福岡の夜がもっと楽しく!クラフトビール・ワイン✕地中海・中東料理の話題店
「お店の雰囲気がすっごくおしゃれ!」
「クラフトビールにナチュラルワインもいろいろ揃ってたよ」
「福岡で中東料理は珍しいよね、美味しかった〜」
――感度が高くグルメなメディア関係者も口々にそう話す、話題のニュースポットをご存知でしょうか? 2022年10月、警固四つ角のけやき通り入口にオープンした店の名は「casime gastropub」。ガストロパブとは、お酒やおつまみを楽しめるパブと、料理をしっかり味わえるレストランを組み合わせたスタイルのことを指します。
ネオンサインに誘われ店内へ足を踏み入れると……“ここはロンドンなの?”と言いたくなるような、おしゃれな空間が広がっていました。オープンキッチンに面したカウンター席とテーブル席、奥には6名以上でもゆったり座れるテーブル席が用意されています。
「自分たちが美味しい、楽しいと思うものを組み合わせて、お酒も料理もしっかりと満足できるお店を作りたいと思ったんです。飲食店と生産者、お客様の距離が近く、人が温かくて、みんなで盛り上がっている福岡の雰囲気に惹かれて、福岡での出店を決意しました」。
そう話すのは、ソムリエの資格ももつ代表の藤原太一さん。海外の小売店立ち上げからインポーター業まで幅広くこなし、長らく「DEAN & DELUCA」のマネジメントにも携わっていた経験の持ち主です。
料理を手掛けるのは、ハーブやスパイスで素材を引き立てる地中海料理や中東料理を得意とする武田淳也シェフです。「DEAN & DELUCA」 の九州エリア統括料理長や商品開発を務め、東京を中心に展開するクラフトビールとモダンドイツ料理の店「Schmatz(シュマッツ)」ではメニュー開発責任者としても勤務。経験豊富な強力タッグの集結と聞き、期待値はマックスに! 厨房には薪グリルもあり、肉料理も楽しみですね。
ぁ、まずは乾杯といきましょう。タップから注ぐ樽生のクラフトビールは約6種類あり、定番以外は日によって内容が変わります。
いただいたのは、イチオシの定番「EVERLASTING SAISON」(グラス800円)。「フクオカクラフトブルワリー」に醸造を委託している「casime」オリジナルのクラフトビールです。グビッと味わえば、深蒸し八女茶のほろ苦さとほのかなシトラスの香りがすぅっと広がって美味し〜。
人口に対するブルワリーの数が最も多いと言われるポートランドや、もちろんロンドンも。これまで海外のブルワリーや、“ビールと食事があるシーン”を武田シェフとたくさん視察してきたという藤原さん。
「単体でも純粋に美味しく、なおかつ料理と一緒に味わって一層美味しさが増す……。そんな“自分たちの味”と思えるような一杯を『casime』で出したいと考え、メンバー全員でディスカッションとテイスティングを重ねました。そして“セゾン”というビールのスタイルに到達し、バランスを求めて八女茶とレモン・ライムを合わせることにしたんです。試行錯誤を重ねた結果、最終的に『フクオカクラフト』さんが見事に理想の味を表現してくださいました」と、顔をほころばせます。
「ロンドンに駐在中、現地のガストロパブにすっかりハマったんです。ロンドンは移民の町でもあるので中東料理も多く、これがクラフトビールによく合って美味しいんですよ。そこに個性溢れるナチュラルワインを組み合わせればもっと楽しくなるなぁと。それに武田シェフはスパイス使いが本当に上手で、そのままでも、お酒と合わせても楽しい逸品ばかりです」。
藤原さんがそう言って出してくれたフードメニューを見てみると……グリーンタヒニソースにモロッカンフリット、ハリッサグリルなど、確かに気になるものばかり! 「ふくどめ小牧場」をはじめ、武田シェフお気に入りの生産者の食材も散りばめられています。
早速オススメをいただきました。サクッとスナック感覚でつまめるメニューは400円台からと実に手ごろ。「ししとうのパルミジャーノソテー」(400円)は火入れが絶妙で、香りと食感だけでもビールが進みます。
地中海・中東料理の代表格「フムス」(580円)は、添えられた自家製パンに付けても美味。ひよこ豆に加え、自家製の白胡麻ペーストも加えているのでこっくりと濃厚で風味豊かです。
肉料理は、中東料理の一つでもある「ラムキョフテ」(1本1,280円)をチョイスしました。ラムを主体に牛挽き肉を加えて捏ね、鉄の串に付けて薪で焼き上げた一品です。上にかかっているのは、ヘーゼルナッツやピスタチオ、ドライハーブなどを合わせたオリジナルのスパイス。肉々しい食感やラム、スパイスの香りが弾けます。
さらに、追いかけるように「EVERLASTING SAISON」を飲むと、なるほど!と藤原さんの言葉に納得。キョフテに加えているフレッシュミントの風味とクラフトビールのシトラスの風味が共鳴して、止まらない美味しさです。
缶タイプの海外クラフトビールもあるし、ナチュラルワインはグラスで7〜10種ほど揃っているので、次回はこれも飲みたいなぁ。カウンターにはヴィクトリアケーキといった日替りのブリティッシュペストリーも並んでおり、テイクアウトもできます。イタリアのエスプレッソマシン「ラ・マルゾッコ」を備え、「COFFEE COUNTY」のエチオピアンローストで淹れるエスプレッソ・ダブルも美味。0次会からしっかりディナー、食後の一服まで、多彩なシーンで重宝してくれます。
一度では楽しみ尽くせない魅力満載で「いい店あるよ!」と人にオススメしたくなる「casime gastropub」。お酒、料理、空間、スタッフの笑顔も素敵なお店の誕生で、福岡の食シーンはもっと盛り上がるはずです。
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店舗名
casime gastropub(カシメ ガストロパブ)(店舗写真)
ジャンル
- 各国料理
- ダイニングバー
- ビアバー
- ワインダイニング・ワインバー
住所
福岡市中央区赤坂1-1-5 鶴田けやきビル1F
電話番号
営業時間
17:00〜23:00
定休日
火曜
席数
- カウンター8席
- テーブル26席
個室
なし
メニュー
ババガヌーシュ400円、フムス580円、メルゲーズ890円、ブリのカルパッチョ グリーンタヒニソース1,200円、ラムキョフテ1本1,280円、樽生クラフトビール グラス800円〜、パイント1,500円、ナチュラルワイン グラス800円〜
喫煙について
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- ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
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