福岡ラーメン愛が止まらない
2025年の福岡ラーメンシーンを総括。5つのキーワードで今絶対に食べるべき新店を紹介【年末年始の営業情報あり】
皆さん、今年も存分にラーメンを“啜りまくった”でしょうか? 2025年、福岡のラーメン業界にもたくさんの新店が登場し、僕らラヲタを楽しませてくれました。ラーメンライター上村が年の瀬にお送りする「福岡ラーメンシーンの総括」。2026年のトレンドを予想しながら今食べるべき“2025年デビュー”の新店を下記5つのテーマでご紹介します。各店とも年末年始の休み、変則的な営業時間もお知らせしているので参考にしてください。
【福岡ラーメンシーンの総括2025】目次
其の壱:何だかんだで豚骨は強い!「博多一叶」「博多豚骨ラーメンぶっとび」「一也ラーメン」
其の弐:煮干し系は福岡でも確実にスタンダード「えぐし屋」
其の参:ビジュアルも端正な中華そばの人気が爆上がり「ブルース軒」
其の四:福岡&北九州の豚骨王者がつけ麺に参戦「博多一双 雙」「つけ麺 新龍」
其の五:美味なる味噌ラーメンが増えると冬の麺活が楽しくなる「みそラーメン専門店 みつぐ」「味噌らーめん あお井」
【其の壱】何だかんだで豚骨は強い! 「博多一叶」「博多豚骨ラーメンぶっとび」「一也ラーメン」
「非豚骨が台頭する中で豚骨の未来は大丈夫か?」。一時期はそんな危惧する声もありましたが、2025年は“豚骨ラーメンの復権”をより実感する年となりました。福岡の豚骨ニューカマーの中でも個人的に3強と思っているのがこちら。
「博多一叶」@志免町(8月5日OPEN)
「博多豚骨ラーメンぶっとび」@高砂(5月11日OPEN)※下写真
「一也ラーメン」@多の津(8月11日OPEN)

豚骨ラーメンはにおいの問題など周辺環境の配慮から街なかでの出店は難しくなってきているのは事実ですが、だからこそライブ感満載の店炊き“本物”スープの価値が高まっていると感じます。さまざまな新味を体感したラーメンファンが原点回帰する意味でも、奇をてらわない豚骨を求めている印象。そして、佐賀ラーメンに端をなすトッピングの“卵黄”を取り入れる店が急増しているのも見逃せない潮流です。2026年も「やっぱ豚骨っしょ!」的に勢いは加速、ただし新規出店は郊外が中心となるのは間違いありません。
●「博多一叶」12月31日(水)〜2026年1月3日(土)が休み。4日(日)より通常営業
●「博多豚骨ラーメンぶっとび」12月31日(水)、2026年1月1日(祝)が休み。2日(金)より通常営業
●「一也ラーメン」12月31日(水)は昼のみ営業。2026年1月1日(祝)〜3日(土)が休み。4日(日)より通常営業
【其の弐】煮干し系は福岡でも確実にスタンダード「えぐし屋」
「煮干しのビリー」「煮干専門あたふた」「中華そば かなで〜煮干編〜」「麺や 鱗道」などの活躍で、福岡でも市民権を得た煮干し系のラーメン。今年オープンした中での最注目株は「えぐし屋」@高砂(2025年6月27日OPEN)です。

一般的なカタクチイワシでなく「真鰯」の煮干しをメインに魚介系を7、肉系を3の割合で合わせたダブルスープ。魚感強めで背脂でパンチ、「ヤマタカ醤油」で芳醇な甘みも添えた「煮卵入り醤油ラーメン」(上写真)や、より優しい味わいの「淡麗煮干し塩ラーメン」は必食です。
●「えぐし屋」2026年1月1日(祝)のみ休み。2日(金)より通常営業
【其の参】ビジュアルも端正な中華そばの人気が爆上がり「ブルース軒」
いつの時代も博多豚骨をおびやかす筆頭株は「中華そば」(醤油ラーメン)ですが、今年は特に強い店がお目見えしました。それが、“THE OLD STYLE中華そば”を掲げる「ブルース軒」@西新(2025年7月2日OPEN)です。

