〈福岡の朝ごはん〉喫茶店やベーカリーも！パン派のためのモーニング5選

「最近、福岡市内に朝食のお店が増えているような……？」そう思って調べてみたら、気になるお店をいろいろと発見！　早速出かけてみました。
第1弾のごはん編に続き、第2弾は「朝はパンでしょ！」という、パン派にぴったりのモーニングをご紹介。出勤前や休日、出張や観光で福岡へ訪れた際に立ち寄りたいおすすめの5軒＋パン派モーニング店リストをお届けします。

厚みのあるもっちりトーストにナイフを入れると、とろとろのチーズと滑らかなベシャメルソース、半熟卵がとろ〜り！　この絶品クロックマダム、別府のチーズケーキ専門店「Cheesecake Lemon」で味わえます。それというのも「Lemon」では水〜日曜の8〜10時まで朝食営業を実施。チーズをテーマにした3種類のモーニングトーストメニュー（ドリンク付き）を提供しています。

「クロックマダム」と「フレンチトースト」の内容は月替りで、内容はインスタグラムで告知されています。私が今回いただいたのは、3月のクロックマダム「大人のエビグラタン」（1,580円）。ブルーチーズを隠し味に加えた“大人味”で、海老のプリプリ食感もたまりません。チーズの塩気で上手く味のバランスをとっているので味が濃すぎず、食べ心地は想像以上に軽やか！　フレンチ出身のオーナーシェフ・亀田涼翔さんの腕が光ります。

オリジナルで作っているあんバターチーズをのせた「あんバターチーズトースト」（1,280円）も人気の一品で、春はイチゴがトッピングされています。使用しているパン・ド・ミは、薬院のベーカリー「The ROOTS neighborhood bakery」謹製。香ばしくてもっちり、耳まで柔らかく口溶けが良いのでペロリと平らげてしまいました。「Cheesecake Lemon」の営業は11時からですが、ショーケースには出来上がったチーズケーキが次々に登場。イートインもできますし、お土産に購入して帰るのもおすすめです。

ここは国内外の様々なヴィーガン料理に触れてきたという、菜食主義のオーナーが手掛けるヴィーガンカフェ。メニューには動物性食品や白砂糖を使用しないオリジナルレシピのヴィーガンフードが並んでいます。今回のお目当ては、8〜11時限定で味わえる朝食限定の「ヴィーガントースト」。数種類あり、私は彩りも鮮やかな「アボカドトースト」（ドリンク付き900円〜）を選びました。季節の葉野菜・トマト・ハーブ・マスタードは全てオーガニックだそうで、小麦トーストも香りが良いです。追加で付けた日替りのヴィーガンスープ（500円）も美味し〜。

こちらは、有機ピーナッツバター・有機バナナ・有機シナモン・有機カカオニブがのった「ピーナッツバタートースト」（ドリンク付き900円〜）。青臭さのないフルーティなバナナと仕上げにかけた有機アガペシロップのコクが絶妙に合います。スーパーフードの王様と言われる藍藻類の一種“スピルリナ”を使った「スピルリナスムージー」（900円）もありましたよ。独特のクセなどはなく、有機バナナ・有機リンゴ・有機アガペの甘味がとろりと広がって美味しかったです。

「タコライス」（1,300円）、「アサイーボウル」（1,200円）など、気になるメニューはまだまだたくさん。次回は、平尾の「スーパーマーケットmakii」に特注するバンズを使った「ヴィーガンハンバーガー」（1,100円〜）を食べに行きたいと思います。事前に予約すれば、ペット同伴での入店もOKだそう。お散歩がてら、ふらりと寄るのも良さそうですね。

イタリア語で「麦の穂」を意味する店名の通り、店内にはイタリアパンを中心とした個性豊かなパンがズラリ！　この日は、平日の8時半から11時まで限定の「SPIGAのモーニング」を目指してやって来ました。トーストされた3、4種類のパンに選べる一品、バター・はちみつ・ジャムが付いて495円とかなりお得です。選べる1品は、ドリンク・サラダ・デザート・フルーツヨーグルト・スープから選択でき、1品300円で追加もできますよ。私はサラダをチョイスして、スープを追加しました。この日のパンはクロワッサン、フォカッチャ、プチレーズン、長時間発酵のパン・カレ。どれも間違いない美味しさです。

さらに「LA SPIGA」でもう一つ外せないのが、ショーケースにぎっしりと並ぶサンドイッチ。チャバタやフォカッチャにフレッシュな野菜、お肉、チーズなどを挟んだサンドが20種類近く揃っており、目移りしてしまいます。
この日選んだのは「フレンチトーストのBLT」（320円）と、「ハニーマスタードチキン」（430円）。食べごたえがあり、甘じょっぱさがクセになります。平日の10時からはハーフのサンド2種と甘いパン、フルーツがセットになった「SPIGAのサンドプレート」（572円）も楽しめますよ。

