混ぜれば混ぜるほどおいしくなる!“博多カレー”の新星が登場!

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ライターモリカワカズノリ

カメラマンモリカワ カズノリ

咖喱の多か喜家_アイキャッチ

大名

咖喱の多か喜家

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旅先では、その土地のカレー屋さんをリサーチしては流行りや傾向を探るのが趣味なワタクシ。特に福岡には実に多彩なカレー屋さんがたくさんあり、いつもどこに行こうかと迷ってしまいます。そんな中、他とは一線を画す個性を放つ一軒を見つけました。
気になって訪れてみたのは、地下鉄赤坂駅からほど近くにオープンした「咖喱の多か喜家(カレーのたかぎや)」です。代表の森弘太さんが「日本のカレーには、和食やフレンチのようなルールはなく、いつだって自由です。だからこそ、我々なりに研究して福岡らしいカレーを作りました」という、そのカレーとはどんなものでしょうか。さっそくじっくりと味わってみました!

内観

先月オープンした「咖喱の多か喜家」は、中央区役所交差点から昭和通りに抜ける道に建つビルの2階にあります。店内に入ると、厨房を囲むように22席ものカウンターが広がり、開放的な雰囲気はまさに大衆カレー店です。

たかぎやメニュー

気になるメニューは3種類。「かしわカレー」(並盛り770円)、「牛ひき肉カレー」(並盛り990円)、そして、現在準備中の「羊塊肉カレー」です。

まずは「かしわカレー」をオーダーしてみました。スパイスライスをルウが囲み、大きなかしわ肉と卵黄(プラス60円でトッピング)がのったビジュアルはシズル感満点。「福岡らしいカレーを作りたかったので、福岡では江戸時代から親しまれている歴史を持つ鶏肉を使って、福岡の人にもそうでない人にも愛されるカレーを目指しました」と、森さんの長年の思いが詰まった一皿です。

咖喱の多か喜家_かしわカレーまふかん

さっそく食べようとすると、店長のロイズさんが「このカレーは混ぜれば混ぜるほどおいしくなるので、最初にしっかりと混ぜてください」と教えてくれました。まずは、ルウとスパイスライスとかしわをしっかりと混ぜ合わせ、卵黄は味変のために途中で崩すのがこのカレーの“作法”なのだとか。

咖喱の多か喜家_スタッフ

かしわにスプーンを入れてみると、簡単にほぐれるほど柔らかいことにまず感動しました。「かしわは低温調理でルウと一緒に煮込んでいるので、スプーンの腹で押すだけですぐにほろほろになりますよ」と森さん。完成した状態を見ると「子供の頃はこうやってカレーを食べてたなぁ」と懐かしささえ覚える見た目です。でもこれこそが、「かしわカレー」の完成形なのです。

咖喱の多か喜家_かしわカレー完成

一口味わってみると、しっかりとしたスパイスの辛みがありながら、かしわやたまねぎの甘みも共存しています。食べ進めると、この甘辛い味わいが心地よくなり、途中で卵黄を混ぜればマイルドさがプラスされ、スプーンが止まりません。気がついたら完食していて、「カレーは飲み物」とはこのことなのかと思いました(笑)。

最後までおいしく食べられる秘密を森さんに聞いてみると、「30種類以上のスパイスを使って味に深みを出しています。また、スパイスライスに少量の塩を含ませることで、ルウに強い塩味が必要なくなり、混ぜ合わせた状態で塩分の少ないベストな味わいになるよう計算しています」と。しっかり混ぜ合わせることでルウの旨味とスパイスライスのほどよい塩味が重なり合い、「3口ほど食べれば味のピントが合ってくる」という森さんの言葉の意味も納得できました。
さらには、カレーを混ぜやすいように大きなお皿と長めのスプーンを採用し、混ぜる間に冷めないように、蓄熱量も大きいお皿を90℃まで加熱して提供するなど、随所にこだわることで理想のカレーが完成したのだそうです。

続いて「牛ひき肉カレー」を注文しました。スパイスライスとルウが上下に重なり、みじん切りしたゆで卵とカスリメティ(甘い香りを放つハーブ)が散りばめられた、ケーキのようにきれいな見た目が特徴的なカレーです。

咖喱の多か喜家_牛ひき肉カレー

食べてみると、こちらは「かしわカレー」ほどの強いピリ辛さは感じず、ほんのりした辛みに加えて、カスリメティーとゆで卵の甘い香りに包まれる印象。グラスフェッドビーフ(牧草牛)本来の豊かな旨味も存分に楽しめる、味わい豊かな一皿です。

そして、第3のカレーとしてメニュー表に掲載されている「羊塊肉カレー」は、現在準備中でした。森さん曰く「もう少しのところまで来ているのですが、万全の状態の美味しいカレーをお召し上がり頂くために最終調整をしています!」とのことでした。SNSをチェックして、登場を待つことにしましょう。

森さんが10年来構想してきたカレーは、どこか懐かしさを覚えながらも新しい感覚も与えてくれる、革新的な味わいでした。「これからも福岡のお客様に愛されるカレーを目指していきます!」という森さんの挑戦はまだまだ続きます。

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店舗名

咖喱の多か喜家(かれーのたかぎや)(店舗写真

ジャンル

  • カレー

住所

福岡市中央区大名2-10-39 サンマリノビル202号室

電話番号

092-753-9480

営業時間

11:30〜OS20:30

定休日

なし

席数

  • テーブル22席

個室

なし

メニュー

かしわカレー(小盛り)660円・(並盛り)770円・(大盛り)990円・(山盛り)1,210円、牛ひき肉カレー(小盛り)880円・(並盛り)990円・(大盛り)1,320円・(山盛り)1,650円、瓶ビール(大)880円

喫煙について

禁煙
  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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