西山健太郎の福岡フルーツカクテル紀行【33】
「BAR倉吉」のオリジナルカクテル「悪魔のささやき」
大名
BAR倉吉 大名店
西山健太郎
福岡市役所に勤務するかたわら、2017年2月に樋口一幸氏(Bar Higuchi 代表)と非営利団体「福博ツナグ文藝社」を設立。福岡・博多の地域文化の魅力について独自の切り口で発信している。
季節のフルーツで彩られた禁断の一杯
今回ご紹介する「BAR倉吉 大名店」は、2002年創業の福岡を代表するオーセンティックバーの一つ。オーナーの倉吉浩二さんは1984年「第13回 H.B.A(日本ホテルバーメンズ協会) 創作カクテルコンペティション」でグランプリを受賞。当時の23歳という最年少優勝記録は、40年近く経つ現在も破られておらず、昨年には、“福岡県版 現代の名工” と称される「福岡県優秀技能者表彰」を受賞されている。
取材当日、開店早々の午後6時すぎに扉を開くと、姉妹店の「昭和レトロ酒場 倉吉」で腕を振るう倉吉オーナーに代わって店を守る坂本朋也店長(写真・左)とスタッフの池本健介さん(写真・中)、長濵友太郎さん(写真・右)が爽やな笑顔で迎えてくれた。
今回、坂本店長におすすめいただいたのは、倉吉オーナー考案のオリジナルカクテル「悪魔のささやき」。
さとうきびから造られたブラジルの蒸留酒・ピンガに季節の果物を馴染ませ、オレンジリキュール「コアントロー」とライムジュースを加えてロックスタイルで供される一杯だ。
この日の果物はピオーネ、シャインマスカット、桃、キイチゴの4種。果物を一つずつ摘まみながらグラスを傾けると、四種四様の味わいが広がり、その楽しさに思わずピッチが進んでしまう。とはいえ、ベースとなっているのは40度の蒸留酒。甘いささやきに気を許すと、うっかり足を取られること請け合いの、まさに “禁断のカクテル” だ。
こちらのお店で締めの一杯におすすめしたいのが、2020年に開催された「第2回 本格焼酎&泡盛カクテルコンペティション」でグランプリを獲得した、坂本店長のオリジナルカクテル「白月(はくげつ)」。
大分県宇佐市・四ッ谷酒造の麦焼酎「兼八」をベースに、カカオリキュール、ヘーゼルナッツリキュール、生クリームを加え、シェイクして完成となる一杯で、チョコレートとヘーゼルナッツの風味を生クリームで優しく包み込んだ珠玉のデザートカクテルだ。
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店舗名
BAR倉吉 大名店(店舗写真)
ジャンル
- バー
住所
福岡市中央区大名1-3-32 ラコルテ大名7F
電話番号
営業時間
18:00~翌3:00
定休日
日曜・祝日
席数
- カウンター11席
- テーブル24席
- テラス18席
個室
なし
メニュー
チャージ700円、悪魔のささやき2,200円、白月1,600円、フルーツカクテル1,700円〜、カクテル1,000円~、ウイスキー1,100円〜
喫煙について
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
- ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
記事に関する諸注意
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