思わずお酒が進む中華料理店(2)
アイデアに富んだ多彩な料理が楽しめる、懐石スタイルの中国料理
大人数で円卓を囲みながら大皿に盛られた料理をシェアするのが中華料理の楽しみ方のひとつ。みんなが少しずつ取り分けることで何種類もの料理が楽しめるのが大きなメリットですが、逆に少人数やカップルだと食べられる種類にも限りがありますよね。「美味しい中華料理を、少しずついろいろ食べたい」という欲ばりなワガママを叶えてくれるのが、「Chinese Kitchen 真心」の「懐石中国料理」コースです。
以前はアラカルト中心のメニューでしたが、現在は昼1組、夜3組限定の完全予約制のコース料理を提供しています。
原田さんは、ホテル日航福岡「鴻臚」で10年以上腕を磨いた料理人。正統派の広東料理の技法をベースにしながら、四川や上海、時には洋食のエッセンスを取り入れた料理はまさに百花繚乱の趣きです。そんなオリジナリティのある料理を少量多品種で提供する「懐石中国料理」のコースは、昼2,750円、夜は3,850円・5,500円・8,800円で、14品から20品の料理を楽しむことができます。(写真はコース料理の一例)
多彩な料理を少しずつおつまみ感覚で食べることができるので、お酒も進みそうです!
メニューは季節やその日の仕入れによって変わりますが、特に気になった料理をいくつか紹介します。
「漆黒の宝石箱」と名づけられた点心は、木箱を空けると小さな赤い座布団の上に真っ黒な球状の物体が鎮座。見た目だけではどんな味なのかまったく想像がつかないので、思い切ってガブリとひと噛みすると「???」……モッチリした食感に、中から海老の香りが……外側は咸水角(ハムスイコー)と呼ばれるモチ米の皮に竹炭を混ぜ込んだもので、海老やタラの白子、ホタテなどを包んで揚げたものでした。初めての食感と予想外の味に面食らいながら、原田ワールドに引き込まれてしまいました。
こちらは何やら見たことのあるビジュアルです。特製味噌をたっぷり塗って野菜と一緒に薄皮に包んで食べると、パリッとした歯応えのある食感。その正体は鶏の手羽先で、北京ダックならぬ「ペテンダック」とネーミングも洒落がきいています。
オリジナルの創作料理だけではなく、本格的な中華料理も用意されています。高級食材であるフカヒレとアワビのオイスター煮込みは薄味ながら深みのある上品な味付けで、熟練料理人ならではの腕前を感じさせてくれる一品です。
フレンチの前菜を思わせる小品は、「ホタテ貝柱のオーロラソース」をインドやネパールで「パニプリ」と呼ばれる揚げパンの器に盛ったもの。カリッとした食感の後に貝柱の風味が広がり、ワインにも合いそうです。
それぞれの食材の持ち味と調味料やソースの組み合わせによって起伏に富んだ「懐石中国料理」のコースは、お酒との相性を楽しめるのも魅力のひとつ。ビールやワイン、焼酎などのドリンクも揃っていますが、やはり本場の紹興酒との組み合わせはテッパンですね。
食材の仕入れから仕込みの手間を考えると、本格的な中華料理をほんの少しずつというのは、なんとも贅沢なコースです。「お客さんに喜んでいただければ」という原田さんの心意気も含めて、価格以上の満足感が得られるのは間違いありません。
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店舗名
Chinese Kitchen 真心 -sin sin-(店舗写真)
ジャンル
- 中華料理
- 麺
住所
福岡市中央区渡辺通2-3-8渡辺通カステリア1F
電話番号
営業時間
11:30〜OS13:30/17:30〜OS21:00(土曜は夜のみ)
定休日
日祝日
席数
- カウンター4席
- テーブル11席
メニュー
ランチ800円、昼の中国懐石料理2,750円、夜の中国懐石料理3,850円〜
喫煙について
- ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
- ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。
記事に関する諸注意
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