び心が随所にあふれている。
天神と中洲という2つの繁華街の間にありながら、静かな佇まいとしっとりした風情を漂わせる西中洲。そうした町の情緒に寄り添う、趣深いオーセンティックバーである。
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店舗名
にのじ西中洲(店舗写真)
ジャンル
- バー
住所
福岡県福岡市中央区西中洲3-5 2F
電話番号
営業時間
19:00〜翌3:00
定休日
日曜
席数
- カウンター8席
個室
3~4名
メニュー
チャージ2,500円(季節のフルーツとクリームチーズのチャーム付)、柿とダークラムのカクテル2,500円、フルーツカクテル2,500円、カクテル1,500円~、ウイスキー1,500円〜
喫煙について
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
- ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
記事に関する諸注意
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