名店復活・武雄市「かま蔵うどん」とコンパクトに楽しめる虚空蔵山

登山を前にネット検索していると思わぬ朗報。
えっ？あの「かま蔵うどん」が復活したの？！
佐賀県北方町に昭和５４年開業、超人気うどん店。
1時間かけて茹でていたと言う
太めのもっちりフワフワうどんと、包丁薄切りのゴボウ天が名物。
休日は終日行列が出来る超人気店。
２０２１年の記録的大雨など３度の浸水被害に遭って店を閉じていたが、
今年の２月に隣町の武雄町で再起開店。
平日の開店前というのに店頭には既に10数名の待ち客が。

そして、そのほとんどが「カレーごぼう天うどん」をオーダー。
うどんが以前よりは若干細くなったような気もするが、あんでとじられたカレー風味スメのトロリと、クリスピーごぼ天のカリカリサクサクとの食感と味わいのハーモニーは唯一無二。
絶品の一杯でパワーチャージをして、車で30分、虚空蔵山の木場登山口へ。
冒険コースから山頂、家族連れコースを周回。
トータル２時間弱ながら、険しい岩場や鎖場もあり山頂からの眺望も素晴らしくて、コンパクトに山歩満喫。

先週は「クレソンぶっかけ」、
5年前の創業時に頂いき感嘆した
温かけうどん「クレソンうどん」の冷バージョン。
生鮮クレソンのフレッシュな青味とホロ苦辛味と
ムチフワッっと踊る平うどんと、
爽やかな出汁と甘みのツユのコラボが、嗚呼我がツボっ。
『人生の柱として登山、旅、書道の３つをあげる。クレソンに出会ったのも白神山地への登山だった。山では野草も食べる。時間が空けばハーブ農園やジビエ農家などを旅した。そして「白黒の書の世界と小麦粉、水、塩のうどんの世界はシンプルで似ている。ともにリズムも重要で音楽にもつながる」と言う。』
（以上、「ぐらんざ福岡麺人生 26杯目 粉やなぎ」から転載

そして今朝は「肉玉カマタマ」。
釜揚げうどんを卵で和える釜玉に肉甘煮、ワカメ、海苔に加えて、更に卵黄をものせるおご馳走様。
『森高千里さんは平成元年に『非実力派宣言』を出し、その中で「歌がヘタよ」「実力がないわ」と歌った。小柳さんは「令和元年デビューの粉やなぎも非実力派です」と宣言する。「うどん屋でしか働いていない人間が和食、フレンチの料理人に勝てるわけがない。だから、自分の得意なことを突き詰めたい」。』
爽やかな朝の空気を感じつつ啜る朝うどん粉やなぎ詣が楽し旨し。

百年橋通り沿いでの所用を終えて、とある事由で随分とご無沙汰していた「麺や翡翠」。
先ず美しさ。
深い醤油色のスープに円形鶏油(？)。
朧に透けて見える扁平麺の黄とレアチャーシューの赤にネギの緑。

そしてスープ。
スイッと広がる凛とした出汁と醤油の滋味。
丹精で丹念かつ淡麗。
シナチクの周辺では魚介の風味、チャーシュー周辺は肉のあま味、スライス白ネギ周辺は青味。
それぞれの食材風味が映る様が艶っぽい。
とどめは麺。
豊かにスープを絡め取りつつ優しく唇を擽りつつ口へと収まり、ホクッと解けて、豊かに香る。
これぞ我が最愛醤油ラーメン in 福岡の味力。