六本松で昼から飲める人気酒場「昼呑酒場 二代目どんとこい」

「デビ高橋の昼飲みでほろ酔い」の昼飲みとは、明るいうちからお酒を飲むという事で、ここではランチタイムや夜より少し早めの15～16時くらいからお酒が飲める店舗を紹介します。

六本松駅から徒歩約8分。「昼呑酒場 二代目どんとこい」は、2025年8月27日にオープンした。
この場所にはかつて、約50年にわたり地元で愛された寿司居酒屋「どんとこい」があった。隣の鮮魚店と同じ経営で、地域に根付いた存在だったという。

創業者の引退で、いったんは息子さんが店を継いだものの、その息子さんも還暦を迎えたことを機に、2024年8月27日に惜しまれつつ閉店。そんな歴史ある屋号を引き継いだのが、代表の峯本 歩（みねもとあゆみ）さんだ。

血縁関係はないものの、「この屋号を残したい」、「この場所に、もう一度灯りをともしたい」、その想いが前の大将に伝わり、「どんとこい」は二代目として復活した。

営業時間は12時〜21時の通し営業。昼飲みから早めの夜飲みまで使い勝手が良い。オープン間もないがすでに人気店なので、予約は必須。予約は電話のみで、朝9時〜夜11時まで対応してもらえる。ちなみに火曜日は比較的空いていて狙い目だ。

何より良いのが、あゆみちゃんをはじめ、店長の井上さん、料理長の小林さんのチーム感。3人とも同い年で、とにかくファンキー。演歌のBGMに合わせて口ずさむ姿には、思わず笑ってしまった。

店内は入口の窓から光が差し込み、とにかく明るい雰囲気。席はカウンター22席、小上がり3席。禁煙なので子連れもOKだ。

来年からは奥の座敷も使用予定で、最大30名までの宴会にも対応できるようになるという。昼から宴会ができる店は、本当にありがたい。

メニューは手元の紙が定番。カウンター正面には日本酒や新メニューが貼り出されている。内容は2〜3か月ごとに変更され、最新のおすすめは店舗のInstagramリールで確認できる。オーダーはQRコードから行うスタイル。

「どんとこい刺身盛り」は1人前から注文可能で、価格は900円。この日はマグロ、ブリ、アジ、サワラ、ハガツオ。仕入れによって内容が変わるようだ。

「青唐辛子シュウマイ」（380円・2個）は、朝引き鶏のモモミンチを使ったしっかりタイプ。ヤゲン軟骨の食感と、刻んだ青唐辛子のピリ辛が良いアクセントに。2週間かけて仕込む自家製ポン酢にも青唐辛子が使われている。

名物は「塩モツ煮込み」（680円）。これは、あゆみちゃんが一番好きなメニューだ。一般的な味噌味ではなく、もつ鍋をイメージした博多スタイルのもつ煮込み。毎朝届く新鮮なモツを使っていて、意外なほどあっさり。気づけばスープまで飲み干してしまう。

「酒すすむ魚ホルモン」（500円）は、カンパチの胃袋。コリコリとした食感とほのかな苦味で、まさに大人の酒肴。

シメは「塩むすび」（300円）と「なめこ汁」（400円）。土鍋で炊いた「塩むすび」は、ふわっとやさしい握り。料理長の小林さんは、以前「博多もつ鍋 一慶」や「めしや 女とみそ汁」に勤めていたので、「たらふくまんま」系の、少し尖った三角形が特徴だ。

「なめこ汁」は麦味噌仕立て。なめこたっぷりで、しみじみ「日本人でよかった」と思える一杯。

ドリンクは、日本酒が冷10種ほど、燗向けが2種。一番人気は、冷凍庫でキンキンに冷やしたグラスで飲む「ハートランド生」（650円）。キリンクラシックラガーの大瓶が500円というのも嬉しい。大瓶はセルフサービスで、レトロなグラスを自分で選べるのも楽しい。なぜか次に人気なのは、麦焼酎・二階堂のソーダ割だそう。

この店の使い方としては、
・おひとりさま
・友人と2〜3人で昼飲み
が特におすすめ。

来年からは30名規模の宴会にも対応可能で、さらに使い勝手が良くなる。客層は30代〜80代と幅広く、落ち着いて飲めるのも魅力だ。
ちなみにレコードプレーヤーもあり、レコード持ち込みOK。お気に入りの一枚を持参して、一杯やるのも最高だ。

今のところ支払いは現金のみだが、来年からはPayPayが使えるようになるらしい。