リニューアルを経て、ハイクラスな海鮮居酒屋として更に進化中！

白い暖簾をくぐって店内に入ると、以前とはうって変わってグレーを基調にしたシックな雰囲気になっていました。しっかり左官仕事が入った塗り壁に、4人掛けのテーブルもムネノキやトチノキから削り出した一枚板と、改装にかけた「本気度」が伝わってくるようです。寿司屋として創業した先代から受け継いだカウンターの付け台は変わらず、現代風にアップデートされています。

リニューアルにともない、メニューもさらに進化しています。素材は主に柳橋連合市場で仕入れる新鮮な魚に変わりありませんが、さらに和食の技を凝らした料理が充実。私のような一人客には通常のハーフサイズ（メニュー価格の半額）で提供してくれるのも嬉しい心づかいです。

刺身も新鮮な魚をただ引くだけではなく、魚種によってタタキや炙りにするなどのひと手間をかけています。「いわしの薬味海苔巻き」（1,100円※写真はすべてハーフサイズ）は大葉、ミョウガ、青ネギ、ガリの薬味を海苔で巻き込むことで、青物特有の匂いを中和してくれるサッパリとした味でした。

こちらは名物の一つ「菜の花とあん肝燻製 生ハム」（880円）。あん肝をスモークすることで香りを立たせた逸品は、焼酎やウイスキーなどの蒸溜酒とよく合いますね。

冬場に美味しさが増す旬の食材を使った「牡蠣と白菜のあんかけ」（780円）。添えられた柚子皮の香りがアクセントになり、丁寧にとった出汁をベースにした餡とのハーモニーがたまりません。

寿司ネタとしても欠かせない近海ものの穴子は白焼きか煮穴子が選べますが、今回は「煮穴子の炙り」（1,500円）で注文しました。ふっくらと煮上げた穴子を炙ってツメを垂らして粉山椒をまぶして食べれば、これはもう間違いなく日本酒に合うやつです！

お腹の具合によっては、〆に握り寿司や巻き物（各440円〜）、押し寿司（1,980円〜）も注文できます。
カウンターで気軽に楽しむお一人さまから個室利用のグループまで。さまざまなシチュエーションに使えるハイクラスな海鮮居酒屋として、今後の進化にさらなる期待が持てる注目店です。