デビ高橋の「ごぶさたしてます」【30】

屋台から始まった、行列ができるラーメン居酒屋

公開日

最終更新日

ライターデビ高橋

カメラマンデビ高橋

ラーメン

中洲

長浜屋台 やまちゃん 中洲店

デビ高橋

福岡グルメや福岡ランチを紹介しているブログ「デビログ」を運営。「お肉博士1級」の資格も持ち、グルメ関連のキュレーター・講師・審査員を務めたり、福岡のテレビ・ラジオで活躍中。著書は「15年間毎日外食して、1万軒を食べ歩いた『デビログ』が見つけた福岡グルメの答え全100店」(KADOKAWA)。インスタID:devi_takahashi

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福岡のインフルエンサー・デビ高橋さんが「UMAGA」で連載する「デビ高橋のごぶさたしてます」。第30回は、「屋台から始まった、行列ができるラーメン居酒屋」です。

中洲中央通りから一本入った錦小路という路地に、今回の店「長浜屋台 やまちゃん 中洲店」はある。前回紹介した「博多馬肉処ふろく 本店」のすぐ隣で、「やまちゃん」と書かれた大きな看板が目印だ。

外観

ここには、約8年前に友人にシメのラーメンを食べに行こうと連れてきてもらったのが最初だった。飲んだ後に食べるラーメンが最高で、それからしばらくはシメでラーメンを目当てにここに通った。
「いつも行列が凄いね。」
「たまたまですよ。並んでない時もありますから。そういえば今日は酔っ払ってないんですね。」
と店長の山口雅弘さん。

店長の山口雅弘さん(右)

思い返すと、ここに来るときは必ずといっていいほど酔っ払っていた気がする。友人と酒をしこたま飲んで、
「腹減ったな」
「じゃあ、やまちゃんに行こう」
という流れで来てしまうのだ。

「長浜屋台やまちゃん」は1986年創業で、店名のとおり、長浜の屋台から始まっている。創業者の山口浩城さんは雅弘さんの父親で、25歳の時に屋台を始めた。今年で63歳になるが、現在は現場には立っていない。ただし雅弘さんやスタッフと毎日ミーティングをしているので、経営には目を光らせているようだ。
店舗数は1992年にオープンした「天神店」と2002年にオープンした東京の「銀座店」、そして2011年にオープンした「中洲店」の3店舗である。

スタッフ

三男の雅弘さんは、大学を卒業してすぐに「やまちゃん」に就職した。他の飲食店で働いた経験はないが、高校や大学時代から「やまちゃん」でアルバイトをしていたので、仕事のやり方はすでに知り尽くしていた。ちょうど31歳になる2年前の6月に中洲店の店長になったのだが、この中洲店は、0次会からシメまでいろいろな使い方をする人がいるので、テーブルを見ながら臨機応変な対応が必要らしい。居酒屋で働いたことのある人でも、慣れるまでは「息ができない」と言うほど忙しく、深夜まで働くことになるので、すぐに辞めてしまう人もいるのだとか。父親の実兄のかっちゃん兄ちゃん(写真右)や親戚のぶんちゃん(写真左)は2人とも還暦を過ぎているのだが、慣れた感じでテキパキ働いていて凄い。

いつもはシメで、深夜に来ることが多かったので、今回予約ができる事を初めて知った。オープンの18時に伺ったが、グループ客やおひとりさまなど、様々な人が次から次へと来店して18時30分ごろにはもう満席になっていた。

メニュー1
メニュー2

この店はラーメンが看板メニューなので、もちろんラーメンだけでも良いのだが、実はいろいろな使い方ができるのだ。福岡の屋台では生ものは提供できないが、ここは店舗だから大丈夫。魚介類は、旬のものが仕入れられており、その日のオススメがホワイトボードに書いてある。刺身や肉を食べることができるラーメン居酒屋は、地元の人だけでなく県外からの観光客にも大人気で重宝されている。

刺身盛り合わせ

メニューには書かれていないが、「刺し盛り」(1,200円~/1人前)もお願いしたら対応してもらえるのは嬉しい。

黒毛和牛サガリ

定番の「黒毛和牛サガリ」(1,800円)は、昔は取り扱う店が少なかったので、屋台などで使っていたが、今では大人気で希少部位になっている。

串物

今回串物は「バラ」(180円)、「なんこつ」(180円)、「紅しょうが豚巻」(300円)にしてみたが、「黒毛和牛サガリ」と同じ皿にのせてくれるのも、なんだか屋台っぽい。

ラーメン

そして、やっぱりシメの「ラーメン」(700円)は外せない。2日間ほどじっくり時間をかけて炊いた豚骨スープは、臭みがなく中濃度で食べやすい。脂分があるので、味もしっかりしているが、ドロドロではなく、塩味とのバランスが良いタイプ。豚骨だけでなく、牛骨も使っているのでコクが増しているのかもしれない。これは創業当時と同じ味で、今でもこの味を守り続けているとのこと。いつもは酔っ払っているので、もっとあっさりしていると思っていたが、じっくり味わって食べると格別だ。天神店や銀座店のラーメンは、脂が多めで濃いタイプらしく若干味が異なるとのこと。近々天神店にも行って確認してみよう。

カップラーメン

そうそう「長浜屋台やまちゃん」のカップラーメンが、今年の1月17日にリニューアルして全国のファミリーマートで販売されているのだ。もうかれこれ10年以上前から販売されていたようだが、知らんやった。もちろん店のラーメンと味は違うが、こちらもなかなか美味いよ。

店内

店舗名

長浜屋台 やまちゃん 中洲店(店舗写真

ジャンル

  • 居酒屋
  • 焼鳥
  • ラーメン

住所

福岡市博多区中洲2丁目4-18

電話番号

092-262-7882

営業時間

18:00~OS2:30

定休日

日曜・月曜

席数

  • カウンター6席
  • テーブル20席

個室

なし

メニュー

バラ180円、ズリ180円、和牛タン串220円、黒毛和牛サガリ1800円、黒毛和牛タンテキ1800~2500円、地鶏塩焼950円、ラーメン700円、替え玉150円、ラーメン辛タレ150円、生ビール600円、ハイボール600円、焼酎450円~

喫煙について

店舗内喫煙可
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
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