魚介要素は煮干し控えめでサバ節で強調しているためニボ感が苦手な方でも食べやすいのが特徴。ビジュアルも端正で、ナルトや手切りメンマがどこか懐かしさを感じさせる名作です。
●「ブルース軒」12月31日(水)〜2026年1月2日(金)が休み。3日(土)より通常営業
【其の四】福岡&北九州の王者がつけ麺に参戦
つけ麺人気が再燃しているのは九州全体で言えますが福岡県においては、「博多一双」の系列「博多一双 雙(たぐい)」@天神(2025年4月24日OPEN)※下写真、「石田一龍」の系列「つけ麺 新龍」@北九州市(2025年10月1日OPEN)と、豚骨の超名店がつけ麺に参入し話題沸騰。

個人的には、つけ麺業界のトップランナーである「麺や 兼虎」にこの2店がどれだけ迫れるかを来年も見守っていきたいですし、さらなるつけ麺挑戦者が出てくることを期待しています。
●「博多一双 雙」12月31日(水)は16:00LO予定。2026年1月1日(祝)のみ休み。2日(金)は10:00〜22:30LO、3日(土)より通常営業
●「つけ麺 新龍 中津口店」2026年1月1日(祝)のみ休み。2日(金)より通常営業
【其の五】美味なる味噌ラーメン店が増えると冬の麺活が楽しくなる「みそラーメン専門店 みつぐ」
その他のジャンルに比べると新規オープン数は少ないものの、根強いファンがついている「味噌ラーメン」。昨年2024年は今や超行列店となった「麺屋 金次郎」がオープンしましたが、今年2025年は「みそラーメン専門店 みつぐ」@志免町(2025年8月1日OPEN)※下写真や「味噌らーめん あお井」@松山(2025年5月27日OPEN)が熱視線を浴びました。

総称して「味噌ラーメン」ですが、合わせる味噌のチョイスや配合、スープのベース、麺の種類、さらには味噌を中華鍋であおるか、丼でスープに溶かし込むかなど作り手によりさまざまなタイプがあります。特に寒い日に恋しくなる味噌ラーメン。上記のニューフェイス2店はぜひ体感してもらいたいですね。
●「みそラーメン専門店 みつぐ」12月31日(水)〜2026年1月3日(土)が休み。4日(日)より通常営業
●「味噌らーめん あお井」12月30日(火)は〜16:00、31(水)〜2026年1月3日(土)が休み。4日(日)より通常営業
最後に。
僕自身は今年も例年通り400杯近くのラーメンを完食しました。店主の皆さん、渾身の一杯をありがとうございます。
来年2026年は、福岡だけでなく九州全体が“豚骨アイランド”だと改めて全国に知らしめるほど各地のご当地豚骨が勢いづく。そして、非豚骨もさらに多様化していくと思います。例えばトレンドの煮干しにおいては産地、種類、乾燥具合など素材の選べる幅はまだまだありますし、炊き方、合わせる醤油なども然り。作り手のインスピレーションを刺激する煮干し、広く乾物系はさらなる進化を遂げると思われます。また、つけ麺、スープOFF系もますます拡大予想。そして麺においては、昨今人気急増の山口県の木嶋製麺所の広がりに注目しています。
2025年もあとわずか。年内最後に締めラーメン、そして明けたら初ラーメンを楽しんで、2026年も好発進といきましょう。
2026年も素敵なラーメンライフを!
※記事内の年末年始情報は変更になる場合もあります。事前に公式Instagramなどでご確認ください
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- ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
- ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
- ※OSはオーダーストップの略です。
- ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
記事に関する諸注意
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