福岡うつわ屋さん巡り【6】

沖縄のおおらかさや独創性を感じる器たち

公開日

最終更新日

ライター森脇 美奈

カメラマン森脇美奈

下山門

amble

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料理と切っても切れない関係の器。お気に入りの器があるだけで、料理をすることや誰かをもてなすことがより一層楽しくなるものです。作家ものや民芸、アンティーク、世界各国の器まで、収納場所に困るほど器を集めてしまうライターの森脇美奈さんが、こだわりのセレクトが光るお店を紹介していきます。

まだ6月だというのに、福岡はすっかり夏のような気候ですね。暑い季節の食卓に合うのは、暑い土地の器!ということで、今回は西区下山門にある、沖縄にまつわる器を集めた「amble(アンブル)」にやってきました。

以前、城南区鳥飼にお店があった頃に訪れたのですが、2020年に現在の場所に移転してからは初訪問。SNSなどで商品を見て気になっていたものの、「下山門……ちょっと遠いな」となかなか腰が重かったのですが、実際に足を運んでみると、天神から地下鉄に乗れば20分足らずで到着しました。下山門駅からも歩いて4~5分の場所。垣根が続く小道にある、さりげない看板が目印です。

築50年の家を改装したという店内は、緑あふれる庭からの風が通り、とても心地のいい空間。以前の店舗も素敵でしたが、こちらの心癒される穏やかな雰囲気は器のセレクトにぴったりだと感じました。「鳥飼の時は通りすがりに来店される方もいましたが、今は目指してきてくださる方ばかり。ゆっくりとお話しながら接客ができる今の環境が気に入っています」と語るのは店主の島内今日子さんです。

島内さんは雑貨店勤務を経て2012年に「amble」をオープン。お店をやりたいと思った時に、沖縄が好きで何度も旅するなかで出会った個性あふれる作家さんの器を紹介したいと思ったそうです。「昔から器のお店が夢で……とかではないんです。ただ、自分がお店をもつことを想像してみると楽しそうだなと思って。やらない後悔をするよりもやってみようと思ってこのお店を開きました」。

沖縄の器といえば“やちむん”と呼ばれる伝統的な器がよく知られていますが、「amble」では、いわゆるやちむんは扱っていません。「やちむんのような土地のものは、その場所を訪れて手に入れて欲しいと思うので、あえてやちむんではないものを選んでいます。見た時に『これは!』と直感が働いた作家さんに作品をお願いしています」と島内さん。

現在、取り扱いのある作家は11名。沖縄に窯や工房を構える人を中心に、沖縄にまつわる作家の作品だけが店内に並んでいます。なかには、以前は沖縄で作陶していて、現在は大分県国東市に窯をもつ「gorone」のような作家も。「gorone」は私も気になっていたので、こちらで出会えてとてもうれしかったです。

島内さんに作家のことを訪ねると、作品の魅力やどのように器が作られているかを丁寧に教えてくれます。時には、実際に使っている器を見せてくれることも。島内さんと話しているとますます作品が魅力的に見えてきて、「ああ、器選びってやっぱり楽しい」と改めて感じました。

さて、今回は夏らしいガラスの器から紹介します。沖縄県読谷村「吹きガラス工房 彩砂(るり)」の小野田郁子さんは、デザイン系の専門学校を経て琉球ガラスの名工・稲嶺盛吉氏に11年間師事したのち独立。泡盛やワイン、焼酎などの瓶を用いる再生ガラスならではの色や質感、そして吹きガラスならではのゆらぎも魅力です。写真は左から花器(3,828円)、丸皿(4,510円)、シャーレ(グレー 2,948円、クリア 1,628円)。ブルーやクリアのガラスが涼しげですね。

沖縄県立芸術大学を卒業し、名護市で制作を行っている紺野乃芙子さんのプレート皿(7,480円)は鮮やかなブルーが印象的です。自ら山から掘りだした土を使って器づくりをしているという紺野さん。過去作品もいろいろ見せてもらいましたが、どれもアートのような趣きがあり心惹かれるものばかり。今後の作品も気になります。

こちらは沖縄本島北部の東村、自然豊かなやんばるで制作をしている「たま木工」の玉元利幸さんの作品。「自宅のカトラリーはすべてたま木工さんのものなんです。使うたびに沖縄を感じられます」と島内さんが言うように、沖縄で育った木だけを使って木の器やカトラリーを作っているそうです。写真は左から「お弁当箱 まる」(8,580円)(「お弁当箱まる 2段」(14,520円)。センダンやイタジイなどの木を用い、内側や底を漆で仕上げたお弁当箱にはファンが多く、Instagramを検索すると可愛いお弁当の写真がたくさん出てきます。今年の年末には「amble」で個展を予定しているそうなので、楽しみです。

島内さんとの器談義が楽しく、あっという間に時間が過ぎた訪問でした。今回も気になっていた作家さんの作品や新しい作り手との出会いがあり、ますます私の器ライフは充実しそうです。この時に購入した器を早速使っていますが、色形や使い勝手がとてもよく、使う度にうれしい気分に。これだから器の趣味はやめられませんね。

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店舗名

amble(アンブル)(店舗写真

ジャンル

  • 物販店

住所

福岡県福岡市西区下山門4−10−47

電話番号

なし

営業時間

12:00~17:00

定休日

不定 ※HPに記載

  • ※この記事は公開時点の情報ですので、その後変更になっている場合があります。
  • ※「税別」という記載がない限り、文中の価格は税込です。
  • ※掲載している料理は取材時のもので、季節や仕入れにより変更になる場合があります。
  • ※OSはオーダーストップの略です。
  • ※定休日の記載は、年末年始、お盆、祝日、連休などイレギュラーなものについては記載していません。定休日が祝日と重なる場合は変更になる場合があります。
  • ※編集部の都合により撮影時にマスクをはずしていただいたり、アクリル板をはずしていただいて撮影している場合があります。
  • ※掲載しているメニュー内容、営業時間や定休日等はコロナ禍ではない通常営業時のものですので、おでかけの際にはSNSや電話でご確認ください。

記事に関する諸注意

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