デニッシュ系や注文を受けてからクリームを詰めるイタリアのお菓子・カンノーロなども揃っているので、おやつ用にこちらもゲット。ヨーロッパ調のインテリアに囲まれた空間で優雅なひと時を過ごすのはもちろん、テイクアウトして大濠公園で食べるのもおすすめです。

ほっとくつろげてちょっぴり特別な気分に浸れる……老舗喫茶のモーニングが大好きです。昭和52年創業の「珈琲 伊藤」は、蝶ネクタイを締めたマスターの伊藤康男さんと息子の稔さんが親子で切り盛りする純喫茶。豆のブレンドや販売も行っており、一杯ずつ丁寧に淹れるネルドリップコーヒーを味わえます。

8時から11時まで楽しめるモーニングセットは2種類あり、こちらはロールサンド・ミニサラダ・茹で卵、コーヒーまたは紅茶が付く「Aセット」（600円）です。ハムとレタスが挟まれたサンドはどこか懐かしい味わいで、からしマヨネーズが絶妙。「伊藤ブレンド」の豊潤な香りとまろやかな味わいにも癒やされます。

また、名物の「ホットプレスサンド」（単品700円、ドリンクセット800円）も外せません。キャンパス、エッグドール、ケンタッキーといったネーミングも素敵な6種類の味わいが揃い、写真は常連さんにファンの多い「ミートローフ」。炒めたカレー風味の挽き肉とキャベツ、スライスオニオンを挟んであり、サクッシャキッ、ジュワッと広がる食感や旨味がクセになります。切り落とした耳にホイップクリームを添えて出してくれるのも嬉しいなぁ。

さらには、注文ごとに生地を流し込んで焼き上げる「ワッフル」もノスタルジックな美味しさです。写真はとろけるバターの塩気と香ばしくほんのり甘い生地がよく合う「プレーン」（単品600円）。この季節は「あまおうのワッフル」も登場しますよ。居心地がよくメニューが豊富なので、ついつい食べすぎてしまいます。

最後は“台湾の揚げパン”が入った「鹹豆漿（シェントウジャン）」などの、台湾朝ごはんを楽しめるお店へ。「コレってパン系モーニングなの？」というツッコミが入りそうですが……とっても美味しかったので、ご紹介させてください。

「頼家台湾料理 LAI JIA TAIWAN（ライジャー タイワン）」は、台湾のローカルフードやお菓子を作り、料理教室も主宰する「頼家台湾料理」が昨年12月より始めた「台湾早餐（ザオツァン）」＝台湾朝ごはんの店。月、火、土、日曜の7時から、谷の「cafe CLARI」を間借りして営業しています。味やサイズ感をそのままに、本場の台湾朝食を目指したメニューが揃っていますよ。

いただいた「鹹豆漿（シェントウジャン）」（700円）は甘くない食事系の豆漿（豆乳）で、スープのようにして食べる台湾早餐の定番メニューの一つ。とろみのある状態からおぼろ豆腐のように固まっていく口当たりが心地よく、豆漿が染みた油條（揚げパン）も美味しい！　干しエビやネギ、菜脯（干し大根の漬物）、花枝丸（台湾のイカ団子）、特製ダレの香味や食感も相まって、食がどんどん進みます。

さらには、薄い小麦粉生地を焼いて卵と具を巻いた「蛋餅（ダンピン）」（600円〜）や、台湾式おにぎり「飯糰（ファントゥアン）」（700円）も楽しめますよ。「蛋餅」の具材は数種あり、私は卵+チーズ＋魚鬆（台湾の魚でんぶ）を選びました。手作りラードで焼き上げた生地は層になっており、パリッと香ばしく食べごたえがあります。「飯糰」は台湾もち米の中に、台湾スパイスたっぷりの高菜ひき肉をはじめとした具材がぎっしり。甘じょっぱくてこちらも美味し〜！

手作りのパイナップルケーキ「鳳梨酥（フォンリースー）」や自家製豆乳などもあり、この時期はテラス席で食べるのもおすすめ。朝ごはんでプチ旅行気分を満喫できます。「頼家台湾料理 LAI JIA TAIWAN」が間借り営業している場所は「裏六本松プロジェクト」という木造複合施設の一角にあたり、2階には「Fusuku Coffee」も。食後は個性的なお店が点在する六本松エリアを散策するのも楽しいですよ。

今回は5軒をご紹介しましたが、福岡市内でパン系の朝食が食べられる店はまだまだあります。たくさんあるので、6：30〜8：00までにオープンするお店に絞ってリストにまとめました。

朝食５選〜ごはん編〜はこちらからご覧ください。

個人的にはちょっと足を延ばして、久山町の「chicchi richi」や、冷泉町から大牟田にお引越しした「あさなつこ」のモーニングへ出かけるのも良いな〜と思っている今日この頃。皆さんも素敵な朝をお過ごしください。